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2024年3月の読書メーターまとめ

NAOAMI
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2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
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  • にこ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

NAOAMI
森若と太陽が結婚までの道のりを歩み始める。彼女にかかれば相手との分担取り決め事項がタスクとして連なる。そのくせ好きという気持ちには抗えないと自分で認めている。互いの両親への挨拶、太陽の友人らへの挨拶。どれも森若にとって未知との遭遇。天変地異のごとく。この二人大丈夫か?と思う場面もしばしばだが、二人交互視点で相互理解を深めつつ、読者にも少し安心感をもたらす流れ。最も鬼門な社内上司への情報解禁。まさに想像通りの混乱ぶりで、こちらは出し抜いた気分。一方、真夕の尊敬する同性の相手に対する複雑な気持ち、理解できる。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

NAOAMI

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2024年3月の感想・レビュー一覧
16

NAOAMI
定時帰りを勝ち取った結衣だが、社内の空気はどこか冷たく社長の後押しも業績主導たる裁量労働に押され気味。ここでドカンと大きいアカウントを取らねばと、コンペに挑む得意先が旧態依然の男尊女卑・超体育会系の会社。今どきありえんだろ!と思わせる程の脚色だが、あながち古い人種の深層心理に根深く残ってるのかもな。但し世代を超えて反旗を翻す人物もいて、相手役員のセクハラにボロボロだった結衣も何とか息を吹き返す。日常業務だけでなく、管理職としての人材育成における悩み・葛藤が彼女の血肉になっていく流れが巧みにまとまっている。
NAOAMI
2024/03/31 11:18

また、うっかり「改題もの」に手を出してしまった。まぁ、「3」を読むために復習しておきたかったので良いか。晃太郎の取り戻したかったモノ、読者にはもろバレ過ぎたが当事者同士じゃそんなもんだろか。

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NAOAMI
一見抽象的な書名だが、単に希望という名の青年が失踪し兄がそのゆくえを追う物語。とは言え事件性もミステリもなく、知ってるようで知らない弟のことを改めて深く知ろうとする兄の葛藤も伝わり、何となく重い感じの流れ。希望くんは幼少の頃から物事の客観視に長けた子で、相手に合わせて生きる自称空っぽの青年。兄の独白によれば親子関係歪な状態が今なお続く毒親汚染の後天性も。希望に関係してきた人々の「彼観測」を聞くと少しいたたまれない気持ちに。変わったパーソナリティが適合できない社会や普通と言われる営みの歪みが浮き彫りになる。
NAOAMI
2024/03/29 20:55

文庫書下ろし巻末短編は、希望の少し先の未来。文字通りの光が読み手の読後感をほぐしてくれる。

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NAOAMI
アルコール依存症と急性アルコール中毒の違い…下戸の僕には未知領域、アルコールを別種のアルコールで解毒とかいう発想は思わずへぇ~と唸る。AEDの使い方も覚えなきゃとは知りつつスルーしていて、或る疾患がベースにあると通常の通りに見える動作も違和感の対象になるわけで。正直僕だから気づけない?=医療現場では「普通に」気づくんじゃないか?と。少しネタ的に小粒なのかな。文量としては短編(2篇)集+掌編。プロキックボクサーを捻じ伏せる鴻ノ池強い。推理+アクションカルテ(?)的側面も。事件解決欲でクラブに潜入できるんだ!
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NAOAMI
古本屋で調理してもてなすわけではない。本好きではあるが経営には素人な初老の女性が急逝した兄を継ぐ形で店主に収まっている。神保町立地ゆえ周辺に飲食名店も多数。僕も大好物のBondyやそれぞれ拘りのメニューが続く。訳あり事情アリ客の話を聞く内に一緒にご飯でもと、その場で広げるテイクアウト。なんと大らかなことだ。純粋に本好きを善人として描いてくだすってるから通用するのか。美希喜の母親のがちなリアリストぶりはパン祭り好きのギャップ共々俗過ぎて親近感。色恋や若者の進路よりも神保町の古本屋という舞台だけで食える作品。
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NAOAMI
連句ルールに毎度毎度ゼロから教えられながら結局覚える気にならない笑。小説は独り悶々と捻り出すものだが、連句や歌会など他者の表現を目の当たりにしてレスする文芸は場を共有する何らかの力が作用するんだろう。老練のメンバーにJKが加わった時の強さが大会準優勝になったという結果は異文化・多様性が融合が強みになる世界観は「競技」に通ずる。起伏の少ないなりに、航人の過去に関するエピソードや前述の大会もあり小説っぽさも。一葉がナンパ(そうとしか思えない)される一幕に不穏さゼロの健全過ぎ状態って、どこまで起伏ないんじゃ笑。
NAOAMI
2024/03/24 21:59

物語上のエピソードに沿った・関連した句が出てくると、解りやすい・・・ということがわかった。

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NAOAMI
89歳のじいさんが日々のルーティーンと家族に纏わるアレコレを思いながら散歩。故郷を離れ結婚、起業、現在に至るまでの回想を挟みつつ、次第に交互の現代に近づく構成。夫婦合わせて約180歳。そこに同居するひきこもりの長男、金食い虫の三男。次男は自らを長女と呼ぶオネエ。せっかく金銭的にも悠々自適な日々なのに独身50代の子供を養い続ける老後って。しかも孫も無し。とは言え適度に色ボケで女性には現役で声掛けするし、エロ探求に余念がない。まぁそこそこ幸せなんだろか。全般日常過ぎて起伏無し。で、なんだ?〆のリアリティ強要!
NAOAMI
2024/03/23 20:52

「こんな家族は、嫌だとお思いでしょう?」ハイ!嫌です。後期高齢者同士の老老介護、ボォーッとしてるだけの息子たち(内、オネエ一人)。程よく楽しませてもらったが、やっぱり嫌なものは嫌だ(笑)。・・・ってか続篇あるんだ。うぇ~

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NAOAMI
陰陽師の研究と称して呪詛師・蘆屋炎蔵の墓を調べた大学の研究者たちが炎がらみで相次いで死亡。これぞ炎蔵の呪い?と鷹央と小鳥遊が捜査。しかしやたら現場に居合わせた小鳥遊が容疑者筆頭と扱われる始末。自然発火現象と自動着火装置という相反する手段の違和感。ガソリン使用のベタ放火もあり手口が一定しない。この混沌が動き出す後半、小鳥遊・鴻ノ池が珍しく雑魚を警察に突き出し、それを機に被害者の残した保管血液からビビッと原因物質Xが特定される終盤の流れは鉄板。火の中ぶっこみシーンは臭過ぎだが二人の信頼関係は深まりめでたしか。
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NAOAMI
ちゃんとした内科の権威であり名医であるのに、体の不調を診察するだけじゃなく、心の内科にも気配りの効くざっくば らんに話せる医者。3時間待たされて診察3分で処方箋をもらって帰るという現代医療の阿呆らしさ。骨折ったとか血が噴き出してるとか、そうじゃないと病院に行った甲斐がない。誰もが思う本末転倒に真っ向勝負で医療問題や深刻な家族関係に対応する。ネタは深刻だが、年中ハーフパンツでスィーツ好きな変な医者と原色着こなしナースコンビの軽妙さで救われる。解りやすい医学知識説明と彼の権威人脈を生かした解決はスカッとする。
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NAOAMI
冒頭いきなりの痛ましい事故が発生。小料理屋を父から継いだ幸人は妻の事故死に絡んだ娘の行動を封印する。娘が大学生になった頃に突然脅迫電話。一方、故郷を追われ現在に至る前に起こった殺人事件への真相追求が本線となる。回想と共に雷がいかに彼らの人生に影響を与えたかが伺える。事件一年前の母の不信死、その1年後の毒キノコ。そこに何があったかは想像に容易い。だが、怨みを晴らしたのは誰かというフーダニット展開が巧みで読者を物語に引き込む。最後の一行含め、言葉に纏わる因果を感じる。驚きはさほどでも…濃い人間ドラマ・推理劇。
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NAOAMI
森若と太陽が結婚までの道のりを歩み始める。彼女にかかれば相手との分担取り決め事項がタスクとして連なる。そのくせ好きという気持ちには抗えないと自分で認めている。互いの両親への挨拶、太陽の友人らへの挨拶。どれも森若にとって未知との遭遇。天変地異のごとく。この二人大丈夫か?と思う場面もしばしばだが、二人交互視点で相互理解を深めつつ、読者にも少し安心感をもたらす流れ。最も鬼門な社内上司への情報解禁。まさに想像通りの混乱ぶりで、こちらは出し抜いた気分。一方、真夕の尊敬する同性の相手に対する複雑な気持ち、理解できる。
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NAOAMI
架空の行政市、葉崎市を舞台に様々な人間模様がパッチワーク、モザイク模様のように重なり交じり、登場人物の多さ、ややこしさに頭が混乱する。物語終盤でも初出人物を配してくる周到さというか、念の入れよう。自殺死体が発見されたガーデン、庭の主が預かり知らぬ老人ホーム計画。自殺者の身元を探る二村警部補がまた惚けたいい味出してくる。話だけなら重たいところ、間抜けな警察、人々がちょっとズレた言動を繰り返す妙なご近所感…茶番劇か。ユーモラスなのに、ミステリの軸がしっかり構築されてるので読み手は逃げ場なく一所懸命に読むだけ。
NAOAMI
2024/03/13 19:13

確かに読み疲れるタイプの小説かも(笑)

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NAOAMI
公安エース刑事の息子がイスラム国への入国を志願?ターゲットとして追うべき対象が、国際的過激派組織から自分の息子になった。公安組織内での立場、取り囲む報道陣、SNSでの誹謗中傷。四面楚歌の中、自宅を抜け出した息子が何者かに殺される。幣原は公安刑事として翻弄され、父親としても愚弄され、ブチ切れて嫌んなる!っとなるのを、自身と向き合いながら制御し前進していく。テロの匂いが作中に感じられず、派手な捜査展開もなく、息子殺害の犯人は意外過ぎ。イスラム国志願の真実が物語の構成すら伏線にして終盤の反転となる仕掛けに驚愕。
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NAOAMI
小5僕視点で同級生の神さま・水谷君と関わったエピソードが連なる。小学生の割に冷静で洞察力に優れる水谷君。クラスの珍事件から悩み事まで次々解決する名探偵は、同級生たちにはまぶしすぎて神さまに見えるらしい。僕の祖父が持つアレルギーに関する謎解きが自己紹介替わりに始まりの章。その後、絵が上手い川上さんのエピソードに。小学生にありがちなエェかっこしいの僕に対し、あくまでも冷静、そして冷徹に事実に対面する水谷君。騎馬戦秘策を授ける孔明でもある彼と僕の関係性がエピローグに向かって真っ向ぶち当たるのは、僕の成長の証か。
NAOAMI
2024/03/08 20:31

文庫帯に、「神さま」水沢くん ・・・ひどい誤植というかミスというかヘボ(笑)

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NAOAMI
厚労省の有望キャリアで現職総理の隠し子、真波莉子の活躍。序盤の厚労省を舞台に展開するかと思いきや、敵対する政治家の仕掛けへの対処の為にアッサリ辞めて事態を鎮静化。その後、官僚時代の伝やら、総理の隠し子にて雀士でもある独特人脈を駆使して、売上最低のファミレスのV字回復や、航空会社乗務員のセカンドキャリア支援を画策したり、瀕死の大赤字病院の大リストラまで「問題、解決します」と首を突っ込む。なかなか痛快で面白い展開。警護役の関与も両輪で話を牽引。続編期待薄かったか、警護役に簡単に恋オチ安直ラストは勿体なかった。
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NAOAMI
瑕疵物件に一定期間暮らし、瑕疵告知が不要になるロンダリング。それ以上に瑕疵原因を取り除くリサーチ能力にも秀でている。瑕疵借りのプロ。序章に関わった殺人事件があったマンションに絡んで出会った人物と、次なる瑕疵戸建ての持ち主として、同じ相手が関係してくる。それだけで十分怪しいし、さらに偶然で片付けられない事実も。なのに近隣住民が年寄りで支離滅裂なイチャモンとの対立構図についつい目を奪われてしまった。伏線の周到さ、気付きのきっかけ・タイミングが実に巧妙。藤崎視点で彼の背景が少しずつ分かり物語に深み奥行が増えた。
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NAOAMI
極度の人見知りから酒の力を借りての酔拳ならぬ推理拳。居酒屋の女将に全く向いていない手際と料理下手。そんな安楽ヨリ子が二代目とのこと。襲名するような名義か?各章事件に巻き込まれた人物を数珠繋ぎのように来店し、扱う事件はどこかしらか体が切断されている猟奇殺人。凄惨な殺人もとぼけた謎解きシステムとのギャップで笑えてしまう著者の恐るべき手腕。客にミスリードさせ(あまりに短絡的すぎるダメ推理だが)文字通りクソみそにけなす。解決推理から急に酒に負け寝入る。そして結果フォローもなく各章〆る呆気なさ。次作は三代目登場か。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/23(4752日経過)
記録初日
2010/04/10(5130日経過)
読んだ本
3011冊(1日平均0.59冊)
読んだページ
1031841ページ(1日平均201ページ)
感想・レビュー
2839件(投稿率94.3%)
本棚
14棚
性別
年齢
58歳
血液型
A型
職業
クリエイター系
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

10年4月から読んだ本をメモるようになって
11年4月頃から、読書メーターを使い始めました。
感想を加えるようになったのは、さらにそのあとからです。
本棚は3種類 ◎か、○か、▲か
自分が読んだ本に×は付けられない。ただそれだけです。
他は年間の20冊が本棚になっています。

東京で会社員生活。
インド料理と、辛いものが好き。
タバコは1カ月で3カートン。
酒は全く飲めない。
2人の娘と、1人の妻と、義理母と
暮らしています。
東京ディズニーランド+シー大好きです。

休みの日は料理してます。読書以外では。

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