2022年3月の読書メーター 読んだ本の数:63冊 読んだページ数:10484ページ ナイス数:1648ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/247008/summary/monthly/2022/3
山田芳裕先生の『へうげもの』は、古田織部のセンスを漫画として表現するにあたって、「近代アーティストの作品のパロディ化」という手法を取っているのですが、その近代アーティストの中には、ミロも含まれているのではないかと思われます。おそらくはミロは間接的に織部焼の影響を受けているので、ミロの陶芸作品に見られる“織部焼っぽさ”を『へうげもの』の中にフィードバックさせることで、2つの類似性を際立たせ、かつ、ギャグとしても成立させるという、二重の意図があるのではないでしょうか。
わざわざ【(公財)笹川平和財団海洋政策研究所で二〇二一年より開始した「海の万博」の取組みを紹介したい。】(263p)という書き方をしているので、笹川平和財団海洋政策研究所のイメージアップと、「海の万博」の宣伝が、この本の隠れたテーマになっているのでしょう。ちなみに、「編著」としてクレジットされている御二方のうちの角南篤氏は、笹川平和財団の理事長で、海洋政策研究所の所長です。
「介護されているという状況」に対する不満(自尊心の問題)は、被介護者側が自己解決しなければならないことなので、この点を透明化せず、「介護者をモラハラしないようにするためのモラル」として、社会全般で直視していくしかないのでは…と思いました。
この本で紹介されているフレーズは、割と長文のものが多かったので、英語の勉強をしている人を想定している感じでした。やや古めの本なので(2006年の出版です)、今、似たような内容の本を出すとしたら、ネットのコメントで使える略語も含める必要がありますね~。
「なんでできない!?」「なぜ言わなかったの!?」「どういうつもりだ!?」などの言い回しには「リクエストが入っておらず、ただの質問になってしまっているから、上手な怒り方ではない」…というような記述があり(92~96p)、それは確かにその通りなのですが、それは「怒り方の上手・下手の問題」というより「日本語という言語の持つ問題点」のように思います。そういう言い回しを許してしまう「日本語文化の問題」を「個人の不器用さの問題」のように捉えてしまうのは、かえってアンガーマネジメントを根付きにくくしてしまうのでは…?
スープの具材としてオートミールを使うなら、歯ごたえ的にはスティールカットオーツの方が向いている場合がありますし、それなりにボリューム感のあるレシピは下ごしらえにそれなりの手間がかかっているので、仕上げにオートミールをぶっこむ所だけが「手軽」なだけでは、全体的な「手間暇」感は、ほとんど変わっていないのでは…と感じてしまいます。
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