しきりに家族愛を強調するのは自分たちが家族というものに酷いコンプレックスを持っているからで、身内を傷つけられたらその周辺まで絶滅させるのは、大事なものを決して奪われたくないという過剰防衛の意識の現れ。結構猟奇的快楽的殺人者たちが多そうで人生楽しそうな人がおおい印象だけれど、彼らの根底のところでは拭がたい疎外感が揺蕩っているのかもしれない。
第4回初期ネーデルラント絵画 ファンエイク兄弟とその後継者達はそれまでの絵画とは一風変わった仕掛けを施した。それを一言で言うならメタ的視点を取り入れた絵画みたいな感じだろうか。例えばヘント祭壇画では額縁から伸びる影を描くことで絵画とは現実世界を結びつけているし、アルノルフィーニ夫婦の肖像では、絵画内のあらゆる物体が何かの象徴で表され、一つの物語を形成しているのと同時に、作品中央の凸面鏡。この中には結婚の証人とその弟子が映り込み、さらには画家のサインまであると言う作品制作に携わった画家と読者を作品内に取り入
アルノルフィーニ夫婦の絵画は美術に対する見識が浅い自分なんかでも知っている作品であり、それは当然当時には多大な絵師に影響を与えたものだった。ベラスケスのラス・メニーナスというこれまた門外漢である自分も知っている作品も影響を受け、感化され、触発された作家の一人で、この作品内においては同様な仕掛けが用いられている。王女マルガリータが鏡に映る姿を描いたものであり、それを描く画家までも作品内に登場している画期的なものではあるのだが、もう一つ大きな仕掛けが打たれている。それはすなわち画家が書いているカンヴァス
備考録、かつ読書好きの方との交流のために始めました。
村上春樹、森見登美彦、西尾維新なんかが好きです。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 人生のバイブル、至高の領域にある本
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 胸にガツンときた、強迫観念的に読み返す
⭐︎⭐︎⭐︎ それなりの充実感をもって読み終えた、普通に好き
⭐︎⭐︎ 胸を張って好きとは言えないが、一応読んでよかったと思える本
⭐︎ ちょいと首を傾げたくなる本、自分の琴線には触れなかった
★難解すぎるため、もしくは自分の感性とはあまりに違うため評価できない、数年後に読み返すかも
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