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5月の読書メーターまとめ

曲月斎
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5月に読んだ本
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5月のお気に入られ登録
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  • 珈琲奉行

5月のトップ感想・レビュー!

曲月斎
秀吉の名字はあくまで羽柴で、姓が藤原から豊臣になり、「羽柴」姓の強制贈与が始まる。自身を頂点にした位官を可視化、叙爵には羽柴本家の権限が不可欠ということを示すためだ。この結果、宗家以外、一門4家5人、親類衆10家15人、織田一族7家8人、織田旧家臣16家25人、旧戦国大名15家21人が羽柴姓を名乗らされた。でも関ケ原役や大坂の陣で羽柴本家が滅亡し、徳川殿が「松平」姓の授与を始めると雲散霧消する。名字を与えることは、統治を行う手段として有効だったのか。尤も徳川殿も真似している訳で有効な手段なのが不思議だが。
曲月斎
2019/05/06 00:24

姓と名字と本名字の区別がない今となっては、実感しにくい。大名の公家成、羽林家化の方便なのか……。本書は“偽書”を作っても、前田家ブランドを作った「前田利家 利長」に触発されて手を伸ばす。

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5月のトップつぶやき!

曲月斎

新元号云々で万葉集が話題になっているけど、ひそかにアマゾンで文選の巻1が入荷待ちになっているのが微笑ましく。

新元号云々で万葉集が話題になっているけど、ひそかにアマゾンで文選の巻1が入荷待ちになっているのが微笑ましく。
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5月の感想・レビュー一覧
8

曲月斎
日本の鉄道発展に、都市間を結ぶ鉄道は扨置、所謂、都市近郊を走る私鉄には神社仏閣が不可欠だった、というのが本書の見立て。小林一三の阪急のような、田園都市を造成してという経営する構図は通勤が一般化する戦後で、戦前は路面電車の範囲ではなかったか。その旗振り役に立った成田山、川崎大師、降って湧いたような穴守稲荷と勝ち組の一方、四苦八苦する池上本門寺など例証が面白い。更に墓地の郊外移転を目指した葬式電車の発想など、今となっては新奇過ぎて……。そんな私鉄に寄り掛かって焼畑式住宅開発をしてきたという指摘は示唆に富む。
曲月斎
2019/05/28 00:51

改めてですけど、成田山新勝寺。すごいですね。江戸時代の出開帳は勿論ですが、廃仏毀釈など、江戸期の特権を全て失いながら、原口照輪、三池照鳳、石川照勤と3代のトップが進めた辣腕ぶりは、今の新勝寺を作ったと言っていい。本書にはないですが、佐倉聯隊との関連も勿論あるのですが。

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曲月斎
最近、能楽堂に行って感じるのは高齢化。見所が無彩色化している。昔は首本党と嘲笑った面々が居たけど、今はそれすらいない。本書に登場のシテ方が素人弟子の減少を危惧しているは分かる気が。一方、舞台に忙しいと推測されるワキ方、三役方はちょっと風合いが違っていたような。総じてのことですが、筆者は1954年生まれ。寿夫の晩年を見、勿論、学生時代に親しんだ老大家も観ているので、どこか取材相手に対しての目線が「上から」になっているような。自分だったら、もっと違う話が聞きたいなぁ。淡交社という出版元の故もあろうけど。
曲月斎
2019/05/26 00:00

中で、宝生の現宗家の話で佐野萌が自宅に来て「今の若宗家があまりにひどすぎるからきた」と言われたという。いい話だなぁ。佐野さんなら言いそうだし、後輩をそう叱咜できる存在は得難いばかり。しかも家元制度の軛が強烈なこの流儀で。

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曲月斎
感想が難しい。筆者は1962年生まれ、ほぼ同じ時代を生きてきた。本書に取り上げているような個人経営の小さな居酒屋は好きだし、居心地が良いのも承知している。起源が戦後の闇市であったり、青線等の悪所であったり。バブル期の地上げや都市化の波以上に、姿を変えてしまったのは年月なのではないか。店の主人の高齢化、後継者難、そして何より常連の高齢化。筆者は今、横丁ブームであり、その空気を次に伝えていきたいという意気を感じるのだけど、退場して行かざるを得ないのではないか、或は昭和という時代が遠くなっただけではないかと。
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曲月斎
家元制度と実力本位の世界。江戸期も強い弟子を養子にとり、或は家同士で養子を遣り取りして、家名の存続を図る伊藤、大橋の2家。禄を失った後の明治期は真剣師の時代だったとか。転機は実力名人制への移行と新聞社の力。関根vs阪田とか、木村vs升田、大山などの東西対決の背景には大毎、大阪朝日vs読売の構図もみえ、順位戦開始当時の段位廃止とか、差し込み制の採用とか、将棋界が生き残りをかけて試行錯誤してきた歴史も伺える。名誉か実力か。盤面図も棋譜もない将棋の本というのも珍しいが、人物本位に絞り切った書き振りもまた一興。
曲月斎
2019/05/23 12:51

家元3家はすべて断絶しているのですねぇ。https://shogipenclublog.com/blog/2015/10/08/iemoto/amp/

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曲月斎
ありそうでなかった1冊。東、東南、南アジアを範囲に、中に中国とインドを核に、各地に成立していた土着国家の帰趨が決まっていったと見立てる。刺激となったのはアジア内では蒙古と日本の席捲、外的には古くはペルシア、中世の、西・葡・蘭・英・仏、最後に米と続いた侵攻。陸路の交易が海路の交流に変わり、国の盛衰も変わる。最後に登場した米の後を、一路一帯を掲げる中が追う。2大国の登場でこれからどうなるのか。長い歴史の中でも孤高と言うか、影響圏外にあった日本が、これからどんな立場を選ぶのか。今の時点で、腹案は見えていないが。
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曲月斎
戦国大名今川氏の祖・氏親と後北条氏の初代・盛時。氏親の母であり、かつ盛時の姉の北川殿を加えた3人が、織りなす歴史は実に押したり引いたり。筆者の描いた2家の聯環は興味深々。更に京と東国の角逐が背景に広がる。ただ、巻末の2人を主語にした年表に先ず目を通すことを勧める。話が前後するので、時の流れが掌握しにくい。各章ごとに年表を分割する工夫はあったと思う。話題の視点が小さな砦になったり、大掴みな国郡単位だったり。もっと地図も挿入した方が助かった。ただ、今川家の有力な家臣から独立した道を選んだのは何故か。気になる。
曲月斎
2019/05/13 12:36

地図の話。例えば文中に出てくる山西と山東の地区割り。これは静岡と志太平野の間にそびえる高草山と宇津ノ谷峠による隔てのこと。また、静岡市内と丸子側の差。これは安倍川の左岸と右岸の差。駿河と遠江の境は大井川だけど、実は天竜川も領域の差になっているとか。こういう感覚は、志太・榛原の2郡に2年間暮らしたから連想できるけど、その辺りは概説書だから余計に丁寧にして欲しかったところなんです。

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曲月斎
秀吉の名字はあくまで羽柴で、姓が藤原から豊臣になり、「羽柴」姓の強制贈与が始まる。自身を頂点にした位官を可視化、叙爵には羽柴本家の権限が不可欠ということを示すためだ。この結果、宗家以外、一門4家5人、親類衆10家15人、織田一族7家8人、織田旧家臣16家25人、旧戦国大名15家21人が羽柴姓を名乗らされた。でも関ケ原役や大坂の陣で羽柴本家が滅亡し、徳川殿が「松平」姓の授与を始めると雲散霧消する。名字を与えることは、統治を行う手段として有効だったのか。尤も徳川殿も真似している訳で有効な手段なのが不思議だが。
曲月斎
2019/05/06 00:24

姓と名字と本名字の区別がない今となっては、実感しにくい。大名の公家成、羽林家化の方便なのか……。本書は“偽書”を作っても、前田家ブランドを作った「前田利家 利長」に触発されて手を伸ばす。

が「ナイス!」と言っています。
曲月斎
本書の主題は奈辺。一つには「権門体制論」への「東国政権論」の立場からの反駁。最近の筆者の本から1歩進めて承久の乱を以て、武士が自覚的に京都の差配下にあった荘園制から離れたと説く。第2に中世からみた近世と、近世からみた中世の差が視点として特徴的。勿論、鎌倉期が専門の筆者ゆえ、前者の立場だが、歴史の結果からみた発想より首肯できる部分が多い。本書の構成上、一つひとつのエポックへの言及は薄いかとも思うが、筆者の立場、見解を明晰にした点がいい。島原の乱、西南役への言及は蛇足かも。その分、紙幅を応仁の乱に割けば……。
曲月斎
2019/05/04 20:44

勿論、日本の西と東の差は、秀吉の世まで解消できなかったという指摘や、信長への評価など、掬すべき示唆が多い。それぞれで本1冊分になるのだけど。こういう仕立てにした編集子にも拍手。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/06/25(3655日経過)
記録初日
2005/01/01(5291日経過)
読んだ本
1661冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
448190ページ(1日平均84ページ)
感想・レビュー
1588件(投稿率95.6%)
本棚
28棚
性別
職業
専門職
現住所
千葉県
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