第43回横溝正史ミステリ＆ホラー大賞、大賞、読者賞、カクヨム賞、トリプル受賞作品。ミステリーとホラーがいい塩梅で面白かった。大正時代設定、異形の物というのが「鬼滅の刃」っぽくて好み。読み始めはとっつきにくかった「大阪ことば」も、読み終わればいい味付けだった。

理瀬シリーズ初短編集。幻想的な6編。大好きなシリーズなので既読の話もあったが、世界観をたっぷり堪能できて幸せな時間だった。

第43回横溝正史ミステリ＆ホラー大賞、大賞、読者賞、カクヨム賞、トリプル受賞作品。ミステリーとホラーがいい塩梅で面白かった。大正時代設定、異形の物というのが「鬼滅の刃」っぽくて好み。読み始めはとっつきにくかった「大阪ことば」も、読み終わればいい味付けだった。

エンタメ作品。自殺案件から始まり、捜査していた刑事が不可解な交通事故死し、と普通に展開していくと思っていたら、その裏には壮大なテロ計画が。攻撃され、次々と人が吹き飛ぶ様にはちょっと引いてしまった。信念を持ち、それを実現するためなら、他人の死、自死さえいとわない人ほど恐ろしいものはない。平和ボケの日本、こんな攻撃にあったらひとたまりもないだろう。

シリーズ第4弾。5編の連作短編集。いつもながらお父さんの博識ぶりはすごい。夏目漱石が「アイ・ラブ・ユー」を「月が綺麗ですね」と訳したという逸話。本当のことじゃなかったのね。信じてたー。今回取り上げられているのが馴染みの作家さんばかりだったので興味深かった。

補導委託を引き受けた家族と、迎えた少年の家族の話。ほったらかしてもダメ、過干渉でもダメ、親子関係ってホント難しい。やはり本音で語り合うことは大事だ。大きな事件がおこるわけでもなく、日々が淡々と描かれている。書評の中には柚月作品らしくないという声もあるが、私はこういうのも好きだ。

SNSのフェイクニュース、見極めなければ本当に怖い。発信する者はもちろんのこと、無責任に拡散する者、顔が見えない分始末が悪い。もっと厳重に取り締まって欲しい。実際に起こりそうで嫌な感じ。話自体は面白かった。

8編ホラー短編集。何編か既読だったが、どの話も情景が浮かんできて怖かったぁ。

3年ぶりのシリーズ最新刊。今回もほっこり和ませてもらった。出てくる和菓子はもちろんのこと、アンちゃん家のご飯も美味しそう。アンちゃんがふっくらさんなのもうなずける。新店長がやってきたり、セミナーに行ってみたり、大きな決断をしたり、ますます成長していく姿が良かった。和菓子の蘊蓄も面白かった。