読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

びぜんや
読んだ本
14
読んだページ
2925ページ
感想・レビュー
14
ナイス
95ナイス

2024年3月に読んだ本
14

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

びぜんや
ネタバレ貶すような言い方をすれば「前にも見たようなエピソードばかり」ということになりますが、この作品に期待しているのは時代劇や刑事ドラマのようなイージーな痛快さ。現代のトピックと美術ネタを絡ませて、見たことある気がするけど古くないように巧く味付けしてますね。そんな中で目新しさを感じたのがドールに関するエピソードで、フジタのメシの種はどこにでも転がっているんだなぁ~、と感心。フジタの足りない部分をうまく補いそうな悪漢・猪ケ谷、フジタのライヴァルになりそうな好漢・西行寺は再登場を期待します。★★★☆☆
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

びぜんや

本を読みながら、「これは読書メーターでどんなふうに感想を書こうか」と考えてしまうの、本に集中できてないようでちょっともったいないような気がする。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
14

びぜんや
はるか昔に読んだ名紀行をBOOK☆WALKERで再読。書かれているのは昭和五十年代ですから、今から半世紀近く前。今は廃線となった線、活性化された線、さまざまな路線の当時の表情が今となっては新鮮に感じられますし、地方がまだまだ元気だったことが窺われます。基本的には淡々とした描写で進みますが時折ユーモアが挿まれて、真面目な人が表情ひとつ変えずに面白いことをぽつりと呟く、そんな趣がありますね。そして半世紀前も今も変わらず、鉄道で旅をするのは新鮮で楽しいということが伝わってくる好著です。5つ星。★★★★★
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
温かくて、くすりと笑えて、ほのぼのできて。だけどどこか寂しくて、しんみりしてて、哀しくて。いろいろな要素があざといまでにきれいにバランスした作品だと思うんですが、今回は秋のエピソードのせいかせつなさ成分が気持ち濃いめに感じられました。「ルイくんとちはるの一日」はこの作品の魅力を凝縮したようなエピソードで○。ラストひとコマでくすりと笑えるところがいいのです。★★★★☆
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
前回が気になるヒキだったのでどうなるのかと思っていましたが、なんのことはなくほぼほぼ通常運転。そんな中にチノの成長が垣間見える、そんなストーリー捌きが巧いですね。後半はアリスとアリスとアリスとアリスがぶつかる文化祭、アリス千夜(ただし血みどろ)の破壊力(いろいろと)がたまりません。キャラが増えてひとりひとりの出番は減りましたが、都会から来た3人を成長したオリジナルメンバーが支えていくエピソードが頼もしく、今回もほっこり出来ました。5つ星。★★★★★ それにしても濃いな、フルールの店長。
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
書店店頭でなかなか見つからず、岩手・北上でようやく発見しました。椎名が作家として、目黒が経営者としての覚悟を決め、勢い任せだった「本の雑誌」がつたないながらも会社のスタイルを築き今日まで継続していく礎が出来る、そのプロセスが興味深いですね。椎名誠初期の傑作群の裏話が描かれているのも楽しいポイント。頼りなかった目黒青年がひとり立ちし、やがて助っ人たちをまとめる立場に成長する姿は胸熱。ページから溢れてくる昭和の情熱には羨望すら覚えてしまいます。★★★☆☆+
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
今回はマシンに関する蘊蓄は全くなく、なぜかワインに関する蘊蓄が入ってくるという変化球。作者が楽しんで書いているのは感じられましたし、いつものメンツのいつものやりとりを楽しく読めましたが、やはり肩透かし感は否めませんかね。後半のカフェレーサーに関するくだりは“趣味”と捉える人と“仕事”“生きがい”と捉える人の温度差が興味深いですところ。立場の違いを踏まえ、お互いを尊重しながらいいものはいいと言い合えるのがステキです。★★★☆☆
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
球界を追われた元投手の不審死をテーマにしたミステリとしても楽しめますが、より楽しめたのは野球小説としての方。ペナントレース終盤の監督とコーチ、あるいは選手との確執を、ライヴァル球団との戦い以上に描かれていてそこがスリリングに感じられます。投手を壊さないことを身上とする敏腕コーチ・「正義の人」二見の、ルールに厳しくストイックで孤高な生き方は作り物めいて見える部分もありますが、それこそがラストをより衝撃的に見せていますね。筆者の書く「野球」をもって読みたいと思わせる作品でした。★★★★☆
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
ヨメさんからの借り本。アシャ編が終了、ディミトリの強さ猛々しさを印象づけつつ収まるところに収めたという感じですかね。その後は「少女マンガしているなぁ」というエピソード続き。血腥い話も謀略もまぁ結構ですが、こういうエピソードが含まれていてこそこの作品らしさが出るというもの。そしてここからどう転がっていくのかが楽しみになってきます。★★★☆☆
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
今回は挿絵が豊富、それもポートレート的なものばかりでなくコミカルなものや他キャラと絡めたものも多く、ともすると乾燥気味な文面に潤いを与えていたことが高ポイントですね。周が真昼の誕生日をこれでもかとばかりに全力で祝おうとする姿はもはや圧巻。それもまわりの人の力を借りて、まわりの人の祝意を巻き込んで実現するプロデュース能力は、もう駄目人間のそれではありませんね。このへん、少年の成長物語としても出色だと思います。★★★☆☆+
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
今回は中編2本と短編1本。いつもの長編も作者の持ち味が出ていてしっかり楽しめるんですが、こういう肩のこらない適度なヴォリュームのもとっつきやすくていいですね。最初の犬と猫とのエピソードは読者にリアリティをもって受けとめられそう。間の短編は珍しくロマンス志向がハッキリしていて読者をどきどきさせそう。最後の中編は二転三転しつつ終始賑やかでうきうきしますね。手頃でありながら読者をしっかり捉えそうな作品が揃っていて、こういう作品集をまた読みたいと思いました。★★★☆☆
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
凧合戦だったり彫金だったり燕と三条の関係史だったりキャンプだったり。地域に関する話題が増えて、現地に行きたくなっちゃう第5巻。修としいなの世界が広がった分、鎚起銅器に関する話題は控えめになった感じがありますが、その世界の広がりこそが修としいなの成長につながっていますし、燕の産業の目指すべき道を示唆しているようで、興味深いものがありますね。しいなも番頭見習いとして成長していて、そこがなにより楽しく感じられました。★★★★☆ その分、修の成長がスローに感じられるのがちょっと気になるところです。
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
テーマとなっているのははるか昔の文壇や落語界で、解決の手がかりは一般人にはなかなか見聞きすることのできないような文献や音源。普通ならぽかーんとしながら読み終えてしまうような謎解きを、たっぷりの日常描写を交えながら「なんと! 面白い!」と思わせてしまうんですから、さすが北村薫と唸るしかないですね。その中でも特に面白かったのは漱石の「月が綺麗ですね」にまつわる考察と、清張の後悔。紡がれた物語がどう切り取られ、どうアレンジされながら伝わっていったかというテーマも興味深いものがありました。★★★★☆
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
ネタバレ貶すような言い方をすれば「前にも見たようなエピソードばかり」ということになりますが、この作品に期待しているのは時代劇や刑事ドラマのようなイージーな痛快さ。現代のトピックと美術ネタを絡ませて、見たことある気がするけど古くないように巧く味付けしてますね。そんな中で目新しさを感じたのがドールに関するエピソードで、フジタのメシの種はどこにでも転がっているんだなぁ~、と感心。フジタの足りない部分をうまく補いそうな悪漢・猪ケ谷、フジタのライヴァルになりそうな好漢・西行寺は再登場を期待します。★★★☆☆
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
クールだけど乃々花のことになるとアレな純礼が作品を引き締めるようになって、順調に面白くなっていますね。「麻雀用語を覚えよう」とか「実物の麻雀牌で麻雀をやりたい」なんて展開はガチな麻雀民の方から見たらあまりに初心者すぎて呆れられるんでしょうが、初心者がうっかりずぶずぶ沼に入り込んでいく描写としては秀逸で、にやにやしてしまいます。終盤では学園百合四コマとしてのポテンシャルも解放されてきてこちらもにやにやが止まりません。★★★★☆ そして次第に解放され出した、プリンス冴のイケメンポテンシャル。
が「ナイス!」と言っています。
びぜんや
呆れるほどに明るく前向きなヒロイン・あんじゅのキャラクターが全体を決定づけているような新作。それを後押しするように、大ゴマ・変形ゴマを多用し、時にはコマ数を増減までして四コマの枠にとらわれない構成が、この作品にパワーと勢いを与えています。(あいかわらず)粗削りだなぁと思いますし、ディテール不足だなぁとも思うんですが、そんなことも吹き飛ばす驀進力と熱さが魅力で、ラストのステージにはひたすらわくわく。とにかく楽しみな新作が現れました。★★★★☆
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/12/21(4509日経過)
記録初日
2011/12/23(4507日経過)
読んだ本
1666冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
306708ページ(1日平均68ページ)
感想・レビュー
1666件(投稿率100.0%)
本棚
20棚
性別
年齢
53歳
血液型
O型
職業
事務系
現住所
愛知県
外部サイト
URL/ブログ
http://331am.stars.ne.jp/index.html
自己紹介

名古屋在住、競馬とアルコールと萌え四コマが好物の五十代。黒髪は5割増、妹は3割増、そんな業を背負って生きています。
愛読誌は「まんがタイムきらら」「まんがタイムきららキャラット」、「週刊ベースボール」「鉄道ジャーナル」たまに「Gallop」「F1速報」「RM MODELS」「BIRDER」「Number」など。

原則雑誌やコミックの再読は登録しません。活字系の再読は登録する場合あり。
評価は5段階で、
★★★★★ 面白い、オススメ出来る、再読性と満足度の高い本
★★★★☆ オススメ出来るかどうかはともかくとして、楽しめた本
★★★☆☆ 買って損なし。とりあえずは合格点な本
★★☆☆☆ いろいろ物足りないところはあるけど、光るところもある本
★☆☆☆☆ 悪くはないかもしれないけど、好みに合わなかった本
☆☆☆☆☆ 年に1冊出会うか出会わないかの残念な本
+は主に絵柄やキャラクターが好みだったときにつけています。


■お気に入り宮澤賢治作品ベスト10
よだかの星
シグナルとシグナレス
銀河鉄道の夜
注文の多い料理店
グスコーブドリの伝記
セロ弾きのゴーシュ
やまなし
原体剣舞連
岩手山
永訣の朝
(順不同)

■お気に入りローカルグルメベスト10
鯖寿司(京都)
味噌煮込みうどん(愛知)
ドミかつ丼(岡山)
富山ブラック(富山)
明石焼(兵庫)
吉田のうどん(山梨)
長浜ラーメン(福岡)
さんま寿司(和歌山)
盛岡冷麺(岩手)
おたぐり(信州)
(順不同)

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう