ミァハ「今の時代(〜400年くらい)、人間は脊椎動物だとみんな思い込んでるけどその規定と前提では神学大全はわからないの。」「レイはカトリックの教え知ってる？昔は宇宙って魂と心の問題、すべては神との沈黙の対話‥シトー会なんてそう」〈i:それから、冷たい手で、ミァハはわたしの頬を撫でながら、囁いた〉〈i:だからね目に見えない世界が実体だったの。〉健全で美しいのはたしかに肉体。けど文化とは病から始まった。カトリック文明は本来は今の人たちにはあまりに病的なんだ。 ってわたしの裡に住まうミァハが言ってました！

現代ほど河童の溢濫する時代はないと試みに水道管を見たまえ、そこから出てくる河童の存在を信じる私がいる。そこまでは夢体験である。私は別の世界を戯けた河童によって極度に描いたと信じられる、それは精神科病棟にいる独白者から独白者へリレーする魂の遺伝子、あるわたしへ託された河童体験記。

女工哀史が、蜃気楼のように交錯する一瞬、神に捨てられるのだ。そこにあるのは、史料だ。イエスに花嫁と言われた私が読んでるのだ、わたしたちに手をひかれる、幼児イエスも、また体験したのではないか。血の気が引く。イエスの不在を、かぐや姫の月昇を、カムパネルラの宇宙穴を、よだかの星を。あるいは、それは、蜃気楼で、ゴルゴダに向かう、イエス。帰れなかった、かぐや姫。溺死したカムパネルラ。雪に墜落したよだか、が気泡となって、見捨てられた、湖の底の靴のように、フラッシュバックする、そうか、私は見捨てられなければいけない。

泥から、始まった錬金術は、泥としての事後が、あり、ユングのように研究はできても、錬金術の探究できなくなった。西洋ヨーロッパの精神文化はまさに泥から大聖堂も由来する(これはオットーの聖なるものの論考にあるだろう)、泥にこそ、魂や形而上学の宇宙の深みから、交錯する、蜃気楼があったのだ。

ゲーテの色彩論は、錬金術の一なるもの、全体を志光した科学。人間らしい、高貴さがある。その人間、すなわち、ゲーテが敗北したのは、あまりに、あまりに、生命的な、貴族の宿命であった。僕は、ゲーテの魂に射抜かれ、涙を自らに貫いた。僕は死んだのだ。