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2024年3月の読書メーターまとめ

モリータ
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2024年3月に読んだ本
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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

モリータ
◆1996年8月神戸新聞総合出版センター刊。著者(1947-)はフリーのルポライター・フリーアナウンサー・放送作家。AM神戸に関わりの多い人物。◆AM神戸(当時~2004年の愛称。正式名称・現愛称はラジオ関西)の震災直後の対応のルポ。放送時の言葉をそのまま引いており(※)、臨場感がある。◆同局は1952年に開局した地方ラジオ局。1995年当時の須磨区にあった本社ビル・スタジオが大きな被害を受けた状態で、各地の被害状況の取材と報道を行なったさまが描かれている。なお本社ビルは1996年にハーバーランドに移転。
モリータ
2024/03/31 00:18

…早い取り組みであり、情報枯渇で不安におののく市民を大いに元気付けることとになった。二月半ばまでに六万件を超える情報が寄せられたのは、まさに市民からの信頼の証しであったと思う。」(ラジオ関西社長の宮本和による「阪神・淡路大震災を振り返って」より、288-289頁)◆※放送内容の引用・再現については参考資料の『AM神戸震災報道の記録 被災放送局が伝えたもの(1995年8月)』による(と思われる)。この資料自体は非売品で参照できないが、(恐らく)同じ内容が同局HPで公開されており、そこに放送の抄録もある。

モリータ
2024/03/31 00:18

→ 震災報道の記録 『被災放送局が伝えたもの』https://jocr.jp/shinsai/ 。なお、未見だが、より詳細な放送内容を収録している思われる『RADIO: AM神戸69時間震災報道の記録』もあり。

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2024年3月の感想・レビュー一覧
14

モリータ
◆1988年5月新潮社刊。徳間書店のアニメ絵本ではなく、近藤喜文・百瀬義行による「映画のためのスケッチ(帯より、正確にはイメージボード)」に田村隆一の詩をつけたもの。石屋川の記念碑や『ジブリの教科書』等で採られている近藤喜文の絵を見たくて入手。25枚ほどの絵はどれも鉛筆+水彩のタッチがとてもよい。◆『スタジオジブリ関連作品資料集』にも収録されているかもしれないことにあとから気づいたが、廉価で入手できてよかった(ブックオフオンラインで。Amazonだとバカ高い値段がついている)。
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モリータ
◆1996年8月神戸新聞総合出版センター刊。著者(1947-)はフリーのルポライター・フリーアナウンサー・放送作家。AM神戸に関わりの多い人物。◆AM神戸(当時~2004年の愛称。正式名称・現愛称はラジオ関西)の震災直後の対応のルポ。放送時の言葉をそのまま引いており(※)、臨場感がある。◆同局は1952年に開局した地方ラジオ局。1995年当時の須磨区にあった本社ビル・スタジオが大きな被害を受けた状態で、各地の被害状況の取材と報道を行なったさまが描かれている。なお本社ビルは1996年にハーバーランドに移転。
モリータ
2024/03/31 00:18

…早い取り組みであり、情報枯渇で不安におののく市民を大いに元気付けることとになった。二月半ばまでに六万件を超える情報が寄せられたのは、まさに市民からの信頼の証しであったと思う。」(ラジオ関西社長の宮本和による「阪神・淡路大震災を振り返って」より、288-289頁)◆※放送内容の引用・再現については参考資料の『AM神戸震災報道の記録 被災放送局が伝えたもの(1995年8月)』による(と思われる)。この資料自体は非売品で参照できないが、(恐らく)同じ内容が同局HPで公開されており、そこに放送の抄録もある。

モリータ
2024/03/31 00:18

→ 震災報道の記録 『被災放送局が伝えたもの』https://jocr.jp/shinsai/ 。なお、未見だが、より詳細な放送内容を収録している思われる『RADIO: AM神戸69時間震災報道の記録』もあり。

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モリータ
◆1999年11月世界思想社刊。「関西学院大学 阪神・淡路大震災研究シリーズ」の2。8篇を収めた論文集。「本書のもととなった共同研究は、関西学院大学において大震災直後に学長指定共同研究として学内教員有志で組織され、発足したもの」で、「阪神・淡路大震災における地域情報と住民意識」研究班の津金澤聡廣・山本剛郎・立木茂雄・社会学部教授、大日向幻商学部教授、「「災害の比較考現学」研究班の黒田展之法学部教授、津金澤・対馬路人社会学部教授、三浦耕吉郎同助教授、「震災が日本のシステムに与えた影響と今後の展望に関する(続
モリータ
2024/03/25 01:24

…の位相という現実をちゃんと受け入れていたのなら、ボランティアの動員数の低下を、組織やマネジメントや分派的活動のせいにはしていなかったはずだ。撤収期の自覚があれば、無用にメンバー同士傷つけ合うこともなかったし、傷つけられることもなかったのにと、今まではそう思う。」(150-151頁)◆津金澤「流言飛語とメディア」;ネット・SNSが普及した現在でも通じる内容で全般興味深い。「膨大な量となった大震災関連の報道の中でデマや流言がらみの事件報道としてクローズアップされたもの」の最初の事件として挙げられている(続

モリータ
2024/03/25 01:24

…「大阪府中川和雄知事の「被災者炊き出し発言」問題」について、著者は知事・行政への不信感が根強く働いているなかで、この失言ないし暴言問題がうわさ・流言として浸透したと考えているが、個人的には、「自助」を強調する大阪府の行政の基本的姿勢が見て取れるもので、これは今の首長・与党と変わらないのではないかと思う。また中村鋭一参議院議員の予算委員会での流言拡散事件も忘れてはいけないだろう。

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モリータ
◆2007年1月医学書院刊。著者(1936-)はシスターにして心理学者。「現在、上智大学グリーフケア研究所名誉所長。「生と死を考える会全国協議会」会長。「兵庫・生と死を考える会」会長。一般社団法人グリーフケアパートナー理事。援助修道会会員。「日本スピリチュアルケア学会」理事長。「三十数年来、ターミナル(終末期)にある人々のスピリチュアルケア、及び悲嘆にある人々のグリーフケアに携わる(後略、http://www.zenjinryoku.com/profile.html より)」。阪神大震災当時は灘区に居住。
モリータ
2024/03/25 00:31

…できる環境を持てるように支援することが大事である。」(19-20頁)◆ある母親の回答から:「⑴悲嘆状態の変化」;「変化をあえて考えるなら、人の集まる場所に行けるようになったことから、3年半の歳月がもたらした心の癒しを感じる。しかし、決して私自身の変化が即「立ち直り」ではない。「立ち直り」は私にはないと思っている。心の悲しみ、苦悩からの心痛はいつまでたっても残ると思う。(94頁)「これまで周囲の方々から受けた言葉や態度で⑴してほしくなかったこと」;「「立ち直り」や「悲嘆にはプロセスがある」などと言って(続

モリータ
2024/03/25 00:31

…「あなたも、今は何年たつのだからこのような状態でしょう……」とおしつけがましく、私の状態を解明しようとする人々の話一人。ひとりひとりの感情をひとまとめにしてしまうような考え。」(95頁)

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モリータ
◆1995年4月30日朝日新聞社刊(ASAHI NEWS SHOP 16)。◆朝日新聞社の報道写真関係者の動きや、個々のカメラマンの経験や思いを記録したもの。カラー刷、『報道写真全記録』にも入っている写真を収録。◆集会所の畳の部屋に毛布にくるまれて安置された、父と子ども二人の遺体の写真が、ライティングの加減などもあって、胸を打たれる。
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モリータ
◆1995年5月日地出版刊。著作権所有は「日本地図学会 日地出版出版株式会社」。◆1枚ものの地図。阪神・淡路大震災の被災地域について、出版社独自の調査により、焼失・全壊・半壊・液状化・都市計画区域、その他顕著な被害地点を記載。◆日本都市計画学会・日本建築学会が主導し、大学等の関係者・ボランティアの調査により作成した「神戸市被災地図」に如くものではないが、念のため。 https://bosailiteracy.org/literacy/kobayashi-resource/devastated-map/
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モリータ
◆1996年1月廣済堂出版刊。あしなが育英会編、副田義也(筑波大名誉教授、社会学)監修。◆震災以降、あしなが育英会により震災遺児家庭の実態調査と様々な支援活動が行なわれた。本書はそれらの調査や活動を踏まえて、震災で肉親を亡くした人(遺児を引き取った親戚も含む)の証言と、親を亡くした子どもの作文を多数収録(1~4章)。ほかに、副田による調査結果の分析(5章)、発災直後の同会の動き(6章)、遺児学生を中心としたボランティアの感想文(7章)、同会会長代行・玉井義臣による同会の実績と展望(8章)などを収める。
モリータ
2024/03/19 21:43

…たい」と関わることは、「援助」というより、「協働」という言葉の方がふさわしい活動となり得る。実際、あの困難な状況の中での多くの活動実績を残してきたのも、この立場による重みによるところが大きい。」(269頁)◆「しかし、震災遺児の抱える問題は「精神論」だけで済まないところに、その深刻さがある。自立までの長期間の生活費、特に教育費を確保しなければ、学歴や就職時の困難など、二次的な被災被害を招くことになりかねない。それを防ぐ奨学金制度の充実に向けた取り組みが並行してなされてきた。同会の活動は、この(続

モリータ
2024/03/19 21:43

…「両面作戦」で進められてきた。あの混乱した状況下で震災一を探し出した「ローラー調査」は同会の前身である交通遺児を励ます会や交通遺児育英会などで蓄積されてきた活動のノウハウであった。遺児の思いを作文集として“形”にし、面接による実情調査で問題を客観的に把握し、従来から連携してきたマスメディアに向けて発信するといった方法論も、同様に長年の取り組みの中で整理されてきたものである。緊急時の努力でも、積み重ねが結果を左右するのである。」(271頁、以上ボランティア事務局長)

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モリータ
◆1995年9月5日岩波書店刊。著者(1928-2003)は医師、神戸市垂水区にあった河野胃腸科医院の院長。精神医療(心のケア)、ターミナルケアにも携わる。◆阪神大震災直後の、医院および西神戸地域の避難所等での診療と、被災者でもあった自らの心の揺れ動きを記録。診療記録では、様々な内科的な症状にも、地震の経験や被災生活のストレス、震災前からの個人の問題が強く影響していることが窺える。また被災(被害)者のケアが専門の米国NGOや他県の医師の協力のもとでの、心のケアの取り組み(ボランティアの養成)も興味深い。
モリータ
2024/03/13 23:39

◆「医の倫理として、医師は緊急時に患者を優先すべきは当然であるが、大震災のような時には、それを阻害する要因が多くてそれを実行できない場合があることを思い知らされた。とはいえ、結果的に家族を優先させてしまった婿、そして私……決して心は晴々したものでなく、長田で燃え続ける煙のように曇りがずっと続いている。」(9頁)◆「考慮すべきことは、大震災という心傷後に起こってくるストレス障害は、特別に起こってきたわけではなく、その人が震災まで引きずって持っていた問題(内的外的)が、大きな衝撃の中で、恐怖と共に意識化(続

モリータ
2024/03/13 23:39

…され、噴出してきたものである。本人にとって新たな問題のように思えるが、そうではないのではないか。なんとなく問題を抱えて生きてきて、生死を体験する中で、問題が新たな生きる問題として意味を持つようになる。この問題を通して創造的な生きる糧とするか、滅びの材料として受け取るかは。新たな生き方に大きな意味を与えるかどうかにかかっている。」(130-131頁)

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モリータ
◆1995年3月25日朝日新聞社刊(ASAHI NEWS SHOP 5)。◆朝日新聞の記事に新たな取材も加えて構成したもの。各地・各場面の人々の地震の瞬間の状況と短い証言が列挙されている。◆東灘区の日系ブラジル人一家の記事(111-112頁)
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モリータ
◆1995年7月9日三五館刊。神戸朝日病院の阪神大震災直後の医療活動のルポ。著者金賛汀(1937-)は在日二世のノンフィクション作家。◆同病院は、ケミカルシューズ産業に従事する在日朝鮮人が集住する長田区(房王寺町)にあり、同じ在日朝鮮人の医師・金守良(1949-、院長)らによって設立された。西神戸の他の医療拠点が機能停止するなか、院長をはじめとするスタッフらが地域医療を継続しようと苦闘した様子が描かれる。民医連系の協同病院等とは異なり、組織的な支援体制がなく、また院長の直情的な性向もあって、スタッフは(続
モリータ
2024/03/18 00:26

…生じたようです。私は最初に徐先生と衝突したこともあり、ボランティアとして働くことで病院に迷惑になるようなことだけはやるまいと考えました。それで、医師が余って医療の仕事がないときは、『雑用』をすることにしました。病院の維持には絶対に欠かせない水くみや炊き出しなど、まだまだ人手が不足しているところもありましたし、その仕事を担当しているボランティアの人たちも疲れていたので、少しでも手助けになればと積極的に一緒に働きました。」(167頁)◆神戸みどり病院の院長で『孤独死』(岩波書店)の著者の額田勲氏も登場(続

モリータ
2024/03/18 00:26

…する。額田氏は金院長と大学の同級生で、金が「疲労と興奮によるストレスの蓄積によって、異常をきたしつつあるという認識をもち」、休養を勧めた。このあたり(171頁-178頁)の記述では、院長をはじめ病院のスタッフが疲労と混乱、衝突のピークにあったことがありありとわかる。

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モリータ
◆1995年12月15日文藝春秋刊。「平成7年(1995年)1月に発生した阪神大震災とそれに対応した村山内閣の国家危機管理の在り方を論じた諸論文を、若干の修文、時点修正、補筆加筆してまとめたもの」とあるが、実際には「1994年末から『中央公論』に三回連続して発表した巻頭論文と、『文藝春秋』ならびに『諸君!』に発表した宰相論に『サンサーラ』に掲載された自民・社会・さきがけ与党三党行革プロジェクト・チーム(水野清衆議院議員座長)への提言、さらに衆議院予算委員会公聴会に公述人として行った証言の議事録を、(続
モリータ
2024/03/05 23:43

…村山富市内閣総理大臣への献言という形で集大成を試みた」とある(以上、あとがきより)。前半はクリントン政権のアメリカの北朝鮮への宥和的外交とそれに追随する日本を批判し、弾道ミサイルとABC兵器の脅威をふまえた安全保障体制と「軍政学」の重要性を主張するもの。また後半は震災のみならずサリン事件も含めて、災害時の総理・官邸への情報と指揮権の集中、あくまでシビリアンコントロールの下での自衛隊の積極的出動、そのための地方自治の見直しも含めた法制とハードの整備を主張。◆東日本大震災や能登半島地震での事態の推移を(続

モリータ
2024/03/05 23:52

…ちゃんと知らないといけないのだが、被災者になる地方自治体に消防や自衛隊の指揮をさせるのは重荷でありその能力もないから権限を国に委譲せよ、というのは極端で、自治体と現地駐屯部隊の連携は(平常時から)訓練・強化しておくことに越したことはないし、空中消火や破壊消防は、総理・官邸・総務省がゴーサインを出して人命・私有財産の喪失の責任を引き受けることは必要だろうが、具体的な作戦は実働部隊と自治体の判断と連携如何ではないのか。地方自治体の危機管理能力を高めておくことも重要でないのか、と(石川県の状況を見て)思う。

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モリータ
◆2005年刊。著者は1951年生、震災当時は神戸大学附属図書館で司書、2001年まで「震災文庫」の立ち上げ、運営に携わる。その後は香川大・民博・阪大等で勤務。◆題の通り、阪神淡路大震災を受けて神戸大学の図書館で設立された「震災文庫」の活動についてまとめられたブックレット。同文庫は、図書・雑誌に始まり、公文書、新聞、ボランティアの発行物、チラシ、写真・映像など、多岐にわたる・散逸しやすい資料を網羅的に収集している。デジタル化されオンラインで一般公開されている資料も多く、非常に便利。百聞不如一見。
モリータ
2024/03/13 22:15

…大震災を体験している職員だからこそ、このような煩雑な作業も熱意を持ってできたことではないかと考える。」(31頁)◆「「震災文庫」が電子図書館システムに移行するまでは、ほぼすべてが図書館職員の手作りシステムであった。1995(平成7)年10月30日の「震災文庫」公開に合わせて同僚がPerlでCGIプログラムを作成して検索が可能となった。資料収集や公開方法、あるいはデータ作成について、新たな方法を創りながら希望や要望を出していく私、そしてそれを得意な知識や力を活かして実現してくれる同僚との連携作業の積み(続

モリータ
2024/03/13 22:15

…重ねでシステムをつくっていったのであった。網羅的収集という図書館としての初めての試みにとりくむためには、試行錯誤を積み重ねるしかなく、また様々なアイディアを発揮するしかない。アイディアを出すのが苦手でも、「こういうシステムできないか」と言われると実現しようと知恵をしぼる。そういう人もいる。異なる能力を二人三脚させているようなものである。」(51頁)

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モリータ
◆旧版1999年一橋出版刊、増補版(本書)2003年同刊、新版2011年学びリンク刊。著者住田功一(1960-)は神戸出身の元NHKアナウンサー(灘区生、神戸高→神大経営学部)。震災当時は東京所属だったが、帰省中に実家の鶴甲で被災。直後から阪神高速の倒壊現場等を取材し、2月下旬まで震災報道に関わる。2020年に定年退職。◆本書は住田の取材ノートを基にしており、震災のみならず住田の父の経験した原爆災害や、危機管理意識の重要さ等の記述があり、(やや散漫だが)簡便に震災と災害について学習できる教材になっている。
モリータ
2024/03/04 18:40

◆出身校である神戸大学の被災状況についても、分量を割いて紹介されている。そこで引用されている、亡くなった学生や教職員への追悼文は現在も神戸大学のニュース団体(神戸大学ニュースネット委員会)のホームページで読める。 https://kobe-u-newsnet.com/newsnet/sinsai/tokusyu/tuit_top.htm

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モリータ
◆1995年5月20日新日本出版社刊。全日本民主医療機関連合会(民医連)編。聞き書きは木村快(1936-、劇作家)。◆民医連加盟病院で、被災地の中心にあった東神戸病院(東灘区住吉)と神戸協同病院(長田区久保町)の関係者(全国からの支援者を含む)への聞き書きにより、両病院の震災直後の対応を記録。◆東神戸病院は震災の前後にわたって世話になっていた病院だったが、震災当時の状況は知らなかったので大変興味深かった(母は病院倒壊の誤報を避難所で聞いたそうだ)。同病院の幹部である大西診療部長には親子でお世話になった。
モリータ
2024/03/06 23:18

…頑張ってたけど、4日ほどで続けられなくなった。閉じたことが悪いんじゃないんですよ。支援が入らなかったら、それが限界なんですよ。同じメンバーで、寝もせずにずーっとやっていたら、まだやれと言う方がはっきり言って無理。うちだって支援が来たから継続できた。支援のない孤立した病院ばかりだったらどうなってたでしょうね。だから、送る側の問題、受ける方の問題、それぞれがあるんだろうけど、民間病院にも支援を送り込める体制が必要だと思います。民医連があったからよかった、というだけのことで終わってはいけない。(続

モリータ
2024/03/06 23:18

…すべての医療機関が継続できることが大事です。そのために何が出来るかですね。」(216頁、大西和雄・東神戸病院診療部長)

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/08/23(4630日経過)
記録初日
2006/07/24(6486日経過)
読んだ本
2539冊(1日平均0.39冊)
読んだページ
791506ページ(1日平均122ページ)
感想・レビュー
1931件(投稿率76.1%)
本棚
12棚
性別
年齢
38歳
職業
教員
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