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2024年3月の読書メーターまとめ

綾
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2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
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  • ryohjin

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

綾
あとがきが話題になっていたので読んだ。仏教界といえど、他のさまざまな組織で起きている醜い事象と無縁とはいかないものらしい。それはさておき、ブッダにしろ仏教にしろ、私の知識が圧倒的に足りないため、何をか言わんや。ただ、磯田道史先生が言っていたように、史実の検証は重要だが、「尾ひれ」の分析も同じくらい大事ということかな。参考文献にあげられていた吹田隆道『ブッダとは誰か』を読もう。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

綾

昨日は「光る君へスペシャルトークショーin宇治」に当選しまして、参り仕うまつりました!塩野瑛久、顔が小さい!何頭身なの⁉︎お肌白い!尊い!最終形態の一条天皇が登場するの楽しみだ。

昨日は「光る君へスペシャルトークショーin宇治」に当選しまして、参り仕うまつりました!塩野瑛久、顔が小さい!何頭身なの⁉︎お肌白い!尊い!最終形態の一条天皇が登場するの楽しみだ。
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2024年3月の感想・レビュー一覧
30

綾
清水俊史『ブッダという男』で紹介されていたので読む。もともと実践哲学のリーダーであった釈迦牟尼が人生を終え、涅槃したことによって、信仰の対象となる救済者「ブッダ」が生み出された。「ブッダとは誰か」…釈迦牟尼の涅槃の後に描かれた生前の面影こそが原点。著者が恩師から教えられた、「ブッダに思いを馳せた当時の人たちは夜空を見上げて満天の星をのぞみ、この星の数だけブッダがいると確信したのだ」…が心に残った。
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綾
「宗教者としても教育者としても適性を欠く、と自己分析せざるをえません」と語る釈徹宗先生の語り口調が好きだ。第一部は京都新聞で掲載された「紙上問答」というコラム、第二部は浄土真宗の僧侶として「住職としての日々」にああでもないこうでもないと悩んだことを書いている。軽めの読書で気分転換のつもりで読んでいたが、「うちのおばあちゃん、どこへ行ったんでしょうか?」のくだりで、自分でもひくくらい泣いてしまった。年齢を重ねて涙腺が弱くなってる。
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綾
あとがきが話題になっていたので読んだ。仏教界といえど、他のさまざまな組織で起きている醜い事象と無縁とはいかないものらしい。それはさておき、ブッダにしろ仏教にしろ、私の知識が圧倒的に足りないため、何をか言わんや。ただ、磯田道史先生が言っていたように、史実の検証は重要だが、「尾ひれ」の分析も同じくらい大事ということかな。参考文献にあげられていた吹田隆道『ブッダとは誰か』を読もう。
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綾
幕末の動向がわかりやすい!「何でそうなった⁉︎」と思っていたことが腑に落ちた。第5章で語られる磯田道史先生の想い、「私は、歴史を考えるうえで「未来の子どもの幸せ」に価値を置く観点が大事だと思っています。これを軸にして歴史を見ています。」に、ああ、私はやっぱりこの先生が好きだな〜と強く思うのであった。
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綾
日本が他国に比べて長けたものの一つが、物語をたくさん伝えていること。古代の神話、物語文学、説話集、お伽草子など。民間説話もその一つである。私が子どもの頃は、テレビの「まんが日本昔ばなし」を楽しく観ていたが、今の子どもたちは、どのようにして昔話を知るのだろう。
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綾
『今昔物語集』は日本最大の説話集でありながら、編纂者または作者は不明。その成立事情や意図についても不明。確実なことは作者が京都を本拠地とし、貴重な料紙を大量に使用できる立場にいたこと。成立は12世紀前半だが、日の目を見るのは18世紀、江戸時代に入ってから。以後、明治時代から大正時代にかけて脚光を浴びた。
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綾
「私は平安時代の物語が好きで、よく読んでいますが、感心するのは、あそこに出てくる男の場合には、殴り合いの喧嘩をしないんです。」…確かに、物語のうえでは暴力沙汰は描かれていないか。実際に殴り合うのは王朝貴族に仕えていた従者たちなのです。河合隼雄先生の『とりかへばや』に対する視点、「男と女は思うよりもはるかに交換可能である」は、今この時代にとても重要なものであるように感じる。
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綾
【再読】副題は「古典芸能でよみとく闇の世界」、渡辺綱・菅原道真・安倍晴明が登場する古典芸能(歌舞伎、能、狂言、落語…)を各帖の最後に紹介する。現代の私たちが、歴史上の人物や事件を題材にした大河ドラマや朝ドラを楽しむように、当時の人びとも、さまざまに脚色された物語を楽しんだのだろうか。
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綾
〈木造弥勒菩薩半跏像〉が載ってない!なぜ!興福寺の阿修羅立像は、私の好きな仏像No.3に入る。阿修羅はインド神話の戦闘神。「激しい怒り顔で牙を上に向け、三つの顔と四本か六本の腕を持ち、手には弓矢を取り、肌は赤くするのが常である」が、興福寺の阿修羅は「戦争の神としての激烈な気性や、強い怒りの表情などはどこにも見られない。それとはまったく逆で、静けさと繊細さと敬虔さが強調されている。」眉をひそめ、何かを憂いているようなお顔が美しい。
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綾
「『源氏物語』は愛の成果を羅列する物語ではなく、愛のすれ違いや空転、誤解、伝えることの難しさを、微に入り、細を尽くして語る物語です。どれほど愛していてもその想いが伝わらない、肝心のところで伝えきれない想いを抱えながら、孤独の中に生きる人びとの物語です。」…これが私が『源氏物語』が好きな理由なんだ。「…幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」で終わる物語に「は?ここからやろ!」と納得がいかなかった子どもの頃の私に『源氏物語』を読めよ…と言ってやりたい。
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「異性愛の女子は、モテのためのコスプレを平気でしますが、あれも女装ですよね。」「世の中にはムスメさん(男受けしたい女)とオバサン(男受けから降りた女)の二種類がいて、この分類は年齢によりません。「男受け」の努力を「女子力つける」とか「媚びを売る」とか言います。」女は男が理想とする女を生きようとするんだな。「自分の価値を男に認めてもらうに及びません。」男も同じ。自分の価値は自分で決めるんだよ。
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綾
知る人ぞ知る染付「図変り」大皿の蒐集家・瀬川竹生氏の秘蔵コレクション、だそうだ。「伊万里は元禄享保まで」というのが美術史家や骨董商の通念であり、江戸後期モノは下手で鑑賞に値しない、と軽く見る傾向があった……なるほど。確かに江戸後期の大量生産品は品質は低下する。では、幕末伊万里の染付「図変り」大皿は何なんだ?「美術」という概念がもたらす功罪なのかもしれない。名もなき職人たちの素晴らしい仕事を見よ。
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綾
『NHK2024年大河ドラマ 光る君へ THE BOOK』を読んでいたら、「有職彩色絵師」という職業?を知った。檜扇や貝覆などを作る仕事だそうだ。このような方のおかげで、大河ドラマが作れるのだと思うと、感謝!著者のひとり猪熊兼樹先生は、京都に「猪熊通」という名の通りが残る公家の家柄で、何代も続く有職学の学者……京都!おそるべし!
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綾
磯田道史先生、娘さんから「パパ」と呼ばれてるんだね……いとエモし。本の内容とまったく関係がないが(笑) 歴史には、事実に尾ひれがつきもの。学者は必ず、その尾ひれを切り捨てるトリミングをするが、それでは、かえって歴史の真には迫れない。実はこの尾ひれにこそ、当時の人々の「真実」がこめられている。「史実の検証はもちろん重要ですが、史実を離れた神話化、言い伝えなどの「尾ひれ」の分析も同じくらい大事なのです。」と言う磯田道史先生が好き。
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綾
2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の理解を深めるために読む。紫式部の父・藤原為時は、除目の結果を嘆き、「苦学の寒夜、紅涙袖を霑し、除目の春朝、蒼天眼に在り(苦学した甲斐も無く、除目が不本意な結果に終わり、茫然としています)」との漢句を記した申文を奏上した。言いそう!(脳内は岸谷五朗で再生しております)紫式部は結婚が遅かった上に、夫とは早くに死に別れているけど、その後には恋はしなかったのかな?藤原道長との恋はあるや?なしや?
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綾
『東京タワー』が連続ドラマ化すると聞いたとき、芸能人の不倫が発覚すると、まるで自分のパートナーが不倫したかのようにぎゃあぎゃあと騒ぐのに、何だかんだ言って不倫がお好きなんですね、と皮肉を言いたくなった。私は、江國香織の『きらきらひかる』の実写化を待っている。令和には受け入れてもらえると思っているのに。ティザーの透と詩史の位置が気に入らないし(男が上)、詩史は透が17歳のときに誘っているのだけど、いいの?と思いながらドラマのあらすじを読んだら、原作の設定とまったく違うじゃん!
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綾
【再読】京都・南座の三月花形歌舞伎「女殺油地獄」を観るための予習。大坂天満町の油屋で実際に起きた事件を下敷きにしている。犯人は油屋河内屋の次男与兵衛という23歳の不良青年。近松門左衛門は、幼稚で残忍な性格の与兵衛が、放蕩三昧の末に犯した短絡的な殺人事件として描いた。与兵衛の性格と家庭環境、事件の経緯を、現代のフィルターを通して見ると何が見えてくるだろう。
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綾
上野千鶴子の処女作!「この本は、私の記号論に対する知的な関心と、女性学に対する情緒的な関心とが、うまくドッキングした、記念すべき処女喪失作なのです。」デビューからこんなに読ませるの⁉︎すごくない?フェミニズムというと、男の代わりに女が台頭すると勘違いしている人がいるが、自立した男と女が対等に生きるための社会運動がそれだから。もし男性で生きづらさを感じているなら、フェミニズムに興味をもってほしい。
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綾
著者が「この本は、能の筋書きを書いたものではない。」と言うとおり、実際に各演目の舞台を観ていないと、本書の内容は珍紛漢紛だ!「ただ、この豊麗な言葉の森に、いかにして分け入り、どのように読み解くか。」林望先生、何者⁉︎
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綾
九相図が好きだ。理由を問われても答えられない。メメント・モリ。本書の内容はちと難しかったが、狩野永納「九相詩絵巻」のような美しく雅な九相図があるんだ!「聖と俗のあわいを知り尽くした近世文化人による、きわめて上質なパロディとしてこの絵巻を捉えることは妥当であろう。」江戸時代の知識人おそるべし。現代の九相図として、山口晃「九相圖」と松井冬子「浄相の持続」が取り上げられている。松井冬子の、「九相図本来の意味を意図的に反転させ」てるんだ…なるほど。
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綾
「最近、SNSなどで、自分の気に入らない主張に対して罵詈雑言を吐き、誹謗中傷を行う人がいることが問題になっていますが、そうしたふるまいは「正しさは人それぞれ」と表裏一体のものだといってもよいでしょう。」他人と合意を作っていかなければならない場面で、「みんなちがってみんないい」「正しさは人それぞれ」「ありのままで」を援用すると、社会は分断され、結局は権力を持つ人の考えが通ってしまう。
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綾
平家推しなので、タイトルに「平清盛」とか『平家物語』とあると読んでしまう。おおかた知ってるのに。死ぬまでには厳島神社に行きたいし、『平家物語』を原文で読みたい(無理だとは思うが言うのは自由だ)。もっと平家を知りたいから、平家に関するお能の演目についても勉強中。
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綾
大乗仏教の最初の経典が『般若経』。禅宗(曹洞宗、臨済宗、黄檗宗など)と密教系の宗派(天台宗、真言宗など)が、特に『般若経』を大切に扱っており、逆に浄土真宗ではとなえない。また、日蓮宗・法華宗も『法華経』だけを基本の教義としているので、『般若経』をとなえることはほとんどない。『法華経』は『般若経』の教えにモデルチェンジを加えたお経。『華厳経』は「ブッダの世界の中に私は存在している」と考え、大乗『涅槃経』では「ブッダは私の中にいる」と考えた。
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綾
2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の理解を深めるために読む。牛車に乗ることができるのは中流以上の貴族。牛車の車種は、例えば、「唐車はベンツ、檳榔毛車はクラウン、網代車はアクア」。牛車は「後ろ乗り、前降り」で、原則として4人まで乗り込むことができる。上座や下座もある。松平定信は、『源氏物語』全巻を7回も書き写したり、『輿車図考』を完成させたりと(きっかけは『平家物語』の図像化の企画)、尊敬すべきオタクだ。
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綾
興福寺の阿修羅像が美少年なのはなぜ?阿修羅像にはモデルがいる。それは、わずか1歳で病死した、光明皇后と聖武天皇の息子・基皇子だ。八部衆像には息子の面影をしのばせた。とくに阿修羅像の正面は、生きていれば満7歳に成長した基皇子の面貌がイメージされているのではないか。三十三間堂の阿修羅像は、興福寺像以後につくられた日本の阿修羅像の典型的な姿をしている。興福寺像とは異なり、正面は三目の忿怒相で鬼神のイメージが濃厚。
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綾
「る(留)」と「な(奈)」と「か(可)」は間違えやすい。「は(者)」や「り(里)」はなんじゃこりゃ。第2部なんてお手上げ。明治33年に改正された「小学校令施行規則」で、ひらがなとカタカナは一音一字に統一された。江戸時代の識字率が話題になるときがあるが、現代人の考える読み書きよりもハードだったのではないか。
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綾
太田道灌をモチーフにした鐔(P.130)に、ルイ・ヴィトンのモノグラムに似たデザインが。日本の家紋からインスピレーションを得たという説があるらしいが、これでは?刀装具(刀剣外装に用いられる金具)の図様には、能楽や歌舞伎などの諸芸能の名場面が採用されている。つまり、刀装具を真に愛でたければ、それらを知らねばならぬ。それ抜きにしても、金工芸術の素晴らしさには目を見張る。
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綾
葛飾応為の「三曲合奏図」と「吉原格子先之図」が取り上げられている。彼女の名前も随分と見かけるようになった。応為の他にはもう一人、歌川芳玉という女流絵師の「見立松竹梅の内 うゑ木売の梅」が取り上げられていて、女性の絵師は二人だけ。「江戸の女たち」と言えど、男性の絵師の目に映る「江戸の女たち」なんだよな。女性絵師が描いた「江戸の女たち」をもっと見てみたい。
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綾
監修の多田富雄の肩書きが免疫学者というのが興味深い。「能に造詣が深く」「新作能を手がける」と紹介されているが。複数の執筆者による名作能のあらすじ、ひとり説明の域を超えた文章を書く方がいる。どのような御仁かと見れば、河村晴道というシテ方観世流の方であった。
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綾
「私は純粋な日本人」だと断言する人がけっこういるらしいが、歴史のお勉強した?無知が露呈していて恥ずかしいよ?大丈夫?って感じ。アイヌに限らず、マイノリティに対し執拗に攻撃する人たちの心理が不思議だ。そうまでして何を守りたいのか。何が不安なのか。「差別の解消は、マジョリティの理解から始まります。」わが国は、マジョリティである「壮健な体を持ち和民族である異性愛者男性」に優位につくられているということを忘れずに。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/02/09(4460日経過)
記録初日
2012/01/01(4499日経過)
読んだ本
3420冊(1日平均0.76冊)
読んだページ
784023ページ(1日平均174ページ)
感想・レビュー
3311件(投稿率96.8%)
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