ネタバレ一条帝の時代。栄華を極める藤原道長を転覆させようと暗躍する盗賊たちがいた。土御門第で働く小紅は、盗賊の首魁が死んだはずの兄という噂をききつけー。 下臈女房たちの様子やもののふたちの様子を通して、また一つあの頃の様子が知れてそれは楽しかった。藤原保輔、藤原保昌、足羽忠信…みんな実在の人なんだなあ。和泉式部のことも気になってきた。倫子様…！けっきょく御以子はどうなったの？とか、すっきりしないところもあれど、面白く読みました。澤田さん、この時代の小説を最近もう一つ出されているのでそちらも読みたい。

ネタバレなんだかんだと有名どころを読んでいたからか、満足していたクリスティ。しかしまだまだ面白そうな作品が山ほどあることを知れました。クリスティのバックグラウンドを知り、当時のイギリスのことを知ると余計に面白く読めるのだなあ。読みながら気になるタイトルをメモしていたら大変なことに…。作品数がすごい。訳違いと原書で読み比べも面白そう。「おわりに」的なのがちょっとほしかったかも。