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2024年3月の読書メーターまとめ

たこわさび「たにちゃん」
読んだ本
3
読んだページ
1112ページ
感想・レビュー
3
ナイス
69ナイス

2024年3月に読んだ本
3

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たこわさび「たにちゃん」
生まれた環境によってこれでもかってくらい苦しみ続けた二人がお互いに求め合って、声にならない声を出して出逢って救われていく。素敵な物語。美晴がいいキャラクターだった。常日頃思う。人は一人でも自分を理解してくれる人がいれば笑って生きていけるんじゃないかなって。それがどれだけ周りから見て歪でも本人たちが認め合えば生きていけるんだって。どうしようもない生活の中でそんな繋がりを自分の中にもある52ヘルツの鳴き声を聴いてくれる人に出逢いたいし、鳴き声を聴ける自分でいたい。
たこわさび「たにちゃん」
2024/03/16 22:51

120 次の人生があると言うのなら、それな、次の人生は届けたいひとに届けられるようになりたい。わたしの思いを受け止めてほしいひとに、受け止められるようになりたい。 166 だからさ、私もせめて、いいひとになりたいな。この子が大人になったときに笑って生きていられるための、いいひとになりたい。 245 私に来瑚の辛さの半分をちょうだい。 289 ミハル、と呼べた時には、美晴が泣いた。 302 あんたと関わることで、救われてたんだ。

たこわさび「たにちゃん」
2024/03/16 22:53

アンさんは苦しかっただろうな。あまりにも不器用だとも思ったけど、自分の性や、お母さんとの関係性を見ると、そこまで積極的に恋愛をすることに抵抗もあって、でも来瑚のことが大切で大切で仕方がなかったんだろうな。もう少し早く来瑚が気付けていたらって何度も思ってしまった。書いてて思った、本当に自分を理解してくれる存在、それが魂の番か。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
3

たこわさび「たにちゃん」
朝井リョウさんの作品を読む時は心が弱っている時が多い。さらに心を傷つけられたいというドM心と、底から見える少しの希望を感じたくて手に取る。今回も身に覚えがある痛さがたくさん垣間見えて自己嫌悪に陥った。植物状態の親友の看病をする健気な友人から、親友の看病すら自分の生きがいに利用する青年。彼らの半生を読んできたからこそ感じる雄介の異常さ、でも自分の中にも雄介は必ず存在しているという絶望感。自己顕示欲とか誰かに認められたい、自分は特別だと思われたいし思いたいという感覚。痛いほどよくわかる。
たこわさび「たにちゃん」
2024/03/31 02:43

519 雄介は、次の生きがいに“親友の看病”を選んだのだ 521 自分も雄介と同じように、立ち向かう何かに対して命を注ぐことで、死ぬまでの時間に何かしらの意味を付与していないと不安でたまらないこと。

たこわさび「たにちゃん」
2024/03/31 02:43

525 それでも言葉を積み上げていたのは、分かり合うことを諦めない、なんて美しい気持ちからではない。本当は諦めたいけれど、そうしたところで雄介や父のようなものも対峙することから逃げられないことを知っているからだ。 だって、おれをこんな体にしたお前を一生許さないと叫んだところで、もう金輪際関わり合わないと固く約束したところで、対立する者同士を対立させた背景はこの世界に存在し続けているのだから。

が「ナイス!」と言っています。
たこわさび「たにちゃん」
生まれた環境によってこれでもかってくらい苦しみ続けた二人がお互いに求め合って、声にならない声を出して出逢って救われていく。素敵な物語。美晴がいいキャラクターだった。常日頃思う。人は一人でも自分を理解してくれる人がいれば笑って生きていけるんじゃないかなって。それがどれだけ周りから見て歪でも本人たちが認め合えば生きていけるんだって。どうしようもない生活の中でそんな繋がりを自分の中にもある52ヘルツの鳴き声を聴いてくれる人に出逢いたいし、鳴き声を聴ける自分でいたい。
たこわさび「たにちゃん」
2024/03/16 22:51

120 次の人生があると言うのなら、それな、次の人生は届けたいひとに届けられるようになりたい。わたしの思いを受け止めてほしいひとに、受け止められるようになりたい。 166 だからさ、私もせめて、いいひとになりたいな。この子が大人になったときに笑って生きていられるための、いいひとになりたい。 245 私に来瑚の辛さの半分をちょうだい。 289 ミハル、と呼べた時には、美晴が泣いた。 302 あんたと関わることで、救われてたんだ。

たこわさび「たにちゃん」
2024/03/16 22:53

アンさんは苦しかっただろうな。あまりにも不器用だとも思ったけど、自分の性や、お母さんとの関係性を見ると、そこまで積極的に恋愛をすることに抵抗もあって、でも来瑚のことが大切で大切で仕方がなかったんだろうな。もう少し早く来瑚が気付けていたらって何度も思ってしまった。書いてて思った、本当に自分を理解してくれる存在、それが魂の番か。

が「ナイス!」と言っています。
たこわさび「たにちゃん」
他者依存とか、見栄とかって基本的にあんまり正当化されないし、どちらかというとマイナスな印象の言葉として使われがちだけど、必ずしもそうとも言い切れない? 共感生羞恥を感じてしまうくらいの他者への分析。自分の知ってる型に当てはめてる感じがゾクゾクした。そんな簡単に人のことは分からないよ。 66 吉田が棚橋とは違うと思う感覚。自意識過剰さ加減。言わなくても分かるだろうという感覚。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

たこわさび「たにちゃん」
たこわさび「たにちゃん」
15お気に入られ3月の読書メーターまとめ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/14(1198日経過)
記録初日
2012/01/31(4469日経過)
読んだ本
356冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
98114ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
106件(投稿率29.8%)
本棚
0棚
性別
年齢
25歳
血液型
O型
職業
教員
現住所
千葉県
外部サイト
自己紹介

職業柄、学習参考書の類いもすぐ引っ張り出せるように記録しています。
自分の言葉を人様(誰も読んでない)に公開するのはほぼ初めてですが、気の向くままに感想綴ろうと思います。
読むペースはこのようなアプリをされている方々に比べたら亀亀だし、働いてからどのくらい読めるのか全く分からないけど、そこもマイペースで!
今、読みたいのは日常を生きる社会人のお話(できれば女性視点)!
おすすめ教えて頂けると嬉しいです(読めるかはわかりませんが…)
好きな作家さん:有川浩[ひろ]、朝井リョウ、はやみねかおる、あさのあつこ、森絵都、加藤千恵(敬称略)

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