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12月の読書メーターまとめ

曲月斎
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395ナイス

12月に読んだ本
7

12月のお気に入られ登録
3

  • 過去石
  • 松下左京
  • Masakazu Fujino

12月のトップ感想・レビュー!

曲月斎
師匠の石井進に「ほらをふきなさい。広い視野で考える訓練を積みなさい」と言われたという。本書はその実践。語り下ろしの1冊だろうと思うけど、その天衣無縫、融通無碍さが心地いい。編集者の技あり! 前後の因果関係を読み解き、見立てる。漢字1文字のお題からの展開。銭から戦国期の同盟へ、妻仇討ちから法治主義、軍事史からみた中世、科挙制度と血統主義……等々、変転が面白い。読書の妙味同様、繋がる面白さに身を委ねては。尚、「云々」を東大では「うんぬん」と読み、京大は「しかじか」と読む由。よもや「でんでん」ではないのだが。
曲月斎
2018/12/05 01:40

漢字1文字のお題は信・血・恨・法・貧・戦・拠・三・知・異。筆者同じ趣向の「日本史のツボ」(文春新書)よりさらに飛躍跳躍を磨いた展開になります。

skunk_c
2018/12/07 02:16

これは読みたいですね!

が「ナイス!」と言っています。

12月の感想・レビュー一覧
7

曲月斎
日本史の中で、錦旗を頂いた側が唯一敗れたのが承久の乱。転換点の意味がありながら、馴染みの薄い事案だけに、本書は顛末を追い、人物像を提示することに主眼を置いている。寄り掛かかる原典が承久記の2本(慈光寺本、古活字本)と吾妻鑑が中心で、思惟推量するには、典拠がもう少し欲しいところ。後鳥羽院側は北条義時だけの誅伐を命じたといい、鎌倉殿の側が幕府討伐と読み替えたというものの、義時を除いた後の世はどうなると見るのか? 筆者が 国文系と国史系、同じことを書いても何か肌合いが違うのだけど、ちょっと本書は前者っぽい。
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曲月斎
千年の都・京都と言えば、碁盤の目の街並み、この前の大火と言えば応仁の乱、と言った言説に惑わされてはいけない。信長が見た都は違う。二条大路を境に上京・下京に分かれ、南北を貫くのは室町通りのみ。辻には木戸、道沿いに堀と町を自衛する施設がある町だった。戦国期の最後に京都を支配した信長も焼き討ちをかけ、武威を示すという聊か荒っぽい存在。そんな世界を種々の日記、記録から振り返って行くのがこの1冊。今の姿は秀吉期以降の整備によるもの。伝統と思い込んでいることが実はそうでもないこと、生き生きとした歴史を描く。興味津々。
が「ナイス!」と言っています。
曲月斎
「京=天下」、であった時代に、足利殿の次に登場した信長。彼にとっての京とは、という問い掛けを在京日数、宿所、行動で探っていく。思った以上に京に滞在せず、岐阜に、安土に暮らしている。何より正月を京で迎えたことがない上に、まともな自分の屋敷も構えなかった。偏に信長の京への距離感のある意識の表れ、という見方は首肯できる。1573年には自ら焼き討ちもするし、京は権力の証しではなく、一進駐地ではなかったか。勿論、レガリアとしての宮中の世話はしても。信長公記とは違う資料を使って描く故に見えてきているものが確かにある。
曲月斎
2018/12/27 19:31

この本、筆者の「信長が見た戦国京都」(歴史新書y)を先に読んだ方がいいかも。

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曲月斎
3・11。あの後、所謂、識者が何を言っていたか。或いは政府がどうだったか。それを思い返すとこの本の重みが分かる。取り上げている事例は種々雑多ながら、根底に横たわっているのは、内向きの論理。つまりは保身、情報の秘匿。それが齎すものは無辜の民を痛めつける事に繋がっている。本書では旧ソ連の事例が数多く取り上げられているものの、実は今の日本はそれ以上ではないのか。記録すら残さず、抹消してしまうのだから。読み進めるうちにいよよ暗澹たる気分になったのは、自分が単なる心配性であったと言えるのならいいのだけど。
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曲月斎
自分がとてもアナキストにはなれないのを実感。アナキズムを表象しているこの文体には、とても追いついていけないから。ただ、この文体でないとアナキズムを実感できないかもしれない。無政府主義と訳されるこの言葉、この状況を説明しようと通常の書き言葉を連ねれば、それはすでに体制に組み込まれた姿。破調とも思えるこの文しかない。筆者はアナキズムとは「絶対的孤独のなかに無現の可能性をみいだすこと、無数の友をみいだす、まだみぬ自分を見いだす」ことだと喝破する。すでにこう書くこと自体、アナキズムから逸脱しているのだけど。
曲月斎
2018/12/13 22:50

有機械者必有機事。有機事者必機心、ってところでしょうか?

姉勤
2018/12/13 22:59

荘子の言葉なんですね。使っているつもりが使われている、と感じがします。知識と一緒で、知ったつもりでその情報に縛られてしまう。

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曲月斎
羅列本、索引本ですが、丹念な作りです。室町期から戦国期に、在地で一定規模(郡規模)の領地を保有し、領内の支配を確立した存在である国衆。前代からの残滓・守護や守護代の支配も受け入れず、一個の独立体を形作っていた。勿論、300年の太平を築いた徳川殿も、元を糺せば三河の一国衆が成り上がっていった訳で、色々な意味で、支配者の揺籃期を振り返ることにつながる。院政期から南北朝期に列島の東西を大移動する人が居て、その後にどうなっていくのか。旅行の時にチラとひもとくのもよし。地元の殿様像をよく描いた1冊になっています。
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曲月斎
師匠の石井進に「ほらをふきなさい。広い視野で考える訓練を積みなさい」と言われたという。本書はその実践。語り下ろしの1冊だろうと思うけど、その天衣無縫、融通無碍さが心地いい。編集者の技あり! 前後の因果関係を読み解き、見立てる。漢字1文字のお題からの展開。銭から戦国期の同盟へ、妻仇討ちから法治主義、軍事史からみた中世、科挙制度と血統主義……等々、変転が面白い。読書の妙味同様、繋がる面白さに身を委ねては。尚、「云々」を東大では「うんぬん」と読み、京大は「しかじか」と読む由。よもや「でんでん」ではないのだが。
曲月斎
2018/12/05 01:40

漢字1文字のお題は信・血・恨・法・貧・戦・拠・三・知・異。筆者同じ趣向の「日本史のツボ」(文春新書)よりさらに飛躍跳躍を磨いた展開になります。

skunk_c
2018/12/07 02:16

これは読みたいですね!

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/06/25(3497日経過)
記録初日
2005/01/01(5133日経過)
読んだ本
1623冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
438459ページ(1日平均85ページ)
感想・レビュー
1550件(投稿率95.5%)
本棚
28棚
性別
職業
専門職
現住所
千葉県
外部サイト
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