ネタバレ設定自体は面白いしトロッコ問題な問いもいいけど、3/4はミステリーとしても人間ドラマとしても中途半端な展開がダラダラ続く。「評判がいいからには何かあるはず」だけを信じて読む。問題のエピローグ。確かに驚きの展開だしイヤミスも好みではある。が、全く納得はできない。犯人の人間性は興味深いが、驚きの結末ありきで作られているようだ。地震で状況も分からない、透明度も低い漆黒の闇の中をスマホのライト一つでサポートも無しに泳ぎ切れる自信はどこからくるのか？3/4でキャラにもう少し愛着がわいていれば衝撃も大きかっただろうに

ネタバレ文章は粗削りながらもアイディアはとても面白く、いかにも「このミス大賞」っぽい。医療的な手口としても斬新かつリアリティもあり、またその手口が相手を脅す手段にも救済する手段にも活用されるのも「その手があったか」と思わせる。医療ミステリーとしてプロにしか書けない話だった。終盤に入ってそれまでのスローペースから一転、急に慌ただしくなり、もう少ししっかり描写して欲しいのにサラッと流されてしまった点で少し物足りないが、次作では夏目先生との師弟対決になるのかな？

ネタバレ設定自体は面白いしトロッコ問題な問いもいいけど、3/4はミステリーとしても人間ドラマとしても中途半端な展開がダラダラ続く。「評判がいいからには何かあるはず」だけを信じて読む。問題のエピローグ。確かに驚きの展開だしイヤミスも好みではある。が、全く納得はできない。犯人の人間性は興味深いが、驚きの結末ありきで作られているようだ。地震で状況も分からない、透明度も低い漆黒の闇の中をスマホのライト一つでサポートも無しに泳ぎ切れる自信はどこからくるのか？3/4でキャラにもう少し愛着がわいていれば衝撃も大きかっただろうに

ネタバレ主人公が女子高生という事もあり若い人向けかもしれないが、爽やか青春吸血鬼モノ？としてとても楽しかった。「脱・吸血鬼化」という設定が良い。現代人間社会は吸血鬼にとって生きにくい中で、吸血鬼側のものすごい努力と工夫の賜物なのだろう。女子高生の友情や、何も知らない高校生ならではの無鉄砲な行動力、Qの正体とその顛末など、胸熱な展開でニヤニヤしたり応援したりと感情移入しやすい。中でもQに海を見せたシーンがグッときた。弓子が思う以上にQは嬉しかったのではないかな。続きは無いんだろうけど、彼のその後が知りたくもある。