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8月の読書メーターまとめ

えふのらん
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  • Reina SAIJO

8月のトップ感想・レビュー!

えふのらん
合衆国の兵器開発史をSF作品を参照しながら解説した批評本。冷戦期に重点が置かれているため終末モノも登場はするのだが、定番といっていいMADMAXはもちろん、地獄のハイウェイにも触れないのが興味深い。代わりにムーアの「ロト」(日本では短編集「破滅の日」に収録されている)を例にして、こういった作品はロビンソン・クルーソーや西部劇にある開拓魂の再現であって、核戦争には関係がないということが語られている。日本で北斗の拳といった作品が流行っている状況を省みると色々と考えさせられるものがある。
えふのらん
2017/08/20 23:22

軍産複合体を先取りしたウェルズの「解放された世界」、核を後ろ盾に世界の警察を自任してしまう米国民を(自信の信条も含めて)提示したハインライン、核技術者の妻が奇形児を産んでしまうのではないかと不安にかられる「ママだけが知っている」、放射線による影響でミュータント化してしまった人々を描いた「明日の子共たち」等々、SF界隈では終末モノで片付けられる作品にも焦点を当てているのも面白い。

えふのらん
2017/08/20 23:30

ただ、紹介されている作品の半数が未訳またはSFマガジンに掲載されたっきりの作品というのが残念。「1984」が売れる世の中なら「レベルセブン」も売れるだろうし、昨今の不安定な世界事情を考えると「ママだけが知っている」等々の作品を集めた短編集も読まれそうだし、この本を参考にした選集なんか出してもらえませんかね早○さん。

が「ナイス!」と言っています。

8月の感想・レビュー一覧
5

えふのらん
水に食料、それに住居が不足した世界で殺人犯を追う刑事の物語。水食料の配給に並ぶ女たち、漏水を聞きつけて詰めかける群衆、断水で暴動を起こす農民、配給停止で暴れだす民衆には考えさせられるものがある。ただし、欠乏をテーマにしている割に空腹感や喉の乾きのディテールは不足気味で、これならオーウェルの放浪記やディケンズ、最近ならマッカーシーのザ・ロードなんかを読んだほうが得るものは多いのではないかとか思ってしまう。
えふのらん
2017/08/31 20:06

推理パートも主人公の心情が揺れ動くところが魅力的だが、世界観とのつながりが弱いため、時より挿入される飢えた人々や出産制限といった状況を揺るがすような設定のなかで浮いてしまっている。そも食糧不足が原因の暴動も配給に並ぶ女の愚痴も出版より二十年前、特に二次大戦中にはよく見られた光景だと思い返すとちょっと視野の狭さも気になってくる。SFとしては中途半端な印象が残った。

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えふのらん
核戦争後の報復のために設置されたシェルターが戦争を乗り切るまでの物語。ボタンを淡々と押していく描写だけで終パッと終わってしまう戦闘描写、逆にじわじわと放射能を浴びて、上層から死滅していくシェルターと核戦争を真正面から捉えている。核戦争直後を舞台にした作品といえば「渚にて」があるが、この作品はそれよりも当事者に近いし、また切実でもある。「博士の異常な愛情」や「Fallout」の副読本としてもおすすめの一冊。
えふのらん
2017/08/23 21:24

「ボタンを押すだけで終わってしまう戦争」が登場するだけでも意義のある一冊なのだが、その一瞬を高めるための淡々とした、間延びした日常にも力がはいっている。食事は赤みがかった小さいペーストに三粒の錠剤とそれを流し込むための液体のみ、今後も何十年と密室で暮らさなければならない住民に用意されたのは、たった2日分の音楽のみ。一瞬で終わる戦争のあとには核の炎に焼き払われた地上と同じくらいに退屈でストレスのたまる生き地獄が待っている

が「ナイス!」と言っています。
えふのらん
合衆国の兵器開発史をSF作品を参照しながら解説した批評本。冷戦期に重点が置かれているため終末モノも登場はするのだが、定番といっていいMADMAXはもちろん、地獄のハイウェイにも触れないのが興味深い。代わりにムーアの「ロト」(日本では短編集「破滅の日」に収録されている)を例にして、こういった作品はロビンソン・クルーソーや西部劇にある開拓魂の再現であって、核戦争には関係がないということが語られている。日本で北斗の拳といった作品が流行っている状況を省みると色々と考えさせられるものがある。
えふのらん
2017/08/20 23:22

軍産複合体を先取りしたウェルズの「解放された世界」、核を後ろ盾に世界の警察を自任してしまう米国民を(自信の信条も含めて)提示したハインライン、核技術者の妻が奇形児を産んでしまうのではないかと不安にかられる「ママだけが知っている」、放射線による影響でミュータント化してしまった人々を描いた「明日の子共たち」等々、SF界隈では終末モノで片付けられる作品にも焦点を当てているのも面白い。

えふのらん
2017/08/20 23:30

ただ、紹介されている作品の半数が未訳またはSFマガジンに掲載されたっきりの作品というのが残念。「1984」が売れる世の中なら「レベルセブン」も売れるだろうし、昨今の不安定な世界事情を考えると「ママだけが知っている」等々の作品を集めた短編集も読まれそうだし、この本を参考にした選集なんか出してもらえませんかね早○さん。

が「ナイス!」と言っています。
えふのらん
自動車爆弾の運用例。匿名性を持ちながら安価で、事後には必ず社会的影響力を約束するという、何でもありな凶器を個人、組織犯罪の区別なく紹介しているのが面白い。ウォールストリート爆破の記述があるかと思えば、バス学校爆破事件について語られたりと歴史を縦横無尽に駆け巡る様子は一種のフェチズムを感じさせるほど。政治、思想的な背景や社会問題で視点を統一しようとする作品ではないので、読み切るのにやや体力が必要だった。
が「ナイス!」と言っています。
えふのらん
冷戦の影響を受けた(半分)ポストアポリプスもの。世界各地で発生している地震の原因を互いになすりつけあって、核戦争の準備をはじめる米ソ、ソ連が放射性物質を海に撒いたとデマを聞いて、光っている人間やネガにそれらしいものがないか探そうとする米市民、地政学的に、精神的に一点に収縮するラストの展開と巨視的なのが面白い。いまなら米国への不信や第三世界のいざこざで何ページも使いそうなところを米ソの信頼関係に絞っているあたりに時代を感じる。
が「ナイス!」と言っています。

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読書データ

プロフィール

登録日
2011/12/09(2115日経過)
記録初日
2011/12/09(2115日経過)
読んだ本
496冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
120039ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
496件(投稿率100.0%)
本棚
2棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://efnran.hateblo.jp/
自己紹介

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