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2024年11月の読書メーターまとめ

みちちゃん
読んだ本
16
読んだページ
5079ページ
感想・レビュー
16
ナイス
78ナイス

2024年11月に読んだ本
16

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みちちゃん
戦前から戦後までを生き抜く二人の女性。このお話は反戦だけではない。女性として人間としてどういう生き方をするかを考えさせられる。初衣と千代に敬愛の念を抱く。健康を害するほどの辛いことが起きてきても、自分の心を見つめ辛抱し他人に寄りかかろうとしない強さ。癖のある敬遠したくなる人物に対しても最低限の尊重はしていく実のある生き方。どんな時でもまめまめしく働く二人。だからこそ時を超えて寄り添って共に生きていけるのだろう。心に染み入る作品。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
16

みちちゃん
落ち込んでいるときに占いをしたことがある。よかったとか当たっているとは思わなかった。自分自身も占いを信じない方だから。世の中の占い師の中に、宇之助のように霊感があって前向きな助言ができる人がどれだけいるだろう。ファンタジーでもあるけれど。宇之助に占ってもらった人々が、大切な生き方に気づき前向きに進んでいく姿は元気がもらえる。苦しんだことを今後の糧にしていく・物や人に依存するのではなく自分で動いてみる・苦しいときにも感情に押し流されずに自他を大切に生きていく・・・そんな大切なことを教えてもらった気がする。
みちちゃん
横井社長のメンタルの強さや信頼できる人柄、実業家としての手腕が輝いていた。横浜の地主さんが戦後に経験された辛苦や度量もわかって読んだかいがあった。「遺産相続とは被相続人の業績を讃えどのように相続してほしいのかが最も大切」という横井社長の言葉が残った。
が「ナイス!」と言っています。
みちちゃん
現代医学に始まり漢方薬や植物・サプリメントなど多岐にわたってのお話だった。私たちの身の回りにはこんなにもたくさんの健康に関するものであふれているんだなと思った。そして過信するのは怖いなと思う。
が「ナイス!」と言っています。
みちちゃん
実話なら怪談になる内容がすてきなファンタジーになっている。本文にもある人にとって一番大切な優しさや思いやりがあふれたお話だから。もう一つ大切なことは人を真から愛せるということ。新吉と美津・里沙と佐之介は生きる世界を異にしても真から相手を愛している。こんな恋愛ができたら心が豊かになるだろうな。一生の宝になると思う。
みちちゃん
久代が女の細腕で健気に生き愛情を注ぎながら和夫を育てている家庭。かたや実業家で妻妾同居を当然のようにして豪邸に住む佐々林家。この二つの家庭が対照的に描かれている。久代は和夫の疑問には真摯に耳を傾け能うる限りの返答をしている。和夫が寝る前してやる作り話にも人としての在り方を織り交ぜている。それが愛くるしい和夫の血肉になり父親のいない寂しさはあっても大きな原動力になって周りの人を和やかにし最終的には傷だらけになった一郎の心を溶かしていく。辛抱と健やかなる愛情がいかに尊いかを痛感し目頭が熱く心がふるえた。
みちちゃん
みのるやみのるの友達がどんどん成長していく感じがする。人に対する見方や心の持ち方が繊細でやさしさにあふれている。みのる、真鈴、良太は個性は違っても自他の心を大切にするという点で同じだから親友になれるのだろう。正義やリチャードや今回はヨアキムもみのるを尊重して大切にしているから、みのるは将来のことも悩んで真剣に答えを出せるのだと思った。体裁とか他人に振り回される価値観ではなく、何が大事かを周りの大人から学べるのは素晴らしい。みのるも含めてリチャードや正義がどうなっていくのか、楽しみ半分と不安半分だ。
が「ナイス!」と言っています。
みちちゃん
物語を読みながらきらびやかな色彩の服装が次々と現れるのはなんとも雅で目(心)の保養になる。もっとも感じるのはこの時代、宮中で荇子のように働くというのはキャリアがなくてはできないことだと感じる。現在にも通じることもあるが人間関係の機微に長け気も遣い頭もつかって円滑に仕事を長くしていくにはどうしたらよいかを常に心に留めておくことは非常にエネルギーのいることだと思う。そんなところにも魅力を感じる。
が「ナイス!」と言っています。
みちちゃん
人の死は周りに衝撃と命の重さを与える。思い出深い人が自殺かもしれなかったと知ったら月日が経とうが何故?と探してみたくなるだろう。ここに登場する中学時代の男子クラスメートの面々は個性的でそれなりに仲が良くて微笑まい。年月が流れていきなり会っても昔の親しさで交流できるのが友だちだろうと思う。ユキと矢口の関係は爆笑するところもありすてき。ユキは人の話をとことん聴ける、矢口は頭脳明晰で教えるのが上手。どちらも優しさがなければできないことだと思う。文月先生も情愛のある魅力的な先生だ。こんなつながりは一生の宝だ。
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みちちゃん
今回は契約魔術解除でローゼマインがルッツと隠し部屋で昔と同じように話すことができなくなる悲しいお話だった。家族と引き離されるだけでもとても辛いことなのに、唯一ルッツと話したり家族の手紙を交換出来なくなることは悲しすぎてローゼマインの辛さが伝わってきた。そんな中でもルッツやトゥーリやギルがマインとの強い心のつながりを糧にしていく姿勢はすてきだな。ローゼマインはフェルディナンドと結婚してほしいですぅ。どうなるだろ。
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みちちゃん
まさに毒島さんは薬剤師のかがみと言えよう。読んでいて気持ちがいいほど誠実な人だ。また、医療的なことが詳しく書かれていて参考になることもある。毒島さんと爽太との関係が少しずつ深まっていくようでほほえましい。
が「ナイス!」と言っています。
みちちゃん
辛さことに貧しさの中で犯罪が起きてしまう。まっとうに生きていてもそれに巻き込まれる。そんな中で男女の情が絡み合ってくる人間模様を様々なかたちや立場で描かれていた。 時代が変わってもおおむねのところでは今と変わらないのではないかと思う。悲しみも喜びもどう向き合い、人をどう愛し、どう生きていくかなんだろうなと思った。
が「ナイス!」と言っています。
みちちゃん
短編集だが、どれも選りすぐりの名作。宇江佐さん時代小説は奥深い人情が描かれていて人生の辛苦の中で生きている人物が生き生きと本から目前に表れていく。とりわけて日本人が大切にしてきた目には見えない魂の世界とか慈愛という琴線に触れるような感銘と懐かしさが得難い魅力だ。もう読んだものもあるが何回読んでもその魅力に惹かれていく。
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みちちゃん
三浦さんの作品は奥深くて人生について考えさせられて尊敬している。まず感じたのは和夫くんがとても愛くるしい。もし身近な存在なら私は仲良くなりたい。すなおで賢くまっすぐな心を持っている魅力を感じる。母親の久代は儚げで女手一つで健気に和夫くんを慈愛深く育てている。中学校教師の悠二は自分の心を冷静に見つめ生徒を思うすてきな先生だと思う。一郎が川で溺れた和夫くんを助けるシーンは、心温まる思いがした。一郎と和夫くんと久代、見えない糸で繋がれた関係はどうなっていくのだろう。悠二と久代はどうなっていくんだろう。
が「ナイス!」と言っています。
みちちゃん
戦前から戦後までを生き抜く二人の女性。このお話は反戦だけではない。女性として人間としてどういう生き方をするかを考えさせられる。初衣と千代に敬愛の念を抱く。健康を害するほどの辛いことが起きてきても、自分の心を見つめ辛抱し他人に寄りかかろうとしない強さ。癖のある敬遠したくなる人物に対しても最低限の尊重はしていく実のある生き方。どんな時でもまめまめしく働く二人。だからこそ時を超えて寄り添って共に生きていけるのだろう。心に染み入る作品。
が「ナイス!」と言っています。
みちちゃん
シンデレラの時代小説バージョンだと思った。この時代女性は嫡子を産むのが大切な役割とされ特に大奥などは後継者を絶やさないようにというよりも将軍の精のはけ口が中心に思えてならない。お手付きの側室は30歳を過ぎたら子を産む望みも叶わぬまま一生を大奥で過ごさなければならないなどまさに飼い殺し。これでは生死を問わず助からない魂がありすぎただろう。生死を超えて慈愛深く接していく里沙の姿勢に心温まる。佐之介とのほのかな想いのゆくえは?
みちちゃん
うめの人柄が宇江佐さんのように思えてきた。お会いしたことはなかったが、そんなところが好きでずっと読み続けてきたんだと思う。未完になっているのがなんとも残念だ。亡くなられてからも未完でもこうして書籍になるのが宇江佐さんの筆力だろう。女性として結婚して配偶者と死別して年老いたときにどんなことを思うのかは私にはまだわからない。人生はあっという間だというけれども年月が経ってみると当時とは違う感慨が出てくるのだろうな。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/06/18(1263日経過)
記録初日
2021/06/18(1263日経過)
読んだ本
595冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
171207ページ(1日平均135ページ)
感想・レビュー
559件(投稿率93.9%)
本棚
125棚
性別
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