ネタバレ呪いの人形お梅。古民家の解体により500年ぶりに封印が解け、自身の役目である「人を呪い殺す」任務を遂行する。ところが現代人には「瘴気」は効かず、呪うところか行動が裏目？に出てしまい幸せをつかむきっかけを与えてしまう事に。始めはちょっとおふざけの軽い物語で安いコメディかと思っていたが、お梅の行動思考が癖になり、嵌ってしまったら一気読み。最後にはすべての話が繋がって「伏線回収」はしていないがチェーンストーリーだったんだとほっこり。続編も書けなくはないがまた500年後に会いたいお梅でした。

ネタバレ震災で妻子が行方不明になった刑事笘篠。その妻が死体で発見されたという情報が入る。しかしそれは妻の戸籍を騙った別人だった。同じく別人の戸籍を持つ死体が発見され、死亡届が出されていない行方不明者の戸籍売買が浮かび上がる。笘篠は名簿屋の五代を訪ね、官公庁の廃棄ＨＤＤを違法に売りさばく業者にたどり着き、やがてＮＰＯ団体の代表鵠沼にたどり着く。震災を境に生き残った者とそうでない者。大切な人の死を受け入れた者と受け入れられなかった者。さまざまな「境界線」がテーマの切なくて辛い話だったが、流石の中山七里作品。

ネタバレ定年退職を期に夫の故郷で悠々自適暮らしを求めて移住した郁子。そこは昭和丸出しの旧態依然とした封建社会。ひょんなことから女性市議の梨々子を叱咤しているところを目撃された同じく女性市議のミサオから市議になってこの街を変えろという誘いを受ける。苦労の末市議に当選した郁子はそして市長選に挑戦。女性の地位向上や男女同権といった大上段に構えたことではなく、生活目線で男の見る目線、女の見る目線が違うということがコミカルな内容で綴られている痛快な物語。とっても為になるお話でした。この後この街がどう変わるのか知りたいなぁ

ネタバレ岸高バレー部OBの4人は41歳の誕生日にもう一人のＯＢガンプ君の代理人からメールを受け取る。500万ドルのストックオプションを受け取り代わりに行方不明のもう一人のＯＢを探すことだった。４者4様の事情を抱えて未来のために動き出す。タイトルの「素数」と「バレーボール」はあんまり関係ないですね。過去と現在。そして未来のことを考えるのが大人の始まりの41歳かなと。自分にもあったような気がする。

ネタバレ呪いの人形お梅。古民家の解体により500年ぶりに封印が解け、自身の役目である「人を呪い殺す」任務を遂行する。ところが現代人には「瘴気」は効かず、呪うところか行動が裏目？に出てしまい幸せをつかむきっかけを与えてしまう事に。始めはちょっとおふざけの軽い物語で安いコメディかと思っていたが、お梅の行動思考が癖になり、嵌ってしまったら一気読み。最後にはすべての話が繋がって「伏線回収」はしていないがチェーンストーリーだったんだとほっこり。続編も書けなくはないがまた500年後に会いたいお梅でした。