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2024年3月の読書メーターまとめ

中村明裕
読んだ本
3
読んだページ
3012ページ
感想・レビュー
3
ナイス
1ナイス

2024年3月に読んだ本
3

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

中村明裕
昭和33年から45年にかけての著者の論文を再編したもの。主に声点資料を用いて、日本語の音調の歴史を検討する。ここに収められた論文による、院政期の資料における「平声軽点」すなわち下降調を表す声点の発見は、日本語音調史の研究に多大なインパクトを与えた。思弁的で難解な部分も多いが、一つ一つの論文に要旨が付されているのは親切。

2024年3月の感想・レビュー一覧
3

中村明裕
昭和33年から45年にかけての著者の論文を再編したもの。主に声点資料を用いて、日本語の音調の歴史を検討する。ここに収められた論文による、院政期の資料における「平声軽点」すなわち下降調を表す声点の発見は、日本語音調史の研究に多大なインパクトを与えた。思弁的で難解な部分も多いが、一つ一つの論文に要旨が付されているのは親切。
中村明裕
方言資料と文献資料を突き合わせることで、日本語の歴史を再構成していく。琉球諸方言に残る古代の音韻の名残りから、文献と地理的分布を突き合わせて分かる近世京都の言語史まで。アクセントや音韻が主で、文法もいくらか扱われる。語彙の話は少なめ。
中村明裕
昭和28(1953)年から平成6(1994)年までの40年にわたる著者の研究をまとめた、索引込み1366ページの大著。日本語の音節構造、分節音の変遷、日本語アクセントの成立、アクセント資料(声点・節博士)の性質、「出合」というアクセント規則、日本語史とアクセントの関わりといったトピックを深く掘り下げる。特に後半のアクセント史が中心的内容。その学説には受け入れがたい(実際、通説になっていないと思われる)ものも多いが、興味深く、参考になる。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/07/12(4672日経過)
記録初日
2010/02/11(5188日経過)
読んだ本
250冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
63855ページ(1日平均12ページ)
感想・レビュー
180件(投稿率72.0%)
本棚
8棚
年齢
35歳
現住所
長野県
外部サイト
URL/ブログ
http://nkmr.koborezakura.com/
自己紹介

在野の自称言語研究家。

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