読書メーターあなたの読書量を記録・管理

2023年8月の読書メーターまとめ

さてさて
読んだ本
10
読んだページ
2273ページ
感想・レビュー
10
ナイス
4923ナイス

2023年8月に読んだ本
10

2023年8月のお気に入り登録
10

  • YELLOWCAT
  • みんとあめ
  • つきみ
  • よこやま
  • 水野亜美
  • ごーすとくらぶ
  • しろくま
  • alone
  • Kahori
  • PEKO

2023年8月のお気に入られ登録
17

  • YELLOWCAT
  • つきみ
  • shigetton
  • よこやま
  • 水野亜美
  • ごーすとくらぶ
  • Negima
  • しろくま
  • ランプフィッシュ
  • 桜もち 太郎
  • かなえ
  • ミカズキさん
  • 焦げタコ
  • Daisuke Oyamada
  • alone
  • Kahori
  • PEKO

2023年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さてさて
祖父が苦手という二十五歳の桐矢が、『カレーのルーやレトルトカレーのメーカー』である『ピース食品』に一生を捧げた祖父・義景と一つ屋根の下で暮らす姿が描かれたこの作品。そこには”終戦後と現在、ふたつの時代”が並行して描かれるからこそ見えてくる奥深い物語の姿がありました。美味しそうなカレーの描写に食欲が強く刺激されるこの作品。祖父と孫という二人の関係性を微笑ましく描いていく寺地はるなさんの上手さに魅了されるこの作品。『カレー』という料理が二つの時代を紡ぐ物語の中に、人のあたたかい感情を見る素晴らしい作品でした。
が「ナイス!」と言っています。

2023年8月にナイスが最も多かったつぶやき

さてさて

毎日毎日あまりの暑さに読書の気力も萎えそうです。体調最優先でまいりましょう!さて、先月の読書はなんと言っても、瀬尾まいこさんの新作「私たちの世代は」が強く印象に残りました。新しい視点からアフターコロナを見つめる作品です。今月もよろしくお願いします。2023年7月の読書メーター 読んだ本の数:14冊 読んだページ数:3841ページ ナイス数:4882ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1165479/summary/monthly/2023/7

bura
2023/08/01 12:29

さてさてさん、今月もよろしくお願いします😄

さてさて
2023/08/01 21:26

buraさん、こちらこそ、暑い毎日が続いていますがよろしくお願いいたします。

が「ナイス!」と言っています。

2023年8月の感想・レビュー一覧
10

さてさて
『人は、まったく同じものがふたつ以上あると、ひとつを本物、残りを偽物と決めないと落ち着かない生き物なのかもしれませんね』。私たちは本物と偽物ということをどんな場面でも意識するように思います。この作品では、そんな単純な割り切りこそを問う物語が描かれていました。戦後の空気感の描写によってなんとも言えない時代感に魅了されるこの作品。帰ってきた貫一に隠された真相を追う『私』視点の物語に、ミステリアスな雰囲気感を楽しめるこの作品。「如何様」という書名が形作る独特な雰囲気感の物語世界に次第に魅了されていく作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『ここで新聞作りの手伝いをすることが、ゲームをしたりマンガを読むことより退屈なものになるということはなかった』。“秘密基地”でじいちゃんと『カベ新聞』作りに勤しんだあの時代のことを振り返る主人公を見るこの作品。そこには、ノスタルジックな思いに包まれる物語が描かれていました。一つの中編と二つの短編が全く異なる印象をもたらすこの作品。表紙の不思議なイラストも気になるこの作品。淡々と描かれる日常生活の事ごとが、いつの間にか夢幻世界に読者を引き摺り込んでしまう高山さんの真骨頂を見るなんとも不思議感漂う作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『あなたはこの仕事にとっても向いていると思っています』と言われ、『孤独だからですか』と返す主人公の未名子。この作品では、主人公・未名子が『沖縄』の港川の地にある『資料館』で『資料の整理』をし、『記録』としていく一方で、『孤独』という言葉の先に『解答者にクイズを読み、答えさせる』仕事をする日々が描かれていました。一見小説らしからぬ記述の頻出に戸惑いを隠せないこの作品。そんな中に読ませる魅力を感じさせてもくれたこの作品。一筋縄ではいかない芥川賞受賞作の中に、戸惑いを感じながらも新しい世界を見つけた作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
「別冊文藝春秋」に掲載された七つの短編が収められたこの作品には、”孤独”と絶妙な距離を生きる人たちが主人公となる物語が展開します。そこには、結末に何か大きな進展があるわけでも劇的な変化が起こるわけでもありません。あくまで寺地さんの小説らしく、物語の最初より一歩進んだ未来が柔らかく提示される物語が描かれていきます。『タイムマシン』と言ってもSFな物語が展開するわけではないこの作品。寺地さんらしい安定感のある物語展開に安心するこの作品。短編でも変わらない寺地さんらしい独特な雰囲気感の物語を堪能した作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『十代の頃って、人生でいちばん良い時代だよね』。そんな問いの答えに『いちばん良い時代じゃなかった…』と答える主人公。この作品では、園田、莉子、そして朱音という三人の主人公達が、中学時代に負った傷に癒されないままに大人な今を生きる様が描かれていました。まさかの”黒テラチ”な展開に新鮮な読み味を感じるこの作品。それでいて三人の主人公達の心の機微を丁寧に掬い取っていくいつもならではの寺地さんの筆致に安堵もするこの作品。まさかの”寺地はるなのサスペンス”にこの作品にかける強い意気込みを感じた素晴らしい作品でした。
マスユタ
2023/08/22 10:49

前日ブランチに寺地さんが出演して本作への思いを語っていました。黒テラチを是非とも読んでみたいです。

さてさて
2023/08/22 12:09

マスユタさん、ありがとうございます。ブランチに出演されていらしたのですか。見てみたかったですね。黒テラチな物語を是非お読みいただければと思います。いつもの寺地さんとは間違いなく違います。

が「ナイス!」と言っています。
さてさて
祖父が苦手という二十五歳の桐矢が、『カレーのルーやレトルトカレーのメーカー』である『ピース食品』に一生を捧げた祖父・義景と一つ屋根の下で暮らす姿が描かれたこの作品。そこには”終戦後と現在、ふたつの時代”が並行して描かれるからこそ見えてくる奥深い物語の姿がありました。美味しそうなカレーの描写に食欲が強く刺激されるこの作品。祖父と孫という二人の関係性を微笑ましく描いていく寺地はるなさんの上手さに魅了されるこの作品。『カレー』という料理が二つの時代を紡ぐ物語の中に、人のあたたかい感情を見る素晴らしい作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
“ユダヤの伝承において男児を害すると信じられていた女性の悪霊”を指す『リリス』という言葉。そんな言葉が暗示する存在の降臨を思わせる寺島凜子。この作品では、凜子がさまざまな男たちを弄ぶかのように官能世界に誘う姿が描かれていました。容赦のない官能表現の頻出に、絶対に電車の中で読んではいけないこの作品。しかし、後半の物語を読み進めるに従って、この作品の本質が官能ではないことに気づくこの作品。官能描写と切なさの絶妙な塩梅の物語の中に、極めて幅の広い作品を生み出される坂井希久子さんの魅力を実感した納得の一冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『もはや「ぜんや」は只次郎にとって、なくてはならぬ場所である』。“美味しい料理と癒しに満ちた連作時代小説”、と内容紹介に記されるこの作品。シリーズ化もされているこの作品では、『神田花房町』にある『庶民の居酒屋』『ぜんや』を舞台に五つの短編が作り上げるほっこりとした物語が描かれていました。軽妙洒脱な表現の数々が独特な読書のリズム感を作り上げていくこの作品。美味しいそうな料理の登場に読書をやめてご飯が食べたくなるこの作品。“時代小説” × “食”が作り上げる独特な世界観にすっかり魅了された、そんな作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『お父さんはずっと、お母さんの人生を搾取してきたんじゃない!』この作品には、家庭を全く顧みず、仕事に邁進する中に人生を生きて来た夫の廉太郎と、余命一年となってもそれでも夫を案じる妻・杏子の姿が細やかな描写の中に描かれていました。廉太郎の無神経極まりない言動、行動の数々に怒りが抑えられなくなってくるこの作品。そんな夫のことを最後の瞬間まで思い続ける妻の姿勢に魅せられるこの作品。『がん』は実は一番幸せな死に方とも言われ出した昨今、改めて『がん』という病の特殊性に思いを馳せることにもなった素晴らしい作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
さてさて
『外に出て遊びたい。早く学校に行きたい…どうしてぼくがこんな目にあうんだ…』。そんな思いの中に『長期入院』の日々を送る小学校三年生の瑛介が主人公となる表題作〈夏の体温〉など三つの作品が収められたこの作品。そこには、瀬尾まいこさんならではの”友情”の有り様が描かれていました。人と人が接する中に浮かび上がる心の機微を感じるこの作品。それぞれに読み応えのある物語世界を堪能できるこの作品。ここまで優しさに満ち溢れた世界が描けるものだろうか?と、瀬尾さんの作り上げる物語世界に改めて感服する他ない傑作だと思いました。
とみかず
2023/08/03 12:44

さてさてさん。ナイスありがとうございます。いつもながらの優しさ満載の物語でしたね。

さてさて
2023/08/03 22:09

とみかずさん、この優しさレベルは瀬尾さんならではだと思います。他の作家さんには出せない瀬尾まいこワールドここにあり、だと思います。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/08/26(1130日経過)
記録初日
2020/08/29(1127日経過)
読んだ本
715冊(1日平均0.63冊)
読んだページ
214575ページ(1日平均190ページ)
感想・レビュー
715件(投稿率100.0%)
本棚
3棚
性別
自己紹介

学生時代を通じて読書経験はほとんどないですが、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」をきっかけに読書を始めました。
なお、何かこだわりがあった方が良いと考え、
 『女性作家さんの小説のみ』
に絞って読書を進めています。
どうぞよろしくお願いいたします。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう