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2024年3月の読書メーターまとめ

崩紫サロメ
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2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

崩紫サロメ
平凡なOL李红妮は宝くじで60万元(約120万円)に当選する。人生が変わるほどの金額ではないが、それに貯金とローンを足して家を買おうと考える。中国では男性が家を買うのは結婚するため、女性が家を買うのは結婚を諦めたからとされるが、29歳の主人公は結婚の可能性も残して家を買おうとする。中国では結婚後の資産は夫婦共同のものとされ、ややもすれば夫のものとして流用しまう。しかし、結婚前に保有していた不動産は女性自身のものと法的に保証される。離婚を前提に結婚を考えて家を買うのか?と上の世代の人は言うが、(→)
崩紫サロメ
2024/03/20 11:20

実際DV等による離婚は多いし、結婚によって職も資産も失って離婚する女性も多い。 結婚することは女性にとってリスクが大きいと言えるが、独身で働き続けることも、結婚して仕事を続けることもどれも困難であることが、登場する様々な女性を通して描かれる。 国は出生率を上げることを求める、だが企業にとって妊娠する社員はリスク要因でしかない、というところは日本や韓国でも同じだろう。李红妮の求めるものは仕事を続け、結婚しするという「普通の幸せ」なのだが、それが女性にとっては非常に困難である。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
3

崩紫サロメ
平凡なOL李红妮は宝くじで60万元(約120万円)に当選する。人生が変わるほどの金額ではないが、それに貯金とローンを足して家を買おうと考える。中国では男性が家を買うのは結婚するため、女性が家を買うのは結婚を諦めたからとされるが、29歳の主人公は結婚の可能性も残して家を買おうとする。中国では結婚後の資産は夫婦共同のものとされ、ややもすれば夫のものとして流用しまう。しかし、結婚前に保有していた不動産は女性自身のものと法的に保証される。離婚を前提に結婚を考えて家を買うのか?と上の世代の人は言うが、(→)
崩紫サロメ
2024/03/20 11:20

実際DV等による離婚は多いし、結婚によって職も資産も失って離婚する女性も多い。 結婚することは女性にとってリスクが大きいと言えるが、独身で働き続けることも、結婚して仕事を続けることもどれも困難であることが、登場する様々な女性を通して描かれる。 国は出生率を上げることを求める、だが企業にとって妊娠する社員はリスク要因でしかない、というところは日本や韓国でも同じだろう。李红妮の求めるものは仕事を続け、結婚しするという「普通の幸せ」なのだが、それが女性にとっては非常に困難である。

が「ナイス!」と言っています。
崩紫サロメ
フランスのPauline HarmangeのMoi les hommes, je les déteste中国語訳。そのタイトルから男女の分断を助長するとしてフランスで発行中止に追い込まれ話題になったが、内容は非常に冷静で機知に富んでいる。タイトルの「厭男」だが、何故女性が男性を厭う必要があるのか。それは、男性が社会的に獲得してきた地位によって女性を従属させていることへの怒りの表明であり、暴力が目的ではない(だからタイトルは少し挑発が過ぎたように感じる)(続)
崩紫サロメ
2024/03/08 18:14

また「厭女」(ミソジニー)との非対称性についても指摘。同じこと(この場合は"厭")をしても、同じ意味にならない、同じ結果にならないということこそが、男女の不平等の一面であろう。また、異性愛の陥穽を指摘。別に女性の人生は男性の存在によって完成するわけではない。理想的な伴侶とは、女性が女性同士で作り上げるネットワークの重要性を理解する人だ、という所には納得しかない。

が「ナイス!」と言っています。
崩紫サロメ
中国のアラサー女性の婚活、というかこれまでの恋愛や失敗に終わった結婚を扱ったエッセイ。高校時代に憧れていた先輩に10年ぶりに会ったら鬱陶しい勘違い男になってたり、つき合った相手も結婚した相手もモラハラ野郎で、渣男(クズ男)カタログのような状態になっている。エッセイにしては小説的な展開で、小説にしたら男の数が多くてまとまりが悪いぞ?と思わないでもないけど、人生はまとまりの良いものでもないし、彼女の渣男に対する観察の鋭さ、それなのにすぐに別の渣男にひっかかってしまう愚かさ、リアリティがあって面白かった。
差点就脱单了
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/09/05(1695日経過)
記録初日
2019/08/01(1730日経過)
読んだ本
836冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
248291ページ(1日平均143ページ)
感想・レビュー
806件(投稿率96.4%)
本棚
23棚
自己紹介

中国古典文学をこよなく愛する80后(80年代生まれ)。
キリスト教徒。

もともとは漢魏南北朝だったり李賀だったり、所謂漢詩の世界にハマっておりました。漢詩に限らず、詩歌は全般に好き。
尹東柱、李箱など植民地時代の朝鮮文学好き……からの現代韓国文学も読みます。
オルハン・パムクにハマり、トルコ語勉強中。

歴史系の本を読むことが多く、その合間に新書や小説を読んでいます。

最近は微信读书(中国のKindle Unlimitedのようなもの)で中国語の書籍を読んでオリジナル本に登録して感想を書いています。

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