読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

いたろう
読んだ本
10
読んだページ
2712ページ
感想・レビュー
10
ナイス
1482ナイス

2024年3月に読んだ本
10

2024年3月のお気に入り登録
3

  • 三田典
  • Salsaru
  • きあら

2024年3月のお気に入られ登録
3

  • 三田典
  • Salsaru
  • きあら

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

いたろう
江戸の芝居町、木挽町の芝居小屋の裏、大勢の面前で仇討ちがあった。その仇討ちの目撃者である、芝居小屋に関わる人々に、話を聞いて回る若い武士。彼は、何故、仇討ちの話を聞いて回っているのか。それだけでなく、その人々の来歴を聞きたがるのは何故なのか。芝居小屋の前で芝居の宣伝をする木戸芸者、芝居の斬り合いを指導する立師(殺陣師)、衣装係兼女形、小道具作りの職人とその妻、芝居を書く戯作者。仇討ちの話より、「悪所」である芝居小屋に流れついた人々の話が興味深い。そして、最後には、清々しい気持ちに。直木賞受賞も納得の作品。
射手座の天使あきちゃん
2024/03/05 08:29

確かに直木賞受賞も納得の作品ですね(笑)

いたろう
2024/03/05 08:43

そうですね。著者の他の作品も読んでみたいです。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

いたろう

2月のベストは「パシヨン」でした。今月もよろしくお願いします。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:2930ページ ナイス数:1205ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/231642/summary/monthly/2024/2

2月のベストは「パシヨン」でした。今月もよろしくお願いします。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:2930ページ ナイス数:1205ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/231642/summary/monthly/2024/2
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
10

いたろう
加賀恭一郎が「探偵役」のミステリ。「探偵役」というのは、永年勤続で、1ヶ月の長期休暇を取っていた加賀が、警視庁管轄ではない殺人事件の関係者の集まりに参加したことから、警察の捜査とは別に、事件の謎解きをする探偵のような形になったということ。加賀恭一郎シリーズは、もう終わりだと思っていたので、これはまた嬉しい限り。事件は、東京から離れた別荘地で起こった連続殺人。その後、犯人と名乗る男が自首してきたが、これは、単純にその男が起こした、通り魔的な無差別殺人なのか・・・。警察物というより、探偵物の面白さがある快作。
が「ナイス!」と言っています。
いたろう
このミス大賞受賞作。家から出ずに、話だけを聞いて謎を解く、いわゆる安楽椅子探偵だが、この老「探偵」は、認知症を患っている。認知症の中でも、幻視を見る「レビー小体型認知症」だが、その患者の中には、自分が見ているものが幻視であることを自覚している者もいるとか。調子のいい時は、幻視を見ながらも、知性が働き、鮮やかに、さまざまな謎を解き明かす老探偵。謎解きが、やや強引な感じもしなくもないが、話としては面白い。巻末の選評で言及されていた、惜しくも大賞を逃した「レモンと手」(出版時書名「レモンと殺人鬼」)も気になる。
が「ナイス!」と言っています。
いたろう
最初に「プロローグ」とあるので、てっきり長編小説と思いきや、「プロローグ」というタイトルの短編小説で始まる、表題作を含む全6編の短編集だった。いずれも、作者自身が主人公の私小説風。と言っても、5編め「偽物」の中で、子供の頃のエピソードとして語った話が、実は作り話だったとあるように、私小説と思わせて、どこまでが本当の話なのか分からないところ。高校の友人の話から、高校の頃の話も出てきて、ちょうど、うちの息子が、小川氏の後輩にあたる、同じ高校の出身なので、あの学校でね、などと思いながら、楽しく読むことができた。
が「ナイス!」と言っています。
いたろう
映画が近く公開されるというということで、映画を観る前に再読。ウユニ塩湖の風景が、ストーリー的には特別重要な場面ではないものの、表紙画になっていることで、この小説を思い出す時に目に浮かぶ。映画の予告を観ると、ちゃんとウユニでロケをしているようなので、映像でその場所を見られるのが楽しみ。後は、インドの最南端、カリャークマリの朝日は、映画の中で見られるだろうか。こちらは、結構重要な場面のはず。ところで、映画のキャストを見ると、原作にない登場人物がいるよう。小説と、何か展開が異なるのだろうか。さて、どんな映画に?
が「ナイス!」と言っています。
いたろう
社会派ネタを多く扱ってきた中山さんの、今作の悪役は、正体不明の、ネット上のインフルエンサー<市民調査室>。そしてそれは、フォロワーという大勢の子蜘蛛を操る親蜘蛛・ジョロウグモの様相。親蜘蛛を盲信する子蜘蛛の暴走が恐ろしい。食レポや宿レポなどの中に、フェイクニュースを交えてバズらせる、<市民調査室>とは、一体何者なのか、そして、何のためにフェイクニュースを流すのか。対するは、警視庁から、新たなキャラクターの登場となる、サイバー犯罪対策課の延藤。桐島班の宮藤刑事、葛城刑事が、ちょっと出てきたのが嬉しいところ。
が「ナイス!」と言っています。
いたろう
成田国際空港警察署に新たに着任した仁志村署長。一見、とても社交的で温厚そうに見えて、実は・・・。千葉県警のアマゾネス、あの高頭刑事が、新人時代に泣かされたという厳しさで、千葉県警本部時代には、「鬼村」と異名を取った、高頭刑事曰く「人嫌いで酷薄で唯我独尊」な人物。その仁志村署長が、殺人事件やハイジャックなど、成田空港始まって以来の大事件に、本来なら担当者の仕事のところ、自身が現場に出張り、強引な手腕で、事件を解決するのが見どころ。高頭刑事だけでなく、この仁志村署長と、千葉県警から、ますます目が離せない???
が「ナイス!」と言っています。
いたろう
芥川賞候補作。主要な登場人物は、高校演劇部の5人。そのうちの何人かは、心の問題を抱えていたりするが、最初のうちは、そうとは分からない書き方になっている。タイトルの「Blue」というのは、小説中で言及される、映画「ムーンライト」の中の台詞であり、この映画の原案となる戯曲のタイトルでもある、「月明かりの下で、黒人の子は青く見える」In moonlight, black boys look blue. から取られているよう。これは、生きにくい世の中でも、自分が輝ける場所がある、というような意味合いなのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
いたろう
先に映画を観てから読んだ。そのため、登場人物は、どうしても映画の配役で思い浮かべてしまう。本作は、内田監督自身が書いた、原作小説というより、映画作品の小説版。そのため、映画と内容はほぼ同じ。ただ、内田監督は、小説の人というより、やっぱり映画の人なのだろう。小説は映画に比べて何だかあっさり。映画の方が、展開は一緒ながら、映像が饒舌に物語り、説得力がある。内田監督が自分で小説も書いている映画は、他に「ミッドナイトスワン」「異動辞令は音楽隊」等があるが、ジャンルが多岐に渡っていて、監督の守備範囲の広さを感じる。
が「ナイス!」と言っています。
いたろう
シリーズも、もう5作め。今作の、日和の最初のひとり旅の行き先は、能登、輪島。この本が出たすぐ後に能登の震災があったということで、どうしても気持ちがそっちに行ってしまう。日和が旅した、のとじま水族館も、輪島の朝市も、地震で大きな被害を受けたのは何とも痛ましい限り。奇しくも、「景勝地が天災に見舞われて美しさを失うこともあるだろう」という記述があり、思わずドキッとさせられた。そして第四話、山口の旅が、今作のハイライト。副題の「幸来る!」とは、そういうことだったのか。もしかして、このシリーズは、これで終わり???
が「ナイス!」と言っています。
いたろう
江戸の芝居町、木挽町の芝居小屋の裏、大勢の面前で仇討ちがあった。その仇討ちの目撃者である、芝居小屋に関わる人々に、話を聞いて回る若い武士。彼は、何故、仇討ちの話を聞いて回っているのか。それだけでなく、その人々の来歴を聞きたがるのは何故なのか。芝居小屋の前で芝居の宣伝をする木戸芸者、芝居の斬り合いを指導する立師(殺陣師)、衣装係兼女形、小道具作りの職人とその妻、芝居を書く戯作者。仇討ちの話より、「悪所」である芝居小屋に流れついた人々の話が興味深い。そして、最後には、清々しい気持ちに。直木賞受賞も納得の作品。
射手座の天使あきちゃん
2024/03/05 08:29

確かに直木賞受賞も納得の作品ですね(笑)

いたろう
2024/03/05 08:43

そうですね。著者の他の作品も読んでみたいです。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/06/14(4333日経過)
記録初日
2012/01/01(4498日経過)
読んだ本
2685冊(1日平均0.60冊)
読んだページ
804029ページ(1日平均178ページ)
感想・レビュー
2626件(投稿率97.8%)
本棚
11棚
性別
年齢
56歳
現住所
千葉県
自己紹介

今では千葉県の方が長くなりましたが、北海道函館出身の道産子です。

好きな作家は、
原田マハ、万城目学、森見登美彦、三浦しをん、森沢明夫、西加奈子、中山七里、伊吹有喜、東野圭吾、湊かなえ、真梨幸子、道尾秀介、伊坂幸太郎、幸田真音、海堂尊、安部公房、筒井康隆、夢野久作、横溝正史、泉鏡花、吉川英治、堀辰雄、川端康成、太宰治 etc.

こうやって挙げてみるとまとまりないですねぇ。
雑食なので、オススメあれば、いろいろ読んでみたいと思います。
基本的に図書館で予約して読んでいるため、ベストセラー、話題作は半年から1年後の読書になることが多いです。

読書の他、映画もよく観ています。劇場で年間150本以上観ます。

参加コミュニティ2

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう