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2024年3月の読書メーターまとめ

Alex
読んだ本
13
読んだページ
3265ページ
感想・レビュー
13
ナイス
51ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Alex
ネタバレ英国ケンブリッジのエリート・コミュニティに事件がおきた。大富豪トニーの若い妻モニカが失踪後に他殺体で発見される。トニーとは夫ともども学生時代からの親友であるサイコセラピストのアレックスは、彼が疑われるのではと心配だ。するとトニーの浮気相手も、モニカの関係者やジムのトレーナーも、みんなアレックスのクライアントだとわかる。世間狭すぎ笑。わが身と息子にも影響が出そうになってきて、アレックスが全員のカルテを再読してみると…。手の込んだプロットで読ませる。金があって高い弁護士を雇える人間が勝つのか?結果はなるほど。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
13

Alex
ネタバレ英国ケンブリッジのエリート・コミュニティに事件がおきた。大富豪トニーの若い妻モニカが失踪後に他殺体で発見される。トニーとは夫ともども学生時代からの親友であるサイコセラピストのアレックスは、彼が疑われるのではと心配だ。するとトニーの浮気相手も、モニカの関係者やジムのトレーナーも、みんなアレックスのクライアントだとわかる。世間狭すぎ笑。わが身と息子にも影響が出そうになってきて、アレックスが全員のカルテを再読してみると…。手の込んだプロットで読ませる。金があって高い弁護士を雇える人間が勝つのか?結果はなるほど。
が「ナイス!」と言っています。
Alex
ネタバレフライが書いて自分で読むギリシャ神話シリーズ、ついにトロイア戦争。現代人向けに書き直し、ホメロスの『イーリアス』の前後譚も足し、必要な情報を取捨選択してくれるので助かる。アキレウスは英雄だがサイコパスっぽく、ギリシャ軍総帥アガメムノーンなんか『フォルティ・タワーズ』のバジルみたいで、出てくるたびに、笑うとこじゃないが笑った。ヘクトールが一番まとも、アホな弟が人の奥さんをさらってきたせいで人生も国も失った。今も昔も、戦争は野蛮。神の介入も事態をややこしくするだけだ。代理戦争みたいになって人間がバタバタ死ぬ。
が「ナイス!」と言っています。
Alex
ネタバレ2005年に発表された短編。30年代のパブリックスクールで金持ちの息子に虐め倒された庶民の語り手が、いつか相手の少年を殺すことを心に誓う。そしてその希望だけを胸に人生を乗り切り、働き、副業もし、あるときチャンスが来る。トリックは現代だと無理だが、老人がミッドセンチュリーの犯罪を告白している設定だから成り立つし、語り手が耐えて生きてきた年月の長さが想像されて、不思議に効果的だ。これを書いたときのジェームズは80代だったはずで、実にすごい人。他に、殺人ミステリについての著者のエッセイ1編(1982年)を収録。
が「ナイス!」と言っています。
Alex
昭和中盤の奈良で麦刈りする人々を眺める著者。短い随筆で景色をあざやかに切り取る。ラストの老人の姿が印象深い。人生の最後まで自力で働く老農夫の、それが当たり前と思っている気負わぬ根性を、上空で鳴くヒバリが応援している。「老麦刈ひばりは絶えず声与へ」という彼女の句で締めくくられる。
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Alex
ネタバレ史上初、月面に超高級ホテルが建設された。抽選で選ばれた幸運な10人が「ホテル・アルテミス」に招待される。ところが着いてみたら、世話してくれるはずのスタッフが1人もいない。非常の場合の緊急ボタンはあっても、言葉で通信する手段はない。一体どういうこと?そして初日に殺人が。『そして誰もいなくなった』オン・ザ・ムーン!豪華なホテル、この上なく美しい月と星、地球の眺め、とんちんかんなAIの対応、醜い人間関係のごたごたと連続殺人の恐怖、新たな友情も。犯人は10人の中にいるのか?長めだがそれを感じさせず、終始楽しめた。
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Alex
短い随筆。友と会うと別れるのが淋しいが、自然の中に一人でいると淋しくない。俳人らしい観察と表現が明晰だ。椎の繁みを竹竿をたたいて実をとる子供たちに出会う。そんな遊びというか、おやつの確保をしている子供は最近はあまりいなそうだ。
が「ナイス!」と言っています。
Alex
遺伝子と細胞に興味があり、全般的な知識も得たいので読んでみた。分子レベルから、単細胞生物、多様な動植物、マクロな視点の生態系まで、面白かった。研究者は根気がある。豆を植えては数えたメンデルとか。しかも彼、減数分裂を予言するなど時代に先んじすぎていた。(ダーウィンはメンデルの論文のページも切っていなかった。)生態系の、土に関する話も興味深い。日本の土壌は世界屈指の肥沃さで、フランスやウクライナに匹敵するそうだ。あまり農業に使ってないけど。このごろ「細菌どう?」とか「お体を体節にね」と変換されちゃって困る・笑
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Alex
ネタバレ著者のメルマガに登録したら出版前に読めるジョージ・クロス巡査部長ものの短編。Amazonでは12月から買えるようだ。森の中での殺人事件、被害者は夜に何かを狩っていたらしい。そういえばキノコも「狩る」というね。今回の事件はそれほどひねりがなく、わりとあっさり解決。ASDでコミュ障だが、犬とはすぐ心を通わせるクロスが可愛い。私生活では、数十年を経て最近関係が復活した実母がクリスマスに参加することになって狼狽。当日会うからには母にもプレゼントを買わなければならず、困惑するクロス。仕事での相棒、オッティの出番だ。
The Hunter
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Alex
ネタバレシングルマザーのアイヴィの家に、学生時代の親友で疎遠になっていたゾーイが突然訪ねて来る。ゾーイの夫・トムが、大学からの友人4人組でスキーに行き、事故で亡くなった。フランスにいっしょに行ってと乞われ、仕方なく子を預けて同行する。スキーの名手のトムが、悪天候とはいえ簡単なスロープで崖から落ちるとは信じられない。誰かに押されたのでは?15年前からの因縁と秘密、確執のある旧友たちと顔を合わせ、疑いを持つアイヴィ。誰もが怪しい。あんたもだよ、アイヴィ。冬のリゾート地での寒冷心理スリラー。伏線回収もきっちりで巧みだ。
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Alex
ネタバレ執筆中の作者の私生活等は、普通はあまり気にしないのだが、本作品はクリスティーの人生最大の危機である離婚問題・失踪事件後に書かれた。「嫌でも書かなければいけないプロの厳しさを思い知った」と本人もいっている。短編の焼き直しでも、これだけ書ければ立派だよという気持ちになる。フランスのリゾート地へ向かう列車の中での殺人。浮気症の旦那が登場するので、こいつを犯人にして溜飲を下げるのかな?と考えたり(下衆の勘ぐりw)。ラストの「人生は列車のようなもの」というポワロの語りで、この人は精神的回復力がある、強いなと思えた。
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Alex
これからも鑑賞の手引きにしたい豪華本、写真もふんだんにあって楽しめる。人生で一番笑ったオペラ、プラハで見た『売られた花嫁』のプロダクションが紹介されていて嬉しい。プッチーニやワーグナーなど大物はもちろんすごい。そしてチェコ・オペラが優秀だと改めて見直した。ヤナーチェクはけっこう観ているが、ほかにも魅力的な作品があって、いつか舞台で鑑賞したいものだ。やや敬遠していた現代ものにも挑戦したくなってくる。
が「ナイス!」と言っています。
Alex
ネタバレ原題『Les Inséparables』、1954年に書かれたが最近になって出版された、事実を土台にしたノヴェラ。シルヴィーは10歳で少女アンドレと出会い大親友になる。カトリック系私立校に通う2人は優秀、かつアンドレには型破りなところがあり、シルヴィーはほとんど崇拝する。成長するにつれ、宗教的に厳しいブルジョワ家庭の次女アンドレに自由がないのも見えてくる。恋愛を母に阻まれ、恋人にも神と家族を理由に犠牲を求められるアンドレ。愛する人たちに愛情で圧殺されたに等しい友を描くシルヴィー(シモーヌ)の憤りを感じた。
が「ナイス!」と言っています。
Alex
ネタバレAsleはノルウェーの田舎に住む老画家、妻を亡くし一人暮らし。遠くない場所に同じ名の画家が住んでいるが、アルコール依存で体を壊している。こちらのAsle(私)が自分の人生や暮らしのことを考える思考の中に、向こうのAsle(三人称)も混じってくる。つなぎ目があいまいで、というか文章にコンマもピリオドもなく、流れるように、あるいは波のように繰り返し逡巡する文章。年末で雪が降っており、色の限られた世界がほの暗く美しく展開する。画家が暗闇で自分の絵を見るシーンが印象的。神は暗闇にいる、とAsle(私)はいうのだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/01/08(1569日経過)
記録初日
2020/04/24(1462日経過)
読んだ本
467冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
128600ページ(1日平均87ページ)
感想・レビュー
424件(投稿率90.8%)
本棚
1棚
自己紹介

英語のミステリと、勉強中のロシア語関係を中心に、行き当たりばったり読んでいます。読書メーターに記録し始めてから、知らない作家や作品の情報がもらえてありがたいです。さらにいろんな分野を開拓していきたい。

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