実際DV等による離婚は多いし、結婚によって職も資産も失って離婚する女性も多い。 結婚することは女性にとってリスクが大きいと言えるが、独身で働き続けることも、結婚して仕事を続けることもどれも困難であることが、登場する様々な女性を通して描かれる。 国は出生率を上げることを求める、だが企業にとって妊娠する社員はリスク要因でしかない、というところは日本や韓国でも同じだろう。李红妮の求めるものは仕事を続け、結婚しするという「普通の幸せ」なのだが、それが女性にとっては非常に困難である。
また「厭女」(ミソジニー)との非対称性についても指摘。同じこと(この場合は"厭")をしても、同じ意味にならない、同じ結果にならないということこそが、男女の不平等の一面であろう。また、異性愛の陥穽を指摘。別に女性の人生は男性の存在によって完成するわけではない。理想的な伴侶とは、女性が女性同士で作り上げるネットワークの重要性を理解する人だ、という所には納得しかない。
中国古典文学をこよなく愛する80后(80年代生まれ)。
キリスト教徒。
もともとは漢魏南北朝だったり李賀だったり、所謂漢詩の世界にハマっておりました。漢詩に限らず、詩歌は全般に好き。
尹東柱、李箱など植民地時代の朝鮮文学好き……からの現代韓国文学も読みます。
オルハン・パムクにハマり、トルコ語勉強中。
歴史系の本を読むことが多く、その合間に新書や小説を読んでいます。
最近は微信读书(中国のKindle Unlimitedのようなもの)で中国語の書籍を読んでオリジナル本に登録して感想を書いています。
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実際DV等による離婚は多いし、結婚によって職も資産も失って離婚する女性も多い。 結婚することは女性にとってリスクが大きいと言えるが、独身で働き続けることも、結婚して仕事を続けることもどれも困難であることが、登場する様々な女性を通して描かれる。 国は出生率を上げることを求める、だが企業にとって妊娠する社員はリスク要因でしかない、というところは日本や韓国でも同じだろう。李红妮の求めるものは仕事を続け、結婚しするという「普通の幸せ」なのだが、それが女性にとっては非常に困難である。