ネタバレ当直で訪れた病院で、拳銃を持ったピエロによる籠城事件に巻き込まれた医師の速水。ピエロに腹を撃たれた女子大生愛美を手術する所から始まり、ピエロの目的を探りながら、院長や看護師が隠している秘密の真相を追っていく。凶器を持ったピエロ、明らかに何かを隠している病院のスタッフ、やけに気丈で、美しさの際立つ愛美…怪しい登場人物達と過ごす時間の長さが、恐怖や緊迫感と共に想像できて常にドキドキした。速水の頭の回転の早さが展開の早さに繫がっていて、読みやすい一方で若干リアルさに欠ける感はあったが、楽しく読めた。

ネタバレ伊坂氏のエッセイは初読。読んでいてこちらが心配になるくらい、伊坂幸太郎って、とてもとても心配性で、繊細な性格の方なんだなと知った。小説を読んでも感じるけれど、地元仙台への郷土愛が強い所が魅力的。仙台に行ってみたくなるし、喫茶店で仕事をしている伊坂氏に出会ってみたくなる（笑）東日本大震災については、人によって、状況や立場によって、思う所や心に負った傷の痛み方は違うと思う。相手の身になって想像するという事は、口で言う程簡単に出来る事ではないだろう…考えさせられるものがあった。

ネタバレお金に対する捉え方について参考になった。お金の不足を不安がるのではなく、お金が欲しいと思ったり、お金を使ったりしてもよいのだと素直に思えた。“買えないから買わない”と“買えるけどあえて買わない”の違いは大きいと思う。支払った以上の付加価値に目を留めるという発想は自分にとって大事だ。いい事も苦い経験も、プライスレスを敢えてプライジングして、それを天国貯金にしていくという考え方も面白い。天国貯金で、自分の価値を高めたり、人との縁に繋げていったりする事で、心を豊かにしたいと思った。

ネタバレ当直で訪れた病院で、拳銃を持ったピエロによる籠城事件に巻き込まれた医師の速水。ピエロに腹を撃たれた女子大生愛美を手術する所から始まり、ピエロの目的を探りながら、院長や看護師が隠している秘密の真相を追っていく。凶器を持ったピエロ、明らかに何かを隠している病院のスタッフ、やけに気丈で、美しさの際立つ愛美…怪しい登場人物達と過ごす時間の長さが、恐怖や緊迫感と共に想像できて常にドキドキした。速水の頭の回転の早さが展開の早さに繫がっていて、読みやすい一方で若干リアルさに欠ける感はあったが、楽しく読めた。

ネタバレ久々にお芝居や観劇をしたいなぁと思った。舞台を作る作業はとても楽しい。でも、儲けを出すのは至難の業…プロではなく、趣味で演劇を続けているが故の貧乏…という話は決して珍しくない。そんな風にシアターフラッグの面々寄りの立場でいた自分にも、大きな刺激となったのが鉄血宰相と化した司。ただのお遊びではない演劇について考えさせられる。司と巧の絆や、彼らと劇団員の信頼関係も読んでいて心地がいい。千歳の初舞台での危機を乗り越えた場面も、彼らの安堵と喜びが伝わってくるようだった。シアターフラッグの今後も見届けたい。