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3月の読書メーターまとめ

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  • はるい

3月のトップ感想・レビュー!

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再読ー。狭義のジャンルに当てはめにくい様々なかたちのエンターテイン小説を詰めた短編集。とはいえ、仕掛けの存在や死の描き方の軽さは根底にミステリ・ホラーがあることが伺えますね。「SEVEN ROOMS」あたりは映画好きとしての乙一を示すものですし、乙一という作家のエッセンスを一冊で味わうのに好適な本だと思います。文庫だと分冊されているから一冊ではありませんが……。
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3月の感想・レビュー一覧
19

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はじめてのドロシー・L・セイヤーズ。セールスマン……ではなく販売員であるモンタギュー・エッグさんが主人公のライトミステリがおよそ半分、残りはピーター卿が一編と、他はノンシリーズになっています。モンタギュー・エッグものは気楽に読めるのはいいけれど、すごく面白いというものではないかな……と思っていましたが、後半のノンシリーズものがいずれも好みだったので、全体としてはかなり楽しめました。20ページに満たない分量にスマートなオチと軽やかでしつこくないアイロニーが楽しめる好編ぞろいでした。
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1999年刊行の日記調のエッセイ集。2000年に逝去したので、あとがきに「その旅行も、本も、生きているかぎりは、これでおしまいかもしれない」というのが本当になってしまったのだな……と切なくなります。内容としてはカジュアルなもので、読み応えがある向きではありませんが、瀟洒で洒脱ながらもある種の無頼さ、ハードボイルド的なところがあるのが楽しいですね。文章表現としては、文中でも言及されているひらがなの使い方が興味深く、あ、ここまで開いてしまうのか……と思うこともしばしば。なるほどなあ。
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1948年から67年に発表された日記形式の文章を編集して一冊にしていますが、あくまでも文芸誌や週刊誌に掲載されることを前提とした文章なので、プライベートな日記の公開というわけではありません。/1958年ごろの記述に最も紙数を費やしていて、人気作家としての地位を確立したのち、演劇界や映画界との関わりを持ちながら描き下ろし長編を書く、という華々しい生活が描かれていました。結婚についてそっけない書き方なのは羞恥心によるものかもしれませんね。太宰治の悪口になると妙に感情的になりますが、本当は好きだったのでは……。
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84年に刊行された、時期で言えば初期作にあたる国内旅行紀。まだ若い盛りの時期であり、あまり行く気のない観光地などに行かされているせいもあってか、文体はいつもよりもさらに軽く、ちょくちょく攻撃的な姿勢も見られますが、そんなところに愛嬌があるのがやっぱりずるい感じがしますね……。若いだけあって八丈島での焼肉パーティーのお酒の量もやたらと多く、「生ビール十リットル入りアルミ缶ビール三ダース」とか書いていて、さすがに人数が多いとはいえ飲みすぎではないだろうか。
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70年に各所に掲載された小説を収めた短編集。当時は長編では代表作と目されることが多い『日本沈没』の連載も平行して行われていたようです。そんな充実期と言っていい時期だけに、本書に収録された作品も小松左京の幅の広さを見せてくれる魅力的な力作が多数揃っています。特に化学物質が蔓延した社会への警鐘を込めた「静寂の通路」、スラップスティックな風味もあるエロティックSF「愛の空間」はたいへんパワフルな作品でした。ちょっとおどけた語り口の「さらば幽霊」「ムカシむかし……」も良いですね。
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はじめての我妻俊樹。実話怪談というフォーマットはそれほどしょっちゅうは読まないのですが、やはりたまに読むと楽しいな……。わりに正統的なつくりで、読者を引き込む工夫をしながらも技巧的になりすぎない怪談になっていました。大仰なところが少ないので、ものすごく怖い! という感覚は少ないですが、「腰抜け岩」「バイク」「マッチョなヌード」あたりの長めの作品はなかなか印象に残りました。
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はじめての笹沢左保。トリックなどの要素が薄い、サスペンスと人間ドラマで紡いだ、昭和ミステリの王道のような短編集ですが、淡々としたドライな文章から、終盤にかけて不意にどろっとした妄念のようなものを感じさせるシャープな作品が揃っていて楽しめました。ミステリー小説と事件小説に章立てが分かれていましたが、読み心地は大きくは変わらなかった印象です。むしろどちらかと言えば後半の事件小説のほうがトリッキーな作品を含んでいて、現代的な意味合いではミステリ色が濃いように感じました。
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中編サイズの表題作は、横溝作品には珍しいと思われるスラップスティックコメディ風味のミステリ。普段のおどろおどろしさのある文体から打って変わった擬音語を縦横に駆使した軽妙な文章で書かれていて、トリックにも滑稽味を含めています。異色作としてなかなか楽しめる一品でした。併録の「蜃気楼島の情熱」は金田一耕助もので、こちらは田舎を舞台にした陰湿な人間関係を絡めたミステリで、まさしく正統的横溝作品といった趣でした。
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90年代後半に連載されていたエッセイをまとめたもの。単行本では「むは」シリーズとして統一したタイトルがついていたようですが、文庫化の際に改題されて見る影もなくなっております。どうやら本人も当時は理由もなしに好きなフレーズだったらしいですが、文庫版のためのあとがきではそんな昔のことは忘れたさ……という雰囲気になっておりました。内容はいつものごった煮系のお気楽エッセイで、ゆるゆる読めて楽しいですね。90年代後半に自宅に200インチのスクリーンのいまで言うホームシアターを作っていたらしく、なかなかすごい。
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小松左京にとって重大なテーマのひとつであった戦争を扱った短編を集めた一冊。多くの短編のなかでも代表作と目されるようなものも多数収録されていて、小松左京未読でもこの本から入ってもいいかもしれません。「コップ一杯の戦争」はいつぞやのSFマガジンの企画で筒井康隆「上下左右」、星新一「鍵」と並んで収録されていて、その時にはまだ冷戦のことも何も知らなかったためもありピンときませんでしたが、あらためて読むと面白さがわかりました。
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長谷敏司のデビュー作。短い長編ですが、相当に刈り込んで作られたものらしく、語られていない設定が膨大にあるようです。そのような深く広い世界を用意しての、限られた時間と空間の物語は鮮やかな印象を残します。
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はじめてのプラトン。古典新訳文庫だけあって文章そのものは読みやすいですが、内容はやはり晦渋。対話篇で書かれた哲学書を読んだのもはじめてでしたが、意外と読み慣れないと難儀なところもあるのかも。あくまでも概念的なことを主題としつつも、表層となるバックボーンを知らなくてはいけないので、より多層的な理解が必要になるのかもしれません。
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没後に刊行された未収録原稿集。新興宗教と芸能人の関わりを扱ったコラムなど、なかなかに危ういネタもありますね。ナンシー関がどのくらいに唯一無二であったのかは、同時代性がなくなってしまったいまでははっきり判断しかねますが、10年代にテレビ批評に関する名物コラムが乏しかったのは確かなのだろうとは思います。ネット社会である現代においても語る得るテレビ番組は多くあると思っているのですが……。
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うーん、やっぱり倉阪鬼一郎ホラーは読んでいてとてもしっくりくるな……。百物語ものですが、そこで語られる話そのものではなく、その後の怪異をホラーとしての中心にしているところが特徴でしょうか。前半のちょっと古めかしいところのある大学生たちのサークル活動描写も楽しいですね。
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小松左京の短編は社会批評的な側面が強いので、いま読むと当時とは色々と感覚が違うのだろな……と思いました。フェミニズムや機械化による雇用機会の変質など、もちろんいまでは議論が深まっているのでしょうが、問題の存在自体は40年前から変わりないのだな、というある種の諦観も感じさせます。また、その切り口も一概に古びているとも言えず、現況では描写できなさそうな表現が使用されているがゆえに、より問題の根源に肉薄している部分もありそうです。
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再読ー。狭義のジャンルに当てはめにくい様々なかたちのエンターテイン小説を詰めた短編集。とはいえ、仕掛けの存在や死の描き方の軽さは根底にミステリ・ホラーがあることが伺えますね。「SEVEN ROOMS」あたりは映画好きとしての乙一を示すものですし、乙一という作家のエッセンスを一冊で味わうのに好適な本だと思います。文庫だと分冊されているから一冊ではありませんが……。
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相変わらず変なことをしている……。ミステリとしてのクセ球の投げ方は技巧的ですし、田舎の中学校のリアリティのある厭な描写も印象に残ります。飛鳥部勝則の書く生活に疲れた中年男性の一人称は本当に好き……。
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はじめての今慈ムジナ。あとがきを読んだ限りでは、いままで抑制していた、書きたかったものを書いた小説なのかな、と感じました。ただ、それだけにやや独りよがり的というか、文意が汲み取りにくい部分も散見したように感じます。あるいはわたしが若い感性についていけなくなっているだけ、という可能性も多々ありますが……。センチメンタルの対象が遠い昭和ではなく、ずっと身近に寄り添い続けた平成というのが、昔の都市伝説ものと違うところなんだろうなあ、と感じました。
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オールタイムベスト級の強力な作品には欠けるきらいがありますが、やっぱり楽しい。めちゃくちゃな設定からこんな落とし方を……な「融合家族」、直球下ネタ小説「陰悩録」「郵性省」のあまりのくだらなさも素敵。社会風刺的な「日本列島七曲り」「公害浦島覗機関」「テレビ譫妄症」も安定した書きっぷりで、実験性薄めのエンターテイン濃厚な短編集でした。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/04/29(4369日経過)
記録初日
2009/04/28(4370日経過)
読んだ本
2919冊(1日平均0.67冊)
読んだページ
854273ページ(1日平均195ページ)
感想・レビュー
2811件(投稿率96.3%)
本棚
0棚
血液型
O型
現住所
千葉県
外部サイト
自己紹介

 現在更新休止中な場末はてなダイアリーはこちら。主にアニメの感想です。
http://d.hatena.ne.jp/hirayama46/
  ぼちぼちとつぶやいているtwitterはこちら。よくわからないことばかり言っています。三人くらいにしかわかりえない冗談を言ったりします。でも、絡んでいただけると喜びます。
http://twitter.com/hirayama46

 マンガはブクログに登録しています。感想は書かないことが多いです。
http://booklog.jp/users/hirayama46/profile
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