ピュリッツァー賞受賞作。地球環境崩壊後の世界、一本の道を進み続ける親子を描いた近未来ディストピア小説。外道と化した食人生存者たちから逃走し、主人公に善の人たちと定義される人間性を残した者たちとの邂逅を求めて続く、終わりなき旅に圧倒される。セリフと本文が混交されており文面は詩文を思わせる。翻訳が読みやすいので楽しめました。面白かったですね。

ケネディ暗殺阻止を達成すべく時間跳躍する主人公、そこで巡り会う女性や人間達との出逢いを描くSFラブロマンス。時代描写が細部にわたり表現されている大長編のため少し読むのが大変ですが、タイムパラドックスの引き起こす状況やラストシーンへの伏線などが結末でしっかり回収されているので読後感は良し。面白かったですね。

1979年から1980年までの原稿を収録した全集。マッチ売りの少女はブラックジョークなセリフが現代風に変更、ドンキホーテは初出誌通り左開き収録で表現されている。なぜ表題作などが未完になったのかという謎解きと、Gの幻のラストシーンについての後書きインタビューが掲載されており興味深い。漫画として面白いのでファンだけでなく万人向けで楽しめると思います。全11作品収録。

ヒューゴー賞含む五冠を受賞したサイバーパンク小説。字体が大きくなったので再読、初読みした頃の衝撃は変わらぬままの傑作。翻訳した黒丸尚氏は映画クラッシャージョウの挿入歌bloodbath highwayも仮名で作詞した方だったので、歌詞のようなセリフ回しで翻訳表現されるところも高得点。久しぶりに読んでたいへん面白かったですね。

CLAMP原作によるショッカーホラーをノベライズした怪奇小説。前半までの長閑すぎる時間の流れが中盤から一転し、全てが疑念と恐怖と絶望のただなかに堕とされてしまう流れが凄い。怪物と化した人間の心根が1番恐ろしいのかもしれません。大変面白かったですね。

ピュリッツァー賞受賞作。地球環境崩壊後の世界、一本の道を進み続ける親子を描いた近未来ディストピア小説。外道と化した食人生存者たちから逃走し、主人公に善の人たちと定義される人間性を残した者たちとの邂逅を求めて続く、終わりなき旅に圧倒される。セリフと本文が混交されており文面は詩文を思わせる。翻訳が読みやすいので楽しめました。面白かったですね。

この一冊を残し早世したネイハムによる、ピカレスク航空犯罪小説。1977年当時の機体性能や軍事技術を余すところなく生かし、巨額の身代金を狙う男たちを描く。細かな伏線が後に生きてくる手法が見事。ベトナム戦争時代の舞台設定のためか、出版したアメリカ本国での反応は薄かったそうです。推理ものとして、とても面白かったですね。