英留学のお供として持参。旅行ガイド本にない生感と、歴史教科書にはない今感が詰まってる。 同僚が作業中に "interesting..." とよく呟くのを、最初は本気で何が面白いんだろう…と思っていたが、毎回、自分でミスするたびにそれを言っていることに気がついた。この皮肉っぽい言い回しに気がつけたのも、本書にずばり書いてあったおかげ。 人と話すときや、街を歩いているときに耳目に入るちょっとしたものやことについて、これを読んだからこそ気づけたり、なるほど！と思えたりすることがあった。 買ってよかった。

VRで映像作品を作ろうにも、映画の文法が通用しなくて困ることが話題になっていた。視聴者の視点が自由なぶん、大事な伏線を見逃されたりするからとのこと。舞台から映画に変わった時みたいに、これからVRならではの表現が生まれてくるんだろうか。いっそ何周も観ることを前提に、複数のストーリーを散りばめた作品が面白いんじゃないかと思った。見るたびに気づくことが増えるのを楽しむ前提。あと観る人によってどこを見るかが違うので、それぞれ見出した話の筋を友達と話せる。そういうソーシャル要素と結びついてる方が最近は流行りそう？

日本の大学院に5年篭り、漠然と物足りなさを感じていたが、最近英国の研究施設に移り、精神的に豊かな生活を送っている。分野の大きく異なる研究室に来たため、各々の常識を教え合うだけで互いに刺激を受け、新しいプロジェクトがどんどん生まれる。ネットワークの少しの繋ぎかえがもたらす恩恵の例だと思った。また物理的身体を移動したことに伴い、慣れない文化 (食事注文, 交通ルール, マナー, etc.) から逃げられない状況で、周囲が助けてくれるのをきっかけに会話が始まる。この延長に「憐れみ」が生む連帯があるように感じた。

一展示ごとに1000文字程度の解説があり、結構読み応えある。ハンドブックにしては重いが、これを持って博物館をうろつく。気に入った展示があれば、該当ページを開いて読む。ぐっときた、感情が動いた直後に読むので、歴史とか文明とか普段あまり興味ないはずなのに、スルスル読めて結構頭に入る。 どの作品にも必ずしもWikipediaがあるとは限らないし、ネットの情報は取捨選択がめんどうなので、結局こういう公式が出してくれているガイドが最強ということになる。日本語で読めることに感謝。

英留学のお供として持参。旅行ガイド本にない生感と、歴史教科書にはない今感が詰まってる。 同僚が作業中に "interesting..." とよく呟くのを、最初は本気で何が面白いんだろう…と思っていたが、毎回、自分でミスするたびにそれを言っていることに気がついた。この皮肉っぽい言い回しに気がつけたのも、本書にずばり書いてあったおかげ。 人と話すときや、街を歩いているときに耳目に入るちょっとしたものやことについて、これを読んだからこそ気づけたり、なるほど！と思えたりすることがあった。 買ってよかった。