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2023年5月の読書メーターまとめ

六月一日宮玲子
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感想・レビュー
20
ナイス
69ナイス

2023年5月に読んだ本
20

2023年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

六月一日宮玲子
ネタバレフォージャー家に犬が加わった。外相暗殺により、東西分裂を狙った過激派の計画。戦争で犠牲になるのは人間だけではなく、動物も同じ。そして戦争が惨たらしいだけであるというのを、管理官の言葉が雄弁に物語っている。管理官も戦争を身を持って知っているようだ。そして事件の終わりに管理官が「私にも娘がいた」「今日が平和で何より」の言葉が身に染みる。シリアス感の強い巻だったが、最後のフランキーのナンパとロイドとの作戦会議、あっさり振られたショートストーリーは笑った。
が「ナイス!」と言っています。

2023年5月の感想・レビュー一覧
20

六月一日宮玲子
ネタバレコミカライズ2巻目。冒頭の賊の言葉は、民間人であるならば言いたいことだろう。季節を呼べるなら食糧増産は可能になるし、災害時にも被害を最小限食い止められる。目の前の命だけを救うのは確かに命の取捨選択だ。だかキリがない。逆に色々な面から人々の生活が壊れる。そういう事だろう。凍蝶の「この春は二人の復讐」やさくらの主人への言葉は、やはり代行者周辺はその世界だけで完結、閉鎖していて、他は目に入らないんだなあと思わせた。でも、そうさせるのは「大人達の都合」だと思うが…。夏離宮のシーンはコミカライズされてまさに楽園だ。
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六月一日宮玲子
ネタバレコミカライズにありがちな、良いとこどりの再構築。流麗な画で補えているが、話の展開もまた早いのもコミカライズの宿命だが、原作が同じ内容を繰り返していただけだと言うのもわかりやすくなった。原作を読んだ時、雛菊とさくらの言動が6歳と9歳ではないと書いたが、コミカライズでセリフなしになった時に違和感がなくなったのも評価したい。ちなみに、こんなに花を描くのはさぞ大変そうだ…
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六月一日宮玲子
ネタバレ下巻読了。雛菊が観鈴に強要された事は、女が攫われれば思いつく。観鈴を擁護したくはないが、観鈴も家族から愛情もなく生きてきて善悪の区別すらついていなかった。代行者達も似たようなものかもしれない。雛菊はもちろん、撫子が攫われた時、親は一切出てこないし、瑠璃の結婚も「里があてがった相手」だ。代行者に関わる人々は家族に縁が薄い。だから代行者と護衛官は共依存になるのだろうし、誰かを偏愛・執着するのだろう。正直、賊達との戦いよりもそれぞれの心情描写や、ストーリーの構成力、進行力、それらを表現する語彙力に唸らされた。
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六月一日宮玲子
ネタバレ別作品もそうだったが、日本語が解放された文体、表現力に引き込まれた。「ヴァイオレット〜」の時は異国風だったが、今作品は和風なので、作者の語彙力が濃縮して美しい文体となっている。代行者と称する人間が現人神となって四季を呼ぶ世界。誘拐、失踪していた春の代行者が春を復興させた時からストーリーは始まる。雛菊が誘拐されても捜査をやめて、死を願っているような春の里側の理由も、ストーリーが進むごとに明らかになった。これも作者の手腕だろう。雛菊やさくらの言動は6歳や9歳にしてはあり得ない。そこは少々残念な点だ。
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六月一日宮玲子
ネタバレ2人の街中でデートは楽しみ連発。並行してミオとトマスのシャデラン領調査。デートとシーンと合わせてアナスタジア生存を思わせる展開で、ネタバレ同然…。侍女によるとマリーの祖母はマリーを可愛がっていたらしいが、無理矢理に語学を叩き込むのは、可愛がっていたと言えるのか?領地の管理や邸の維持もしないで、ひたすらマリーを連れ戻そうとする父親も、気味が悪い。ミオの正体にも気づいているようだ。キュロスは以前のマリーを父親の「男避け」と考えているようだけど、微妙に違うような…。最後のシーンで、衝撃の展開に。次巻に期待。
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六月一日宮玲子
ネタバレ第三王子とキュロスの決闘から開始。令嬢達は、キュロスの財力や地位にしか興味なかった。ルイフォンもそんな令嬢達を嘲っていて、キュロスが迎え入れた婚約者はキュロス自身を受け入れたと思っていたんだと思う。だからこそ、戦いに勝ち抜くキュロスに歓声を上げずに怖がるマリーに腹を立てたのかな。でも、親友をちゃんと見つめて受け入れてくれたのは理解してくれたようだ。マリーの語学の才能は公爵夫人も驚くほど。マリーは城の人々に受け入れられて、愛されて、大切にされている。そして、更にマリーに関する謎が。どうして虐げられていた?
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六月一日宮玲子
ネタバレシンデレラストーリーお決まりの、突然の上流生活での戸惑いと上流メイド達からのいじめに、婚約者の成敗。ありきたりな流れと、言葉は少々パンチが少ないかな。でも、ストーリーの合間、合間の異国情緒溢れる表現や描写は見ていて目を惹く。キュロスの溺愛には、胸焼けしそうだけど…。第三王子から催事に招かれた回では、試合を観戦で強い騎士達に歓声をあげる令嬢達と違って、マリーは強さには関心を持たずに恐怖を感じていたのは、暴力を受けていたからだろう。言い換えれば、マリーは心底優しくて、人を慈しむ女性なのかもしれない。
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六月一日宮玲子
文化とアイデンティティを文学、宗教などの視点から考察。「キッチン・ゴッズ・ワイフ」に関する論文を読みたかったので、購入。
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六月一日宮玲子
寺院を俯瞰して、配置や建物を確認できるのはすごく良い。仏教用語や仏像、仏についての解説もあって、とてもわかりやすい。
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六月一日宮玲子
ネタバレ5巻目はキャラクター達の隠された想いが多かった。平穏な暮らしに憧れていたかもしれないヨル、父親に振り向いてもらう為に努力を続けるダミアン、スパイの先輩であるロイド=黄昏に恋心を抱くフィオナ。戦争や腐敗がなければ、普通だった暮らしを奪われてしまったというのは考え過ぎだけど、みんな自分の想いを隠して何かを全うしているのだろう。あのスパイもどきは、とても戦争の最前線には行けそうにないな。最後のボンドが嫉妬してペンギンを攻撃したのは、ほのぼの系だ。
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六月一日宮玲子
ネタバレフォージャー家に犬が加わった。外相暗殺により、東西分裂を狙った過激派の計画。戦争で犠牲になるのは人間だけではなく、動物も同じ。そして戦争が惨たらしいだけであるというのを、管理官の言葉が雄弁に物語っている。管理官も戦争を身を持って知っているようだ。そして事件の終わりに管理官が「私にも娘がいた」「今日が平和で何より」の言葉が身に染みる。シリアス感の強い巻だったが、最後のフランキーのナンパとロイドとの作戦会議、あっさり振られたショートストーリーは笑った。
が「ナイス!」と言っています。
六月一日宮玲子
ネタバレヨルの弟、ユーリ・ブライア登場。表向き外交官、裏の顔は秘密警察。ロイドはその正体に気づいたが、ユーリは気づかずに、酒の力もあって姉大好きモード発動。大人達は大人達で、思惑や偽装工作、国家の問題を背負っているが、アーニャの学校生活は平和だ。ドッジボール大会では、アーニャさながらの年齢詐称児が…。アーニャはやはり4〜5歳児なのか?イーデン校は名門だけあって、勉強内容もかなり高度…
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六月一日宮玲子
ネタバレアーニャは最初は不合格だったが、補欠で繰り上げ合格。晴れてイーデン入学。イーデン校の中のヒエラルキーや子供達のゴマスリや子供の様子はよく描写されている。先生が見ていない時を狙ってダミアンを殴り飛ばしたアーニャや、勘違いでアーニャに恋心を抱くダミアンには笑った。ロイドはアーニャもヨルも「家族扱い」はしても家族だとは思っていないし、アーニャは幼さ故に気づかないが、ロイドに合わせる為に偽りを平気で述べている。マンガだから、ギャグにされるのだろうが…。ヨルはヨルで、母親としての感情は申し分ないが少々モヤモヤする。
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六月一日宮玲子
ネタバレ「たんぽぽ娘」で有名なロバート・ヤングの長編SF。未来からきたカーペンターが、異星国家の王女と王子に出会い、反政府ギャング達と戦う。アメリカSFらしい展開で、今読んでも遜色がない。恐竜達の描写も風景描写も緻密だし、端々に出るアメリカの食卓も描き方が素晴らしい。これはSF好きだけではなく、色んなジャンルが好きな人でも楽しめる。カーペンターは1998年からやってきているが、この作品が出版されたのは1983年。時代は追いつかなかったか…。
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六月一日宮玲子
安達と黒沢の新婚生活編。正直、周りの理解を得られて、結婚式まで挙げて、2人の物語は完結したのかなと思っていたけど、現実では人生は続くのだから、多様性社会のその先みたいな感じになるのだろうか。でも、この先は何がネタになるんだろう…。柘植と湊はこの先、安達と黒沢の二番煎じみたいな感じになるのか?
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六月一日宮玲子
表紙イラストに惹かれて買ったが、本文は原文そのままだった。挿絵があっても良かったかも。宮沢賢治の文体は難解だが、言葉の一つ一つにきらめきがある。
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六月一日宮玲子
ネタバレ銀河鉄道の夜が読みたくて購入。アスカコミックらしいタッチで、女の子には読みやすい。難解な原文をわかりやすくコミカライズしている。多少の端折りは仕方がないが…。カンパネルラとジョバンニが旅をしているのは考察が分かれているが、このコミカライズでは、死後の世界か生と死の狭間といった解釈だろうか。
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六月一日宮玲子
ネタバレ最近、新装版が出たので購入。これは物語の筋は小野不由美原作だが、コミカライズとして焦点が変わっている。小野不由美原作では浩志や金子はラストで深い後悔と涙があったのに、コミカライズ版では金子は後悔なく「また同じ事する」と述べた。成長した浩志も、聡と知る前から聡を邪険にして冷酷に扱っている。少年達の冷酷さや残虐さが焦点になってしまっている。少なくとも、完全なホラー漫画とは言えないだろう。先に原作を読んでおいた方がいい。
が「ナイス!」と言っています。
六月一日宮玲子
ネタバレ恋人の親戚の子供2人を引き取って、初めての年末年始。両親の顔を忘れつつある春陽が熱を出して、不安を見せている時、希夏帆は両親の写真を置いた。希夏帆は2人だけではなく、2人の両親もちゃんと受け入れている。餅つき会では母親を恥じる園児を諭す場面も、人としての器の大きさを感じさせた。餅つき会の場面は作家ならではの言葉な気がしたが、希夏帆のこの無償の愛はどこから来たのだろう、と一巻に引き続き考えさせられた。
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六月一日宮玲子
ネタバレキャサリン嬢が成敗された。反省はないけど…。一巻でクロエの過去が語られていて、世間知らずの箱入り娘だったのかなと思っていた。だから騙されて孤児院で働かされ、ジョセフとも結婚させられた。ジョセフからは暴力で抑え付けられた。今は思考が回復して、元々の教養と騙され虐げられた過去とアッシュの献身はクロエを強くした。名門侯爵家の夫人としての立場を理解して、自覚を持ち始めても、アッシュの役に立ちたいと思い、アッシュの触れられたくない部分には触れない、尊重するという善良な部分は変わらない。だからこそ、愛されるのだろう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/03/12(450日経過)
記録初日
2006/10/24(6068日経過)
読んだ本
215冊(1日平均0.04冊)
読んだページ
40013ページ(1日平均6ページ)
感想・レビュー
211件(投稿率98.1%)
本棚
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