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2022年5月の読書メーターまとめ

つちのこ
読んだ本
5
読んだページ
1597ページ
感想・レビュー
5
ナイス
217ナイス

2022年5月に読んだ本
5

2022年5月のお気に入られ登録
1

  • よね

2022年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

つちのこ
ヨダレが出てきそうな料理の数々。美味そうな匂いまで漂ってきそうな、調理の場面がまた良い。想像力が掻き立てられるとはこのことか。『ライオンのおやつ』でもそうだが、著者の料理へのこだわりが半端じゃないのを感じる。これが料理の持つ力だろうか。そして、全編を通して流れる人への優しさに溢れた表現力。都会でも田舎でも同じだと思うが、ともすれば荒んでしまう現代のギスギスした人気関係と孤立感を、一時でも忘れさせてくれる。何かに夢中になれる集中力と謙虚で思いやりの心があれば、世の中まんざら悪くないと改めて思えた一冊だった。
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2022年5月にナイスが最も多かったつぶやき

つちのこ

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2022年5月の感想・レビュー一覧
5

つちのこ
シーナさんも76才。講演会に何度も足を運ぶくらいのずっと昔からのファンなので、著者が世界各地を駆け回り、エネルギッシュに活動していた頃が懐かしい。いかに頑健な著者にも老いは確実にやってきたようだ。本書に綴られたのは著者の死生観よりもどちらかというと世界各地の葬送の実態に頁数を割き、漠然とした死への思いから海への散骨といった【理想の最期】を語っている。前著『ぼくがいま、死について思うこと』と併読してみて、誰もが経験するであろう死に向き合うことへの覚悟を、ほんの少しだが読み取れた気がした。
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つちのこ
ヨダレが出てきそうな料理の数々。美味そうな匂いまで漂ってきそうな、調理の場面がまた良い。想像力が掻き立てられるとはこのことか。『ライオンのおやつ』でもそうだが、著者の料理へのこだわりが半端じゃないのを感じる。これが料理の持つ力だろうか。そして、全編を通して流れる人への優しさに溢れた表現力。都会でも田舎でも同じだと思うが、ともすれば荒んでしまう現代のギスギスした人気関係と孤立感を、一時でも忘れさせてくれる。何かに夢中になれる集中力と謙虚で思いやりの心があれば、世の中まんざら悪くないと改めて思えた一冊だった。
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つちのこ
ずっと昔から何度も読み返しているが、『リアリズムの宿』が一番印象に残る。ふらりと立ち寄った青森鯵ヶ沢の漁港、古びた民宿。このロケーションだけでも何ともいえない寂寥感が漂う。特に、寒風が吹く中、生活に疲れた表情の宿の母ちゃんが、イカを入れた鍋を両手に持ってうつむきながら歩いていく背中が身震いするほどのリアリティ。死神が不幸を運んできたような悲壮感が充満する世界。やはり、つげ義春は只者じゃない。
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つちのこ
死と隣り合わせの状況にありながら、比喩を駆使したブラックユーモアと、純真な少女らしさが溢れたストレートな表現が対照的。出版に当たり加筆修正はあったと思うが、これを14歳の少女がほんとうに書いたのかと疑いたくなるような、熟達した文章力を感じる。収容所内で体験した悲惨な出来事は思春期の喜びと楽しさを奪い、その後の人生に計り知れない影響を与えたのは疑いようもない。日記を綴ることのこだわりは単に書くことが好きなだけでなく、死を前にした遺書のような、残すことへの使命感を感じずにはいられない。読み継がれて欲しい。
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つちのこ
谷崎の生から死まで、丸裸にしたような力作。複雑な家族関係と女性遍歴が谷崎文学の底流を形作るネタとなり、肥やしになったことを改めて実感した。谷崎文学を特徴づけるマゾヒズム、フェティズム嗜好がどのように生まれ、成長し、開花したのかを文学的見地からも掘り下げて欲しかったところだが、さらりと読んでしまえば、谷崎潤一郎は、面倒で偏屈なただの女好きのオヤジにしか映らないところもある意味人間味あふれて興味深い。未公開の書簡もまだ残っているというから、著者の谷崎研究がさらに発展することを期待したい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/05/03(1448日経過)
記録初日
1986/01/19(13971日経過)
読んだ本
3099冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
956177ページ(1日平均68ページ)
感想・レビュー
2930件(投稿率94.5%)
本棚
28棚
性別
現住所
岐阜県
自己紹介

早期リタイアし、念願の晴読曇読雨読パラダイスに突入。
旅に生き、好きな本を、好きなときに、好きなだけ読む暮らしをさせてもらっています。
飛ばし読み、流し読み、斜め読みは性に合わないので、本は一字一句最後まで読み切るタイプです。
なので、駄本に気づいて後悔することしきり。

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