読後、ほんのり温かい気持ちになりながらも、よく理解できず斜め読みしたオイラーの公式のところを読み返す。さっぱりわからないのだけど、ゼロについてなんか言ってるところあったな…と端々を拾っていくなかで、ボンヤリではあるものの自分ではこんな解釈にしようというところまでなんとか着地。 博士は厄介な存在だとも思えるけれど、それだけに家政婦、ルート、未亡人の組み合わせでやっと導き出された解がひたすら尊くて美しいのだなあ。

著者の思想や言動がひっかかって敬遠していたのですが、今は本屋大賞の受賞本全読みを目標としていることもあり、やっと手をつけてみました。 ここまで評価された作品ということで、さすがの筆力ですね。厚めの文庫本ですが、構成も相まってテンポ良く読めます。通勤時間メインで1週間くらい。 主人公の魅力を楽しみながら下巻にとりかかります。

読後、ほんのり温かい気持ちになりながらも、よく理解できず斜め読みしたオイラーの公式のところを読み返す。さっぱりわからないのだけど、ゼロについてなんか言ってるところあったな…と端々を拾っていくなかで、ボンヤリではあるものの自分ではこんな解釈にしようというところまでなんとか着地。 博士は厄介な存在だとも思えるけれど、それだけに家政婦、ルート、未亡人の組み合わせでやっと導き出された解がひたすら尊くて美しいのだなあ。

序盤に読みづらさを感じたところも後々に活きる演出だったのだなあ。共感しづらいシチュエーションではあるけど、青春の醍醐味を感じたところがほんと上手。一晩の出来事というのもあって一気に楽しく読めた。