角川つばさ文庫に比べると日本語として違和感のある言い回しなどが少し気になる。ギムナジウム生たちの一人称がみんな「ぼく」なので、なんだかお行儀が良く感じるのが可愛い。「Eisern!」を「も・ち・ろ・ん！」って訳すの、よく思いつくなあ。

さくらももこと母がほぼ同年代なので、こういう時代を母は生きていたんだなあと不思議な気持ちで読み進めた。テレビや漫画については、この本を見ながら母に詳しく話を聞いてみたらもっと面白そう。「70年代のエッチ感覚」で出た「軽率にエッチ」というフレーズが妙にツボってしまった。

角川つばさ文庫に比べると日本語として違和感のある言い回しなどが少し気になる。ギムナジウム生たちの一人称がみんな「ぼく」なので、なんだかお行儀が良く感じるのが可愛い。「Eisern!」を「も・ち・ろ・ん！」って訳すの、よく思いつくなあ。

再読。長野まゆみさんの書く少年の良さが詰まった短篇集。最初に収録されている「鳩の栖」のお話が特に好き。後半に収録の紺碧と紺一点の二人のその後は「紺極まる」で読めるはずなのでそちらも近いうちに読み返したい。

「過激でなんか怖いから」と遠巻きに見ていたジェンダー活動家の発言や度々起こる炎上について、わかりやすく解剖して説明されていて面白かった。ジェンダーに限らず、わざわざ積極的に不快な要素をSNSに探しに行っていつまでも怒りを燃やし続けるという行動には自分も覚えがあったので、そういった場合の心理なども興味深かった。知らないワードがたくさん出てきたので、また改めてメモなどをとりながら読み返したい。