私には色々と合わなかった。舞台劇としては面白そうだと思うのですが。戯曲の形で読めたらその方が良かったのかも。

私には色々と合わなかった。舞台劇としては面白そうだと思うのですが。戯曲の形で読めたらその方が良かったのかも。

構成者あとがきで各関係者への配慮に苦労して舘野さんの文章になかなかOKが出なかったというような事が書かれていますが、できれば素の舘野さんの文章を読みたかった気がします。

音楽についてのエッセイ。韓国ではCD付きで売ったらしい。知らない曲についての話ばかりでしたが想像するのが楽しかったです。

1990年ごろの書評。出てくる本には当時の話題の本も含まれているようだけど、ほとんど聞いたことがない本ばかり。残る本ってほんとに一部なんだなと思う。

“水中の哲学者たち”と比べてウェットな文章が特に前半気になってしまいましたが、永井さんの感じ方や問題意識の持ちかたが良いなあと思いながらじっくり読みました。

中沢新一さんの“僕の叔父さん網野善彦”を読んで以来ずっと気になっていた本。飛礫や装束の話とても興味深かった。表題の異形の王権、後醍醐天皇については私に基本的　な知識がなかったせいでよく分からないまま読み終えてしまった。後醍醐天皇を扱った小説とか面白く読めるもの何かないだろうか。

全くわからないという訳でもないものの難しかったです。

登場人物それぞれ住むところを移っていく。建物と住人の微妙な関係が面白い。間取りや建物どうしの位置関係などの描写が多くてまどろっこしい感じもありましたが、静かな読後感が独特で良いです。

くだらないなあと思いつつ、あっという間に読み終えてしまった。

何冊かハン・ガンさんの本読んでますが一番気に入ってます。訳の関係ももちろんあるとは思いますが文章が良い。時間を忘れて読みました。

図書館に行ったときたまたま目に入った本。養老さんまだ東大教授時代の書評。キングなど軽い本から硬い本まで。私には縁が無さそうな理系の本、意外にも3冊ほど読んでいた。

ラジオで桐野さんの話を聞いて興味を持ちました。中ピ連の榎美沙子さんをモデルにした小説です。一癖ある人たちの証言集という形で語られますが、結局のところよく分からない。作品の中で女性差別的な言葉や空気が溢れている社会の様子が描かれていますが、そのど真ん中へ飛び込んで活動する人にはどんな景色が見えていたのでしょうか。

150ページほどですが読み応えあります。

全体に悲観的な話が続いて、最後に実験段階の害虫駆除の話が希望的に語られますが、あくまで科学的に都合良くコントロールしようとする姿勢に考え込んでしまう。 50年以上前、農薬や殺虫剤の負の側面に、はじめて気がついた時代とはいえ、この人でさえこう考えざるを得なかった事実は気が重い。

短編集。SFというよりファンタジーぽい話とか色々。ドラえもんの元ネタになりそうな話が多くて何となく懐かしい感じでした。ふいにAmazonのレビューが気になり調べたところ絶版なのか古本に2,000円くらいの値が付いていてビックリ。メルカリでもそんな感じ。やたら強気な価格つけてる人たちがいっぱいいただけな気もしますが。SFマニアじゃなければ図書館でいいと思う。

ユニークな本だなあと思いつつ、受け取り方が最後まで分からなかった。また近ごろのイスラエルのニュースを思い出して複雑だったり。

お話だけだといかにも遠い昔の事のようだけど、意外に多い写真のおかげで時代がぐっと近くなる感じがして不思議な感覚がありました。

読みやすかったです。

言葉の些細な響きかたなどからスルスルと印象を引き出し少し妄想的に語りが広がる。この本に限らず詩人や俳人、歌人の方々が書いたエッセイを読むと人種が違うなと思ったり、言葉のすごさを教えてもらえるのが嬉しい。

話が脱線している部分がおもしろかったです。