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2024年3月の読書メーターまとめ

hirayama46
読んだ本
16
読んだページ
4999ページ
感想・レビュー
16
ナイス
138ナイス

2024年3月に読んだ本
16

2024年3月のお気に入り登録
2

  • issue
  • W-G

2024年3月のお気に入られ登録
4

  • issue
  • 轟直人
  • タナカ
  • W-G

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

hirayama46
アンソロジーなどから集めた短編集。わたモテは遠い昔に2巻くらいまで読んだだけだから何もわからなかった……。ボリューム多めの書き下ろし表題作は謎解きゲーム的な小説ですが、丁寧ではあるけれど危うすぎる気もする……。明確な日本語の文章を書いたのに食事抜きにされたのだから、規則ではっきり禁止されていた記号の記入ではどんな罰則が科されるかわからないですし、後半の展開も早すぎる気がします。/ベストは事実を元に仕立てがたいフィクションである「加速してゆく」かな。
hirayama46
2024/03/24 18:11

盛大にミスタイプをしていることにいま気が付きました。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
16

hirayama46
おおよそ90年代前半から中盤にかけて発表された短編集。この時期は恋愛小説寄りのイメージがあったのであまり手を付けていなかったのですが、実際に恋愛小説とも言えるものの、嘘と計算で固められたミステリ好きとしても存分に楽しめる物語が揃っていました。そういえばものすごく技巧的なミステリ集である『美女』と刊行時期が近いのですね。ふむ。/お気に入りはどちらもやや眺めの短編である「男女の幾何学」と「花裏」。特に前者は屈折しすぎたやりとりが爽やかな後味を残すすごみがありました。
が「ナイス!」と言っています。
hirayama46
1950年代の作品を中心としつつ70年代の作品も収録されている安岡章太郎のセレクション短編集。安岡章太郎は数冊しか読んでいなかったので、初期の短編を読むのははじめてだったのですが、これはいいものですね……。戦争で満州まで出兵してギリギリで生存して帰ってきたのちに脊椎カリエスに悩まされて、平穏な暮らしではまったくなかったわけですが、そんななかでユーモアを持ち続けた作品の数々はしなやかな強靭さがあり、冴えない人間を描いても芯がありますね。素晴らしかったです。
が「ナイス!」と言っています。
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はじめての海老沢泰久。スポーツに携わる人々、それも引退してしまったり一線を退いたりした人々のやや苦い生き方を描いています。ストーリーやメッセージ性はトリッキーなもののないわりに率直なもので好感が持てました。文章も装飾が少なめで実直な雰囲気ですね。
が「ナイス!」と言っています。
hirayama46
全4冊の対談集。1巻には様々な分野の達人たちとの会話を収録しています。いろいろなものに飽きあきしてしまっている高峰秀子との対談では「実はあらゆることがどうでもいいと思ってる」と告白していたり、なかなかざっくばらん。淀川長治は得体が知れないな……。若者をからかっていつつも天然な部分も多々ありそうでおそろしい。井上陽水とは仲良さそうだ。
が「ナイス!」と言っています。
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初出が1981~1984年のオール讀物なので「男の分別学」シリーズの連載のなかで旅を扱ったものをセレクトした一冊なのかな。メインは4回にわたって掲載されたフィジーと沖縄の旅行記になっています。フィジーはとにかく自動車での移動がこわそうだな……と思いました。いまはさすがに道路も整備されているでしょうけれど。後楽園球場の売り子とかパチンコについての話は旅なのかな……。スーパーはわたしも好きです。
が「ナイス!」と言っています。
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いわゆる特殊設定ミステリではないけれど、だいぶ特殊な部分の多々ある石持浅海らしい小説でした。SF設定を用いないながらもかなりトリッキーで凝ったミステリが味わえます。物語的にこれでハッピーエンドみたいな感じになっているいいのかな……と思わせるところも味わいです。
が「ナイス!」と言っています。
hirayama46
はじめてのツヴァイク。解説によると、読書家で知られた児玉清さんが愛読していた作家さんだそうです。海外ミステリの印象が強かった児玉さんですが、もともとはドイツ文学専攻だったのですね。なるほど。内容は第二次大戦前に書かれたものが主なためか、いま見ると素朴な味わいの、であるがゆえに素直に心に伝わってくるものがある物語になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
hirayama46
アンソロジーなどから集めた短編集。わたモテは遠い昔に2巻くらいまで読んだだけだから何もわからなかった……。ボリューム多めの書き下ろし表題作は謎解きゲーム的な小説ですが、丁寧ではあるけれど危うすぎる気もする……。明確な日本語の文章を書いたのに食事抜きにされたのだから、規則ではっきり禁止されていた記号の記入ではどんな罰則が科されるかわからないですし、後半の展開も早すぎる気がします。/ベストは事実を元に仕立てがたいフィクションである「加速してゆく」かな。
hirayama46
2024/03/24 18:11

盛大にミスタイプをしていることにいま気が付きました。

が「ナイス!」と言っています。
hirayama46
週間文春にていまでも連載中の将棋エッセイ。エッセイの得意なプロ棋士といえば先崎九段ですが、その軽みと着実な文章は近しいものを感じました。将棋ファンでないとわからない部分がないので、週刊誌や新聞にぴったりですね。エッセイがスタートした時点ではまだ「藤井聡太二冠」と書かれていて、連載中にどんどん数字が大きくなっていくのはやはりおそろしいものだな……。
が「ナイス!」と言っています。
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はじめての青野聰。表題作は芥川賞受賞作。ちなみに同じ回に候補になった作品のひとつに村上春樹『風の歌を聴け』がありました。本書はいかにも若々しい筆致で、世界を飛び回った作者が日本に帰っての異質な存在としての自己をみつめる作品になっています。かなりごつごつとしてたところがありながらも、昔ながらの私小説といった雰囲気が混ざっているのが70年代後半の時代性なのかもしれません。
が「ナイス!」と言っています。
hirayama46
はじめての生垣真太郎。メフィスト賞受賞作。仕事場になぜか混ざっていたスナッフ・フィルムをきっかけに、映画業界の闇の部分に近づいていくミステリ。ミステリ的にはわりにベタな作品ではありますが、アメリカ映画が好きな人にはそれなりに希求するものが……あるかなあ。衒学的な読みにくさはないのですらすら読める作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
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それぞれの国によってジャガイモが果たしてきた役割について書かれた本。寒冷地でも育ち、高い栄養価を持つことにより多くの貧困下での栄養不足を補ってきた歴史のある食べ物ですね。日本でも馴染み深い存在で、わたしも個人的に好んで食べる(若いときほどではないけれど……)ので、これからも良い付き合いをしていきましょう、と思いました。/しかし、知見は広がるのだけど、貧困の描写がどうしても多くなってしまうので、他の新書にはあまりないしんどさは少しありましたね。
が「ナイス!」と言っています。
hirayama46
いままでの文庫に収録されていなかった作品を中心にした短編集。絶対惨酷というタイトルですが、グロテスク方向ではなく、クライムサスペンスとしてのドライさの話なのでしょうね。洒落ている部分とどこか泥臭い部分の混ざり具合が楽しいですね。それにしても、冷戦下に書かれたスパイものにはある種のリアリティがあって良いですね。
が「ナイス!」と言っています。
hirayama46
はじめての氷川透。未読のメフィスト賞を読もうプロジェクトです。ロジックに奉仕した作風に定評のある方ですが、なかなかどうして若々しさに溢れた青春小説としてもういういしさがあって良かったです。作中の価値観にそれほど共感できるわけではないのですが、こういう時期もいいものですね……と思います。J-POPや歌謡曲の価値観は相容れないかもしれないけれど……。
が「ナイス!」と言っています。
hirayama46
うーむ、これはなかなか素晴らしいですね……。やや甘い感じのするタイトルですが、内容はだいぶ重いものが多くしんどいものもありますが、読後感としてはそれだけでなく、諦観のなかにも別の何かが伺えるものになっていました。文章の美しさも格別でした。
が「ナイス!」と言っています。
hirayama46
1983年刊行のエッセイ集。2000年代のエッセイにも通ずる筆致はこのころから発揮されていました。東西南北の雑学が詰まっていて、品が悪くならない下ネタのさじ加減もクールですね。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/04/29(5477日経過)
記録初日
2009/04/28(5478日経過)
読んだ本
3673冊(1日平均0.67冊)
読んだページ
1081539ページ(1日平均197ページ)
感想・レビュー
3565件(投稿率97.1%)
本棚
0棚
血液型
O型
現住所
千葉県
外部サイト
自己紹介

 現在更新休止中な場末はてなダイアリーはこちら。主にアニメの感想です。
http://d.hatena.ne.jp/hirayama46/
  ぼちぼちとつぶやいているtwitterはこちら。よくわからないことばかり言っています。三人くらいにしかわかりえない冗談を言ったりします。でも、絡んでいただけると喜びます。
http://twitter.com/hirayama46

 マンガはブクログに登録しています。感想は書かないことが多いです。
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