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2024年3月の読書メーターまとめ

livre_film2020
読んだ本
7
読んだページ
1835ページ
感想・レビュー
7
ナイス
345ナイス

2024年3月に読んだ本
7

2024年3月のお気に入り登録
4

  • ふゆきち
  • 双海(ふたみ)
  • garyou
  • ガテン系

2024年3月のお気に入られ登録
3

  • ふゆきち
  • 双海(ふたみ)
  • garyou

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

livre_film2020
短編集。「冬栄」ー泰麒が王を選ぶという役目を終えて何をすればよいか迷っていたところ、漣の王が役目と仕事は違うと背中を押す。泰麒の成長が見れて微笑ましい。「乗月」ー人の本性は変わらぬ。ただ発露の仕方が変わるだけ。それゆえに王の凋落は臣下たちは辛い。敬愛すべき点が残っていると知っているから。断腸の思いで王を弑した月渓の苦悶がよく伝わってくる。「書簡」ー本当はうまくいってないが、それほど悪くもないため背伸びする楽俊と陽子。半獣で虐げられている楽俊も不安定な景を治める陽子も今は辛いと思うが乗り越えてほしい。
livre_film2020
2024/03/26 18:33

。「華胥」ーただ誰かを非難してその裏返しを行うのは容易い。だが、そこには信念がない。信念がないと立ち行かなくなる。不測の事態が起きた時に軸がないからだ。昨今の日本の政治(特に野党)を批判しているようで有権者として辛かった。「帰山」ー作者は法治国家を樹立させたいのかと個人的に思っていたのが、どうやら違いそう。法治国家であれ王がいなければ没落してゆく様子を描いているためだ。やはり、十二国記の世界はファンタジーであり、現実世界とは違うことを示すためか。ならば、どのような国を作者は目指すのか。分からなくなった。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
7

livre_film2020
ネタバレ戴国で泰王の元側近だった阿選によって謀反が起き、泰麒は角を失って蝕を起こし蓬莱へ。この際に麒麟としての本性も能力も喪失し、十二国側に戻れなくなっていた。泰麒を取り戻したい戴国の将軍•李斎は蓬莱生まれという縁に縋り景王•陽子の元へ命からがらやって来た。そんな彼女の必死さに突き動かされた陽子は何とかしてやろうと同じ蓬莱生まれの延王やその麒麟•六太を頼り、十二国の多くの国を巻き込んで泰麒の捜索が始まった。そして、泰麒は麒麟ではなく、(都合上仙籍には入ったが)ただの「人」として十二国側へ戻ってきた。
が「ナイス!」と言っています。
livre_film2020
短編集。「冬栄」ー泰麒が王を選ぶという役目を終えて何をすればよいか迷っていたところ、漣の王が役目と仕事は違うと背中を押す。泰麒の成長が見れて微笑ましい。「乗月」ー人の本性は変わらぬ。ただ発露の仕方が変わるだけ。それゆえに王の凋落は臣下たちは辛い。敬愛すべき点が残っていると知っているから。断腸の思いで王を弑した月渓の苦悶がよく伝わってくる。「書簡」ー本当はうまくいってないが、それほど悪くもないため背伸びする楽俊と陽子。半獣で虐げられている楽俊も不安定な景を治める陽子も今は辛いと思うが乗り越えてほしい。
livre_film2020
2024/03/26 18:33

。「華胥」ーただ誰かを非難してその裏返しを行うのは容易い。だが、そこには信念がない。信念がないと立ち行かなくなる。不測の事態が起きた時に軸がないからだ。昨今の日本の政治(特に野党)を批判しているようで有権者として辛かった。「帰山」ー作者は法治国家を樹立させたいのかと個人的に思っていたのが、どうやら違いそう。法治国家であれ王がいなければ没落してゆく様子を描いているためだ。やはり、十二国記の世界はファンタジーであり、現実世界とは違うことを示すためか。ならば、どのような国を作者は目指すのか。分からなくなった。

が「ナイス!」と言っています。
livre_film2020
どこか知らない世界に迷い込んだかのように(否、本当はそちらが知っている世界かもしれない)感じる歌集。添えられている人形の写真が残酷であるのに美しい。私は人形、殊更人間を模したものに興味がなく、リカちゃん人形を買い与えてもらったもののすぐに飽きて放り出した質だ。だから、正直なところ川野さんと違って人形には対して入れ込むことはできない。が、ここに掲載されている人形たちは素直に綺麗だと思う。理解できるようで理解できない歌を一つだけここに残しておく。「鳥の名で呼べば笑つて死のきはにそれはわたしを発つものの名、と」
が「ナイス!」と言っています。
livre_film2020
完全に今どハマりしている作家・歌人の初のエッセイ集。過去作品の裏話や、人生(性暴力含む)、考え方が詰まっている。こんなことを書くと烏滸がましいが、私もほとんど同じ人生を辿ってきた。違うのは東大生ではないことやロリィタには興味がないことだろうか。男性からの欲望の対象として見られ、「清楚」であることが望まれる「女性」。美人であることを良しとするくせに「美人という自覚は持つな」というダブルスタンダードなこの社会。ほんと、そうなの!!!と頷くことがなんと多かったことか。川野さんが存在する限り息ができる気がする。
が「ナイス!」と言っています。
livre_film2020
全部に共感したわけではないし、理解できたわけでもない。でも、この人が詠む歌を好きだと思う。この人の視点で切り取られる世界の在り様が胸を打つのだろうか。「絶縁体という単語の、存在の、絶対的なさみしさをおもう」「あなたから借りた詩集のここからは付箋の色が変わる 秋かも」「生きているあなたの息が見えるなら真冬も悪くはないので歩く」「筆を折った人たちだけでベランダの季節外れの花火がしたい」「そしてその夜のことを記すため誰かがまた筆を執るといい」「千夜も一夜も越えていくから、砂漠から獏を曵き連れあなたの川へ」
が「ナイス!」と言っています。
livre_film2020
台湾の風習などを、二十四節気•七十二候ごとに紹介する本書。馴染みのない料理や動物も、巧みな文章とイラストを交えて教えてくれる。しかし、それだけには留まらない。日本ではあまり語られない台湾統治時代など、負の歴史も織り交ぜてある。「親日の台湾」と日本では紹介されるが、その暴力性に気づかされる。台湾は美味しいご飯と優しい人々が暮らす国と捉えることの愚かさよ。台湾を旅する前に読んでおきたい。そうすれば、その文化の豊かさと、日本との関係において新たな捉え方をすることができるだろう。過去を背負って進む覚悟と共に。
が「ナイス!」と言っています。
livre_film2020
人間至上主義が跋扈する昨今。実は人間ってすごいもんじゃないぜ。人間ができないことを他の動物たちはできるし、逆もまた然りというそれだけなんだぜ。ということが語られ、昨今に対抗する対話本。「しゃべっている」とタイトルで銘打ってはいるが、人間の思う「話す」のことではない。「コミュニケーションをとる」という意味であり、匂いや鳴き声、ジェスチャーを巧みに使い分け、意味を付与しているんだよと教えてくれる。章の終わりごとにまとめが入っているので分かりやすい。ゆる言語学の方が編集者とのこと(私は特にファンではない)。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/12/11(1231日経過)
記録初日
2019/11/07(1631日経過)
読んだ本
340冊(1日平均0.21冊)
読んだページ
88972ページ(1日平均54ページ)
感想・レビュー
184件(投稿率54.1%)
本棚
1棚
自己紹介

移動時間にSNSしか見ないのは勿体ないと思い、数年前から読書習慣をつけ始めました。
これまであまり本を読んでこなかったため、有名な作品から読破中です。

【好きな作家】
◯太宰治
◯宮沢賢治
◯サン=テグジュペリ
◯吉本ばなな
◯谷崎潤一郎
◯中村文則
◯サリンジャー
◯千種創一
◯川野芽生
※ハマった順です。

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