CADっぽい設計支援ソフトとかキンドルに似た電子書籍(新聞)も先見的だし、それらが技術者視点で語られているのも渋い。リッキーとの恋愛に目が行きがちだけど、根本的な部分は変わらない。最後もリッキーのために水圧式ベッド、ピートのために猫用トイレの開発談で終わるし...。
ハインラインというと融通のきかない筋肉質な作家という印象が強いけど、この一冊はそれがいい方向に向いている。パラドックスなど知ったことか、という割り切りはさすがにどうかと思うがそれだってデイヴィスの正確描写に一役買っている。SFをSFたらんとするものはガジェットだが、それを開発した人間もその一部なのだ。技術者魂が強く印象に残った本だった。
ポーよりあとの作品だけど近世欧州の雰囲気を感じとれる作品だった。ヨーロッパの思想とポーとラブクラフトをつなぐ一冊。
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CADっぽい設計支援ソフトとかキンドルに似た電子書籍(新聞)も先見的だし、それらが技術者視点で語られているのも渋い。リッキーとの恋愛に目が行きがちだけど、根本的な部分は変わらない。最後もリッキーのために水圧式ベッド、ピートのために猫用トイレの開発談で終わるし...。