ネタバレ途中までストーリーを読み進める間は面白かったが、結末はもう一度読みたいとまではいかない単純な本だった。 もう少し壮大なミステリーを期待しただけに単純すぎて面白みに欠ける。 柳澤家が代々引き継いできたクスノキの番人を泥棒を働き牢屋に入れられた前科者のぼんくら男子になぜ託すのか？ が最初読み始めた第一感想である。 最終的に判ったのが、千舟にとって一番血の繋がりが濃いのと生前一切手を差し伸べなかった異母妹に対する贖罪の気持ちからだと。 なんとなく次の展開が判ってしまい、はらはら感がない少し物足りない物語だった。

ネタバレ途中までストーリーを読み進める間は面白かったが、結末はもう一度読みたいとまではいかない単純な本だった。 もう少し壮大なミステリーを期待しただけに単純すぎて面白みに欠ける。 柳澤家が代々引き継いできたクスノキの番人を泥棒を働き牢屋に入れられた前科者のぼんくら男子になぜ託すのか？ が最初読み始めた第一感想である。 最終的に判ったのが、千舟にとって一番血の繋がりが濃いのと生前一切手を差し伸べなかった異母妹に対する贖罪の気持ちからだと。 なんとなく次の展開が判ってしまい、はらはら感がない少し物足りない物語だった。

ネタバレ翠寛が金烏若宮と近い思いを抱いている事に将来の一筋の光を感じました。対照的に悪魔に魂を売った雪哉は奈月彦の個ではなく金烏に対して偽りの衷心を誓う。奈月彦は自分に偽りの衷心である雪哉を全てお見通しで上手に利用した。凌雲宮に移った朝廷を囮とし八咫烏が死んで犠牲になっても猿を絶末させた雪哉と、誰も死なせないとする翠寛を比較し、金烏が翠寛の考え方の方が望ましいしこの先山内をどう導くかの考えも同じ事が判った。この時から将来自分がもし死んだらこの男に自分の大切な皇后と紫苑を託そうとしたのではないかと思った。