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2024年3月の読書メーターまとめ

澤水月
読んだ本
8
読んだページ
2275ページ
感想・レビュー
8
ナイス
577ナイス

2024年3月に読んだ本
8

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • うだうだ読書会
  • ぽねごん

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

澤水月
65〜76歳の臨終。泉鏡花の几帳面・繊細と気風良さが印象的。百閒やアンデルセンは大往生。第二次大戦の日本軍人、「潔さ」の有る無し描写も目立つ。川端の自死はこの年齢にしてかなり異様と執筆刊行当時(87)は捉えられていたか、がん告知ないための悲劇も現在と相当異なりほんの20〜30年で大きく変わった(私事。自分の亡父は96年、絶対告知ない風潮だったが10年後、伯母は告知受け自身医師なのに精神苦痛多大で気の毒だった…)。やくざでも“大往生”あり生前行いと死に様は一致するものでもない皮肉
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

澤水月

#おっとっと、いま恐竜入りバージョンで。「四つ合わせるとスピノサウルス」が難問、何箱かを何日も食べてようやくできた! 「2」が、出ないと思ってたけどもしかしたら見逃してたのかも。お腹のでっぱりで見分け。 日本の製菓技術の凄さに改めて思い至る…膨れて軽く、箱入りなのに崩れてない

#おっとっと、いま恐竜入りバージョンで。「四つ合わせるとスピノサウルス」が難問、何箱かを何日も食べてようやくできた! 「2」が、出ないと思ってたけどもしかしたら見逃してたのかも。お腹のでっぱりで見分け。
日本の製菓技術の凄さに改めて思い至る…膨れて軽く、箱入りなのに崩れてない
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
8

澤水月
葦原将軍に始まり終わる、愛すべき胡散臭い人々。奇人紹介さわりに内田百閒、ニクい起用。80年代は澁澤龍彦ばかり追いかけて著者を余り読まなかったが、年経ていましみじみ飄々とだが「うっすら死臭漂う本」の味良く、特にペテン師系語る筆躍動。ただ百閒は「鰻飯は鰻を捨てお汁の染みたご飯だけいただく」で終わっちゃぁちと百鬼園先生の人品に合わない気がして調べると高橋義孝の筆(うなぎづき合い)では「うなぎは」…「後で美味しくいただく」とオチがつくようだ。だが捨てるまでの話が本書から広まってるようで種村さんも十分フカシ系(笑
が「ナイス!」と言っています。
澤水月
明治の新聞記者出身だけあって簡潔、要を得ていながら情味溢れる。当時の猿之助係累が「喜熨斗くん」と呼ばれており今と繋がり感じハッと。谷崎の原稿取り時の編集者体験や泉鏡花、長谷川時雨、松井須磨子巡る話などオールスター感。これまで何度も読み挑み挫折していた、冒頭に日露戦従軍時の話が並び「神威」や天皇の瑞兆話多いのが苦手だったが没年が終戦前と知り価値観は全く異なる価値観だしそういう物書かないと「子、怪力乱神を語らず」の風潮であろう中発表できなかったかもと納得した。タクシー怪談やスポット凸など全く今の雛形
が「ナイス!」と言っています。
澤水月
入手文庫で3読目、「らしからぬ」幼時回想と日本回帰多く軽く流してると昔は思ったが87年春刊とは死病孕みつつの筆…実物より描(書)かれた花愛でる姿勢持ちつつ庭の花、家族への言及多いのは遺す意図か。矢川澄子さんの告白本以降完全に“卒業”したが読み直すと熱狂していた往時懐かしくなるし、私自身が「実物より活字」派なのに本書中の薔薇、牡丹など10種と半分近く自ら育てているし年ふりて日本古典や漢籍に興味移っており今は感慨深い。薔薇言及が浅く滅茶苦茶(題名の詩が本文になく全体に及び腰)なのは中井英夫への遠慮だろうか
澤水月
2024/03/22 04:00

単行本はこの表紙の椿が大胆にトリミングされ大きく全体に配された函入り、ハトロン紙がけとバブルの恩恵そのものな美しく豪華な本。プレゼントにとてもいいと思う。文庫(より少し大きいけど)はハンディで色鮮やか

が「ナイス!」と言っています。
澤水月
入手文庫で3読目、「らしからぬ」幼時回想と日本回帰多く軽く流してると昔は思ったが87年春刊とは死病孕みつつの筆…実物より描(書)かれた花愛でる姿勢持ちつつ庭の花、家族への言及多いのは遺す意図か。矢川澄子さんの告白本以降完全に“卒業”したが読み直すと熱狂していた往時懐かしくなるし、私自身が「実物より活字」派なのに本書中の薔薇、牡丹など10種と半分近く自ら育てているし年ふりて日本古典や漢籍に興味移っており今は感慨深い。薔薇言及が浅く滅茶苦茶(題名の詩が本文になく全体に及び腰)なのは中井英夫への遠慮だろうか
が「ナイス!」と言っています。
澤水月
65〜76歳の臨終。泉鏡花の几帳面・繊細と気風良さが印象的。百閒やアンデルセンは大往生。第二次大戦の日本軍人、「潔さ」の有る無し描写も目立つ。川端の自死はこの年齢にしてかなり異様と執筆刊行当時(87)は捉えられていたか、がん告知ないための悲劇も現在と相当異なりほんの20〜30年で大きく変わった(私事。自分の亡父は96年、絶対告知ない風潮だったが10年後、伯母は告知受け自身医師なのに精神苦痛多大で気の毒だった…)。やくざでも“大往生”あり生前行いと死に様は一致するものでもない皮肉
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澤水月
芥川の怪奇趣味は筋金入り。デビュー前の一高時代に家族知人から聞き書きした“実話怪談”『椒図志異』、文庫での活字化有り難い。母親からの話はそのまま江戸情緒。遠野物語や門下盟友の内田百閒を褒め称えビアス紹介する炯眼、軽い文でも思いが熱い。本人が全集収載させたくなかった「妖婆」は本所両国や人々の服装や心情・行動描写が緻密で今の怪談読みからも面白い、恋愛ものと見せたバディもの(仄かにBLみ?)だし。個人的に歯車や河童など晩年の作は狂気というより怪異好きによる神経戦慄利用した実験と感じてて裏打ちされた思いになった→
澤水月
2024/03/16 05:11

東雅夫氏による解説が重厚貴重(自分で資料集め感じていたことが、2010年にまとまってた!)『椒図志異』は昭和30年に甥の葛巻義敏が写真複製版として刊行している。三千部だそうだが手頃値で入手できた(状態はあまり良くないかも。だがキチンと字が読めるし絵や甥による年譜と解説もあり味わい深い)。葛巻は遺稿を管理していたが火災に見舞われるなど色々あったらしく… 入手時の呟き https://x.com/suigetusawa/status/1738497755214237997?s=20 (後で読メ独自登録予定)

が「ナイス!」と言っています。
澤水月
花山天皇の癲狂エピあったなと大河「光る君へ」観て懐かしく5度目再読(もしかして元ネタの一つ?)。紀長谷雄(名が男性器官に通じる)の悶絶描く「女体消滅」など平安の知識本書で身につけたな。著者普通に出て「もしやあなたは藤原清衡さん?!」と聞く時の状況(笑)。若い時はあの澁澤が日本回帰する姿に不思議さ覚えてたけど、自分が彼の享年に近づきつつあると味わい分かる枯淡・典雅さと俗の混ざり合い良い。気取り少なめ、著者小説群の中で最も好み。リアタイで読んだこの単行本壊れそうで今回96初版、唐草模様の表紙の文庫で読む。
が「ナイス!」と言っています。
澤水月
花山天皇の癲狂エピあったなと大河「光る君へ」観て懐かしく5度目再読(もしかして元ネタの一つ?)。紀長谷雄(名が男性器官に通じる)の悶絶描く「女体消滅」など平安の知識本書で身につけたな。著者普通に出て「もしやあなたは藤原清衡さん?!」と聞く時の状況(笑)。若い時はあの澁澤が日本回帰する姿に不思議さ覚えてたけど、自分が彼の享年に近づきつつあると味わい分かる枯淡・典雅さと俗の混ざり合い良い。気取り少なめ、著者小説群の中で最も好み。リアタイで読んだ元単行本が壊れそうで今回入手し読んだ文庫は96初版、唐草模様の表紙
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/02/17(5547日経過)
記録初日
1991/10/08(11889日経過)
読んだ本
4806冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
1046348ページ(1日平均88ページ)
感想・レビュー
3962件(投稿率82.4%)
本棚
53棚
性別
年齢
53歳
血液型
O型
職業
専門職
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
https://www.facebook.com/suigetusawa
自己紹介

活字業界端っこ住人。昼夜逆転。各紙誌の文化情報を載せる際急いで誤字多いかも。このマンガがすごいWebで時折載ります

◯ 共著に「村崎百郎の本」 https://tinyurl.com/y6u23e3p
(Amazon)(2010.11.26)、京極夏彦、根本敬各氏らにインタビュー等3分の2ほど書き構成してます。

○ 22年12月1日流れた佐川一政氏の訃報を受け、ゆかりあったロフトグループの媒体に追悼レビュー書きました。2000年ごろのロフトプラスワンの楽屋的空間で間近に拝見した折のことも書いています。
「霧の中」は22年現在電書のみ。1983初刊の単行本には意義伝える当時の版元と著者の文、川端康成論文。電書は小説部のみ(獄中執筆で構成練りも校正もできていない)。
追悼 佐川一政 -「パリ人肉事件」で知られる作家の心の霧は最期に晴れたのか? - レビュー | Rooftop
https://rooftop1976.com/review/221205150000.php

○書評記事書きました。「家、ついて行ってイイですか?」で末期の日々が放送されて話題でもあるイノマーさん、がんと戦う手書き日記。“性春パンクバンド”率い、銀杏BOYZ峯田和伸らに慕われる方。私には「オリコン(紙雑誌だったんです!)編集長で超面白い書き手」の印象が先。エレカシに癒される記述も → BAKA IS NOT DEAD!! イノマーGAN日記 2018-2019 - 活字でも音楽でも「超絶明るく、自分をさらし、人を元気にする」点で変わりがなかったイノマーの闘病記 - レビュー | Rooftop https://rooftop1976.com/review/culture/230220110000.php

◯水木しげる大先生とお会いした時の思い出など書きました(2015)
>今年、改めて読み返したい「水木しげるの戦争マンガ」ベスト3 …ライター・澤水月さん【目ききに聞く】 http://konomanga.jp/special/52642-2 #このマンガがすごい

◯2016夏『怪奇秘宝』で怪談・漫画・報道推薦本執筆! グラビアにもいます…あそこ本当山奥誰もいないんだよ!平山夢明先生や五島勉インタ、日本会議、津山事件も tinyurl.com/z8ytlv7 あとスポーツ映画本でフィギュア(羽生結弦多し)。最強ミステリ本もチラ書き。秘宝ムックよろしう


◯映画秘宝EX涙の千本ノック! スポーツ映画大全集 16.6.3 http://j.mp/1VwDxIS >この本のフィギュアスケート部分書きました。愛する羽生結弦選手みが多くなったかも(文章で)…。架空スポなどを連れ合い多田が書いてます。お読みいただけますと幸いです

やっと情報解禁!9月、平山夢明最凶の短編(メルカトル所収)『無垢の祈り』原作映画が金沢で上映! 動画あり。自分も関わりあり多くに知らせたいため、平山氏各著作のコメントに随時映画の最新情報を足していきますお許しを。>「超」危険な映画『無垢の祈り』をカナザワ映画祭2016で上映決定 http://eiganokai.blog.fc2.com/blog-entry-560.html
……………………………………………
薔薇栽培、怪談/殺人実話本、ノンフィク、超長髪、猫、やもり、羽生結弦と栗原類を愛好。mixi平山夢明コミュ主宰。トラッシュカルチャージン「TRASH-UP!」(amazonあり)、フリーペーパー「ROOFTOP」(ライブハウス「ロフト」関連店、全国のヴィレバンとタワレコ配布)で毎月書評、実録怪談レビュー系であちこち書いてたり。コテハンだったり本名だったりバラバラですがここのメモを叩き台にしてることも多々。

1987年10月からのメモも加えた冊数…高校生のころに比べて現在の読書傾向は無茶苦茶すぎ。

mixiも同名の澤水月、twitterはsuigetusawa
tumblrはhttp://suigetusawa.tumblr.com/

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