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2024年7月の読書メーターまとめ

SOHSA
読んだ本
11
読んだページ
3637ページ
感想・レビュー
11
ナイス
652ナイス

2024年7月に読んだ本
11

2024年7月のお気に入り登録
6

  • なお
  • Greatzebra
  • マカロニ マカロン
  • たくぴー
  • 白ねこ師匠
  • rico

2024年7月のお気に入られ登録
6

  • Greatzebra
  • metapa
  • なお
  • たくぴー
  • おぴぱん
  • rico

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

SOHSA
《kindle unlimited》現代社会の抱える多くの問題が取り上げられている。そこからの脱出手段が「変身」ということなのだろうか。カフカの描くひと以外のものへの変身ではなく、なおひととして究極の変身が戸籍スワップということか。他人の人生を引き継いで生きることの意味を理解することはやはり難しい。どこまで行っても幻影でしかないような気もする。一方で自分の「名前(アイデンティティ)」にどれほどの意味があるのか。名前が記号に過ぎないのならばそれが何であっても自身の本質に変わりはない。だが容易に答えは出ない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

SOHSA

毎日暑い日が続いていますが、久しぶりにいつもとは別の市内の図書館へ行きました。 しばらく行かなかったうちに貸出冊数の上限がなくなっており、何冊でも借りられるとのことでした。 とは言え、期間内に読むことのできる分量にはおのずと限界があるので、とりあえずこの5冊を借りてみました。 パリオリンピックも開幕しましたが、オリンピック視聴の傍ら、読書も楽しみたいと思います。

毎日暑い日が続いていますが、久しぶりにいつもとは別の市内の図書館へ行きました。
しばらく行かなかったうちに貸出冊数の上限がなくなっており、何冊でも借りられるとのことでした。
とは言え、期間内に読むことのできる分量にはおのずと限界があるので、とりあえずこの5冊を借りてみました。
パリオリンピックも開幕しましたが、オリンピック視聴の傍ら、読書も楽しみたいと思います。
が「ナイス!」と言っています。

2024年7月の感想・レビュー一覧
11

SOHSA
《図書館本》ヴェルデュラン夫人邸での夜会からアルベルチーヌの出奔まで。本巻でやはり劇的なシーンは、シャルリュス氏がヴェルデュラン夫人の画策によってモレルと仲違いさせられヴェルデュラン夫人のサロンから追放される場面とラストシーンの語り手がアルベルチーヌの出奔をフランソワーズの報告で知る場面だろう。また、副題でもある「囚われの女」はアルベルチーヌでも同女に囚われ続けた「私」でもなく、実は「私」自身の心に囚われた「私」であったことは余りにも皮肉的だ。巻末の訳者あとがきも秀逸だった。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《kindle unlimited》実務的で解りやすい。現在の仕事に即役立ちそうでとても参考となった。私自身、自らの経験から相談はただ聞くことだけでその8割は自然と解決すると感じていたので、本書を読んでその考えがあながち誤りではなかったと確信し安心した。更に相談を受ける側が傷つかないための方法論は目から鱗であり、即実践してみたいと思った。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《図書館本》小川哲作品初読み。長大で重厚な作品だった。日露戦争から太平洋戦争敗戦までの間の中国大陸旧満州を主な舞台として複数の日本人、中国人の人生をそれぞれの視点で描いていく。読中読後ともに胸の奥に溜まっていく重苦しさは容易には消失しない。正解も救いも、どこにも見いだせない。戦争はやはり誰も幸せにしない。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《kindle unlimited》作中作の構成は近年の作者の得意分野なのだろうか。小説の中の小説家或いはライターが小説の中で自らの行動を模写するような小説を書く。マトリョーシカ的構造はそれ自体で面白く興味深いが、若き頃の片岡作品にはもっと別の魅力があった。乾いた空気感がアメリカ的であり、またじっとりと湿った空気感が日本的で、いずれも小説の背景として魅力的だった。個人的な趣味の問題ではあるけれど、やはりあの頃の片岡作品が懐かしい。角川文庫の赤背表紙を探して古書店巡りをしてみようか。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《kindle unlimited》現代社会の抱える多くの問題が取り上げられている。そこからの脱出手段が「変身」ということなのだろうか。カフカの描くひと以外のものへの変身ではなく、なおひととして究極の変身が戸籍スワップということか。他人の人生を引き継いで生きることの意味を理解することはやはり難しい。どこまで行っても幻影でしかないような気もする。一方で自分の「名前(アイデンティティ)」にどれほどの意味があるのか。名前が記号に過ぎないのならばそれが何であっても自身の本質に変わりはない。だが容易に答えは出ない。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《kindle》平野啓一郎著『本の読み方 スロー・リーディングの実践』の中で紹介されていたことから手にとった。森鷗外自身の回顧録・私小説とも読める短編作品。主人公の若き日の「足るを知る」ことの能わない日々、年を経て老齢に達した後の一見達観してるかに見え、だが真実は決して変わることのない執著は人生のあり様の一面を読み手に呈示する。哲学は絶対的な真実に到達しないからこそ哲学たりえる。やはりどこまでもいつまでも生涯にわたり思索続けるほかない。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《kindle unlimited》確かに私自身、知らずしらずのうちに読んだ本の数に囚われていたことに気づいた。それなりの年齢となり、人生の残りの時間で読むことのできる本の少なさに無性に焦りを感じていた。だがどのみち一生のうちに読み終えることのできる本の数は刊行される数に決して届くことはない。ならば折角の読書、髄の髄まで味わい尽くすことのほうがより重要だろう。そのためのスローリーディングか、なるほど仝。人生は常に今この時にある。本書を通じて読書の方法だけでなく、生き方そのものを改めて考えることができた。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《図書館本》読中、終始身体中をそれとわからぬほど徐々に徐々に押さえつけられるような圧迫感に見舞われた。気がつくと著者の一語一語、一文一文が読み手に重くのしかかっていて、暫く身動きがとれない。金原ひとみという作家の一面がこのエッセイから生々しく伝わってきた。と同時にこの作家は、新たな何かを産み出すというよりも、自らを切り取りえぐり出すことで作品を紡いでいるかのように思えた。純文学作家という呼び名が正しいかどうかわからないが、太宰や三島などと共通する何かを金原ひとみという作家の中に見た気がした。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《図書館本》遠藤周作作品初読み。なぜ今まで読んだことがなかったのか。学生時代から知っていた作家なのに今日まで読んでいなかった理由が自分自身でも全くわからない。出会う必然がなかったということかもしれない。一生のうちで出会う作家と出会わない作家、それが偶然なのか必然なのか判然とはしないが。本作はインドへの旅を通じて登場人物それぞれが自らの人生を読み解く物語。私自身、40年ほど前、まだ20代前半の頃、インドを訪れた。ボンベイ(現ムンバイ)の街に降り立った時、眼の前に広がる景色は(→)
SOHSA
2024/07/06 18:44

(→)本書の中で描かれている様相そのもので日本との余りにかけ離れた現実に少なからず戸惑いを覚えた。大袈裟に言えば人生観が変わるほどの衝撃だった。作者の見たインドの景色が行間からはっきりと立ち昇ってくる。登場人物の心情にもそれぞれに共感を覚える。人生のあり様をあのガンジス川はふところ深く受け容れてくれる。あの時から本当に長い時間が過ぎたのだと改めて感じた。

が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《kindle unlimited》「なるほど。」読了後の感想はこの一語に尽きる。当時、角川文庫の赤表紙の頃の片岡作品に夢中だったが、片岡義男は平成の終わり令和の始めにはこのようになったのかと改めて感慨深く理解した。時間は流れ、時代は確実に移り変わった。昔の片岡作品には登場しなかった携帯電話が本作ではもちろん当然のごとく登場する。なるほど、時間は過ぎたのだと改めて感じた。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《kindle unlimited》森見登美彦著「熱帯」からの連関で読了。アラビアンナイトは子供の頃から漠然と聞いたことはあったが、最初からきちんと読んだのは今回が初めてだった。まさに千の夜に語るに相応しい奇想天外な物語の連続だった。そしてそれは劇中劇、作中作の入れ子構造で、次々と変転する物語舞台に読み手はすっかり魅了され絡め取られてしまった。改めて読むとその内容はかなりアダルティであり、大人のための夜伽話だった。イスラム世界の人々の生き生きとした一面が垣間見えた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/06(4405日経過)
記録初日
2011/04/25(4905日経過)
読んだ本
1525冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
388377ページ(1日平均79ページ)
感想・レビュー
1456件(投稿率95.5%)
本棚
39棚
性別
血液型
O型
現住所
千葉県
外部サイト
URL/ブログ
http://sohsa.hatenablog.com/
自己紹介

(2019.1自己紹介一部更新)

好きなものは本と音楽とコーヒーと空、少しの英語

古典、現代物、日本文学、海外小説、学術書、専門書、ビジネス書、漫画、文庫本、単行本、新書、ペーパーバック、基本的に何でも好き嫌いなく読みます。
一冊の読んだ本からのつながりで、新たな本へと興味が連鎖していく感覚が、未知の世界が拓けていくようで、まさに読書の醍醐味だと感じています。

基本的には図書館派です。
近くに静かな公立図書館が2館、車で15分程度のところにやや大きめの県立図書館が1館あり、これら図書館巡りをしながら、目についた本やあらかじめ目星をつけていた本を借りてきて読んでいます。
こうして読んだ本のうち、是非、手元に置いて繰り返し読みたいと思われる本は、書店やネットで購入します。
また、図書館に置いていない本で読んでみたいと思う本は、ブックオフやアマゾンで中古本を購入して読んでみます。
作家側から見れば、好ましくない読者かもしれません(笑)。
KindlePaperwhite持ちで、紙の本に加えて電子書籍も利用するようになりました。特に洋書を安く入手するのにとても役立っています。
読んだ本の感想は基本的にはアップすることにしていますが、ネタバレにならないようストーリー自体にはなるべく触れないように気をつけています。

好きな小説家は
■原田マハ ■村上春樹
■村山由佳 ■梨木香歩
■小川洋子 ■マルセル・プルースト
■ジュンパ・ラヒリ ■ポール・オースター
等々、思想哲学系では
■熊野純彦 ■栗本慎一郎
■木田元 ■永井均
■ウィトゲンシュタイン ■ハイデガー
■東浩紀 ■内田樹
■藤田一照
等です。 

コミックも、
 ■大島弓子 ■山岸涼子
 ■萩尾望都 ■三原順
 ■村上もとか
など各氏の昔の作品が好きです。

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これからもじっくりと読書を続けていきたいと思っています。
お気軽にコメントやお気に入りに加えて頂けると嬉しいです。

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