5編のショートミステリでいいのかな、いやサスペンス、いやホラーなのか？とにかく違和感と伏線のオンパレードでいて、現実にありそうでなさそうな話。なんか朝のニュースにでてきそうな感じが逆に怖さを引き立てる。どの話もすんなり読めるのだけれど、どれも結末が怖い。2023年本屋大賞ノミネート作品だったのですね、忘れてた(そっちも怖い)

あの世とこの世の境にある｢会いたい人に合わせてくれる｣と噂のカフェ。会わせてくれると言っても会いたい人からの言葉を伝言猫がセッティングするという内容。会いたい人と言うのがあの世この世を問わずというところがミソ。そして誰でもと言うのでもなく店主の虹子さん（この世の人）のチェックが入る。天寿を全うした猫のふー太が伝言猫としてがんばる。ただ、ふー太は猫なので気まぐれ感やついついやっていることを忘れ寝てしまったり遊んだり。連作短編となっているが章が進むにつれ、内容も濃くなってゆく。エピローグで涙が出そうになった。

5編のショートミステリでいいのかな、いやサスペンス、いやホラーなのか？とにかく違和感と伏線のオンパレードでいて、現実にありそうでなさそうな話。なんか朝のニュースにでてきそうな感じが逆に怖さを引き立てる。どの話もすんなり読めるのだけれど、どれも結末が怖い。2023年本屋大賞ノミネート作品だったのですね、忘れてた(そっちも怖い)

シリーズ第三弾。甲羅の直径が1.5ｍもあるカメの銅像が動いていたというクラスメートの言葉を受け調査を開始するミステリクラブの面々。意外な犯人(でいいのか)と結末に納得。私は私なりに一生懸命考えたのだけれど、カメの動く謎からして？？？というお粗末な状況に。変な事件や動機でなく、校舎内でおこる日常的なミステリで、子供はもちろん大人でもそれなりに楽しめる内容でした。そしておまけのミステリ小説の紹介もミステリに興味をもった子供達に向けた内容で良いと思いました。

原田マハさん、２作目読了。みかんさんに教えてもらった本より。2作目で当たりを引いた気分でした。ゴッホの耳切事件に関しても自殺の真相に関しても諸説ありますが、あくまでも推測の域を出ない。ゴッホ、ゴーギャンの生きた時代、彼らに何があったのかは知る由もないが、この本を読むとフィクションと言うのはわかっていても、あたかもこの本の内容が事実だったのではと錯覚させられるような感覚に陥ってしまいました。リボルバーと言う表題も凄くよく納得の作品でした。みかんさんありがとうございました。

SISTER編は、BROTHER編と同じ謎をぎんなみ商店街の焼き鳥屋｢串真佐｣の内山3姉妹が解き明かしてゆく。同じ事件でも見方が違うと微妙に結末が違うという。でも真実は一つ。こちらを読むとBROTHER編でもやっとした感が拭えなかったのが、両方読んで初めて、納得できる結末になるという、みたことのないパターンの試みの小説でした。こちらの探偵約は三女の桃、助手役は次女の都久音(つくね)、ボケ役は長女の佐々美。名前がいかにも焼き鳥屋の娘という。次は両方の兄弟と姉妹が絡んだ謎解きを1冊の本でよろしくお願いします。

ぎんなみ商店街でおきる３つの事件を木暮4兄弟が解き明かしてゆく。ほぼほぼ探偵役は３男の中学2年の学太、助手役は高校2年の福太。亡き母の面影から発展したような事件とその結末になんかもやっとした感情がぬぐえない。特に1章の結末、本当にこれでいいのと言う感じ。2章にしても犯人はわからずじまいだし。BROTHER編とSISTER編の２冊が存在していて両方読むと感じ方が違うのかもしれないので次はSISTER編を読んで見ようと思います。ちなみに「アリアドネの声」の作者だったというのを読み終わった後に認識しました。

巻を追うごとに話が難しくなっていくような感じがします。今回はスマホの乗っ取りを対象としたお話と、中世ヨーロッパではやった錬金術、そして太陽フレアによる磁気嵐の影響のお話でした。各章の終わりにある科学トリックデータファイルはいつも通り解り易く勉強になりました。今回は警察まで出動する、かなり大きな事件に発展。犯人は警察に捕まったがまた脱走して謎野真実に挑戦してきそうな予感。そして犯人を操っていた黒幕は!?　16冊目にもなると誰だったっけとなりそう。次巻から新たな展開になりそうな予感。