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2024年3月の読書メーターまとめ

チーママ
読んだ本
11
読んだページ
3364ページ
感想・レビュー
11
ナイス
1157ナイス

2024年3月に読んだ本
11

2024年3月のお気に入り登録
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2024年3月のお気に入られ登録
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  • アオイトリ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

チーママ
ネタバレああ、とうとう終わった。まるで長い旅路を終えたような読後感。三十年前におきた前代未聞の二児同時誘拐事件。一人の小学生は翌日発見されるが、もう一人の幼児はなぜか三年の時をへて祖父母のもとへ。三十年後、ある刑事の葬儀で再会した元部下と古参記者は迷宮入りしていた事件を諦めきれず解決のための協力を約す。犯人は誰だったのか、空白の三年間を男の子はどこで誰と暮らしていたのか。なかなかたどり着けない真相にジリジリしたが、誘拐事件の裏側にこんな真実があったなんて…。持って行き場のないこの気持ちをどうすればいいの?
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
11

チーママ
誰にでも起こりうるちょっとしたミス。早めに手を打っておけばダメージは小さかったかもしれないのに、秘密にする道を選んだばかりに取り返しのつかない事態に追い込まれる。自分だってやりかねない身近なミスが発端になって深みにハマっていく話は、リアリティがあって本当に怖い。アパートの隣人の孤独死に関わる老人の話「忘却」には歳を重ねることへの悲哀を感じたが、ラストのひと捻りが面白かった。映画の上映を叶えるため奔走する監督の話「お蔵入り」、過去の男には用心すべきだった「ミモザ」は、その後に訪れる修羅場を想像してゾクリ。
Emi
2024/04/15 06:53

サクサク読めて、でもうわぁーってなる嫌な面白さでした!

チーママ
2024/04/15 10:18

Emiさん。この短編集、読みやすいし、人ごとじゃない怖さを感じさせてくれるところが魅力でしたよね。このテーマでもっともっと読みたかったです😃

が「ナイス!」と言っています。
チーママ
すご〜く面白かった。藤原道長が栄華を極めた平安の世。同じ時代を生きた女流歌人の朝児が、それをどう受け止め何に気づいたのかを描いた物語。50代半ばで寡婦になった朝児は、行動を干渉する息子、母の来し方を認めぬ娘に虚しさを覚え傷ついていたが…。ひょんなことから僧侶見習いの頼賢に学問を教えることになった朝児は、いつのまにか運命の渦に巻き込まれていく。帝と道長との対立、頼賢の憎しみの先に見えた真相に朝児は何を思うのか。めくるめく展開にすっかり夢中になった。澤田さんの奥深さを知った作品。これからも追いかけていきたい。
が「ナイス!」と言っています。
チーママ
読めばお金の見方が変わる中高生以上を対象にしたお金の本。日本では人前でお金の話をすることは、どこかタブー視されがちだ。でも、お金について誤った価値観を持つ前に子どものころから社会の中でのお金の位置づけを学んでおくことは、プラスになってもマイナスになることはないだろう。「この鉛筆を作れる人は世界に1人もいない」、経済学者フリードマンのスピーチは、何千人もの人々の手をへて鉛筆が作られる話だった。お金の向こうにいる人を意識して生きることの大切さを知る。お金について学ぶことは社会を学び人生を学ぶことだったのかと。
が「ナイス!」と言っています。
チーママ
短歌もいいなぁ。俳句はいっときハマって句会に参加したり、今でもテレビの俳句番組を見ては楽しんでいるけれど…。短歌は、季語など関係なく自由に言葉をチョイスして思ったままをつぶやけるところがいい。瞬間のひらめきを大切にできそう。だから読み手にストレートに伝わってくるのかもしれない。朝ドラ「舞いあがれ」を見て、俵さんが登場人物になりきって詠まれた秋月さんの歌にはキュンとした。あの恋は切なかった。息子さんへの愛、ご両親への思い、ご自身の闘病など、心にビンビンきて泣きそうだった。手元において何回も読み返したい歌集。
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チーママ
肉親にも言いづらい夫婦間の悩みや心満たされぬ悲しみを抱えたとき、親身になって受け止め、ともに考えてくれる心強い味方に出会えたら、どんなに救われることだろう。大正時代末期、親の決めた相手のもとに嫁いだ千代は、女中頭をつとめる元芸者の初衣と出会う。おっとりして世間知らずな千代は、目端がきいて心優しい初衣を頼りに家事に勤しみ結婚生活を始めるが…。戦禍を乗り越えた二人はどんな再会を果たすのか。嶋津さんの描く女の心情が実にリアルで共感できる。生きていく力を貰える気がする。直木賞は惜しかったけれど今度こそ。
とみかず
2024/03/23 13:29

チーママさん。ナイスありがとうございます。勇気をもらえる作品でした。

チーママ
2024/03/23 18:40

とみかずさん、こちらこそナイスありがとうございます。怒涛の人生を生き抜いた二人の女性の力強さにしびれました。読めて良かったです。

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チーママ
ネタバレタイトルのジメッとした響きにビビりながら読みはじめたが、想像を超える面白さ。『鬼滅の刃』を彷彿とさせる展開に釘づけになった。大正時代末期の大阪船場。愛妻の死を受け入れられぬ壮一郎は、巫女に降霊を頼むが、妻の霊は己の死を知らずに彷徨っていると言われる。理由を探っていた壮一郎は、河原にいた謎の男エリマキと出会い…。賞の選評でも述べられていたが、エリマキのキャラクターがなかなか魅力的で、壮一郎との関係性の変化も見どころだ。ラブストーリーをベースに胸熱な友情まで丁寧に描いた力作。堪能させていただきました。
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チーママ
私が子供の頃の百貨店の呼び名はデパート。デパートは、よそ行きの服を着て買い物をして、レストランでお子様ランチを食べたあと、屋上の遊園地で遊ぶ、まるでテーマパークのようなトキメキを感じる場所だった。短編集の舞台は創業350年の歴史を誇る三越百貨店。日本橋本店は数えるほどしか行っていないが、あの天女像を初めて見たときの衝撃は今も忘れられない。伊坂節炸裂の「Have a nice day!」は、二人の女子のやり取りに大笑い。とても面白かった。「雨あがりに」は、義母と娘の心の距離が近づく話でホッコリした。
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チーママ
ネタバレ旅の途中にボチボチ読むつもりで持った本だったが、すっかり引き込まれ、真相を知りたい衝動に負けて危うく最終ページを読みそうになった。危ない危ない。生徒に人気の若くイケメンな教師の奥澤が生徒たちの見ている前で、校舎の屋上から飛び降りる。教室の黒板には「私が先生を殺した」という文字が…。受験を前にした生徒らと奥澤との関係性が明らかになるにつれ、問題の本質はそこだったのか、とわかったつもりになっていた。けれど、衝撃のラストに、えっ、そういうこと?じゃなきゃ確かにタイトルとの整合性がなくなるのか。何だかせつないな。
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チーママ
食の道具をキーワードに、家族や友人とのさまざまな時間を描いた少しほろ苦い短編集。井上さんの作品は 、寝台列車ななつ星の話を集めた『Seven Stories 星が流れた夜の…』の中の「さよなら波瑠」を読んで以来。妻の死を受け入れられない夫の気持ちに涙したものだった。本作にもさまざまな夫婦の話が描かれているが、むかし憧れていたサークル仲間の男の訃報から、夫との今の幸せに気がつく「あのときの鉄鍋」、美味しい水餃子を作る母と久しぶりに再会した父との最後の時間を描いた「水餃子の机」が心に残った。
が「ナイス!」と言っています。
チーママ
ネタバレああ、とうとう終わった。まるで長い旅路を終えたような読後感。三十年前におきた前代未聞の二児同時誘拐事件。一人の小学生は翌日発見されるが、もう一人の幼児はなぜか三年の時をへて祖父母のもとへ。三十年後、ある刑事の葬儀で再会した元部下と古参記者は迷宮入りしていた事件を諦めきれず解決のための協力を約す。犯人は誰だったのか、空白の三年間を男の子はどこで誰と暮らしていたのか。なかなかたどり着けない真相にジリジリしたが、誘拐事件の裏側にこんな真実があったなんて…。持って行き場のないこの気持ちをどうすればいいの?
が「ナイス!」と言っています。
チーママ
毎年楽しみにしている箱根駅伝にこんなにも悲しくて、頼もしくて、誇らしい歴史があったなんて…。泣けて泣けて仕方なかったけれど、知ることができて本当に良かった。戦時下の学生も現代の学生も駅伝を走りたい気持ちは今も昔も変わらない。死が身近だった学生たちの弛みない執念。それがタスキのように繋がった感動のラストに震えた。今年100回目を迎えた箱根駅伝。それは来年も、そしてこれからもずっと続いていく。最後まで走ることを諦めなかった彼等の強い気持ちを受け継いで。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/06/23(1037日経過)
記録初日
2021/05/26(1065日経過)
読んだ本
349冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
106378ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
335件(投稿率96.0%)
本棚
1棚
性別
血液型
B型
自己紹介

読メの皆さんのおかげで、好きな作家さんはドンドン増えるし、たくさんの素晴らしい本には出会えるし、嬉しいかぎり。本当に感謝です。未熟者ですが、どうぞよろしくお願いいたします!

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