読書メーター KADOKAWA Group

2024年9月の読書メーターまとめ

アヒコ
読んだ本
10
読んだページ
3522ページ
感想・レビュー
10
ナイス
79ナイス

2024年9月に読んだ本
10

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アヒコ
ネタバレ名作とは聞いていて、ずっと積んでいたものをやっと読んだ。ミステリ短編集。最初は、幼いころに夢に出てきた武士の理由。強引な部分があるように思えるけれど、こういう大胆なものをちゃんと論理的に書けるからこその本格なんだろうなあと。残りのものは、それこそロジックによる本格ミステリを見せつけられる。砂糖合戦は、女性三人が紅茶に大量の砂糖を入れるという状況の謎が魅力的。続いて、胡桃の中の鳥、赤頭巾はどちらも胸に重いものが残る。特に赤頭巾のラストでの再会は、呆然とする。しかし表題作で人の暖かさで癒された。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

アヒコ

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3582ページ ナイス数:59ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/26124/summary/monthly/2024/8

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
10

アヒコ
この作者といえばミステリなので、こういう伝奇アクションものは珍しいというか意外できになっていた。ミステリ要素がないわけではないけど、がっつりミステリというわけではない。でも面白かった。都市伝説の化け物を倒すにはどうする? 現実に存在するのだから、物理で殴り、銃で貫き、ナイフで切り刻み、ぐちゃぐちゃにすり潰せばいい。シリアスでハードな戦いは、意外であり緊張感がある楽しいものだった。専用の装備の説明も楽しい。捕まれるとスパイクが飛び出るすね当てとか、そういう方向性があるんだと感心しきりだった。
が「ナイス!」と言っています。
アヒコ
ネタバレこの作者だから予想できていたはずなのに、主人公を最初は普通のいい人間だと思いながら読んでしまった。娘の恋人が家に来たときには、結局のところ自業自得である。一風変わったタイムリープものと言っていいのかどうか。同時に複数存在する自分と時間軸において、起こったことが同時に全時間軸に波及する。妻と娘がおぞましい方法で殺害され、その犯人は『自分』以外ありえない。次女の殺害方法が、あまりにもあれで、さすがだなあって。あれこれもが伏線なのが凄すぎる。
が「ナイス!」と言っています。
アヒコ
ネタバレ傭兵がコーヒー店をするというタイトルだけ見て買ったので、登場人物紹介のところでオークと書かれていて、ファンタジーだったのかと嬉しい驚きがあった。表紙のパンを持ったネズミのイラストがかわいいと思ったのが、小説を読むとさらに可愛く見える。オークの元に集まるのは、誰もがどこか普通とは少し外れていて、でもだからこそ親しみを持てるキャラクターたちだらけ。ウィットがある会話が楽しいし、その絆に目が熱くなる場面もある。とにかく面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
アヒコ
ネタバレ絢爛豪華で雅な服装と文化に包まれた、魑魅魍魎が権謀術数をもって蠢く平安ミステリの続編。前作が本当に面白かったので、期待して読んだのだけれど、その期待を大きく上回る良さだった。遷都され、源家の反乱もあり平家の凋落が見える不穏な情勢のなか、清盛とその息子たちの中で針のむしろ状態で、不穏な夢の噂を吹聴する青侍を探すことになる。しかし逃げ込んだのが清盛の邸宅。天狗や化鳥の姿を見た人々の声がさらに不穏さを増す。平安時代の基準を知らない自分では、謎解きをどこからすればいいのかわからず、先の読めない展開が楽しい。
が「ナイス!」と言っています。
アヒコ
ネタバレ舞城さんの短編は、どれも奇想にあふれている。文章の独特さもそうなのかもしれない。最初の『奏雨』は久しぶりに舞城さんのミステリが読めて嬉しかった。煙か土か食い物から読んでいるので、純文学よりミステリのひとというイメージがずっとあるので。謎解きもさすがという構成。人の連想してしまうという部分が面白い。『狙撃』はかなり好きなやつだった。『雷撃』はずっと石につきまとわれるというか、パートナーとして人生を歩むというユニークな設定がすごい。『代替』は自分の人生を考えさせられた。
が「ナイス!」と言っています。
アヒコ
ネタバレ魔法が一般市民にも普及して、犯罪にも使用されている世界で、それらを取り締まる警察官が主人公。協力な魔法を持ち、不老であり凶悪な犯罪者でもある魔女たちとバディを組み捜査を行う。ハードボイルドっぽい設定だけれど、魔女たちのキャラクターが明るく暗い雰囲気は無い。そこで好みが別れる気もする。そのぶん読み口は軽くてスラスラ読めるのだけれど。終盤で裏切るキャラクターの嗜好がけっこう好き。続きではもっと激しい展開を期待してしまう。
が「ナイス!」と言っています。
アヒコ
ネタバレ名作とは聞いていて、ずっと積んでいたものをやっと読んだ。ミステリ短編集。最初は、幼いころに夢に出てきた武士の理由。強引な部分があるように思えるけれど、こういう大胆なものをちゃんと論理的に書けるからこその本格なんだろうなあと。残りのものは、それこそロジックによる本格ミステリを見せつけられる。砂糖合戦は、女性三人が紅茶に大量の砂糖を入れるという状況の謎が魅力的。続いて、胡桃の中の鳥、赤頭巾はどちらも胸に重いものが残る。特に赤頭巾のラストでの再会は、呆然とする。しかし表題作で人の暖かさで癒された。
が「ナイス!」と言っています。
アヒコ
ネタバレさわやかな青春ものだった。とにかく読みやすい。難しい物理学理論の詳細な説明などは少ないし、ほぼない。なので読み流しても問題ないと思う。未来からのメッセージを受け取った主人公が、世界を守るために行動する。といってもやるのは、十七才の少女と仲良くなることなんだけれど。劇的なシーンはないのだけれど、緩く流れる会話を退屈せずに読めた。行動を妨害しようとしてきた人間の正体を、最後まで気づかずに読めたのが良かったのかもしれない。つい裏の裏まで考えてしまう弊害かも。
が「ナイス!」と言っています。
アヒコ
ネタバレプロジェクト・ヘイル・メアリーに並ぶファーストコンタクトものの傑作だった。彗星に電波望遠鏡を設置して、光年距離の電波望遠鏡ネットワークを構築するというのが、センスオブワンダー。地球を旅立ったあとは、異星人たちとのファーストコンタクトからの交流が、本当に面白い。それぞれの惑星の個性的な環境と、異星人たち。知的生命体と文明が滅んだ惑星をめぐり、見えない移動する惑星群を見つけ、そこで滅んでいた惑星の人々と出会ったときは感動した。壮大な楽しいフィールドワーク。
が「ナイス!」と言っています。
アヒコ
ネタバレ最高の多重解決ミステリだった。何者かにビルの屋上から突き落とされ、幽霊になってしまった完全犯罪請負人。両親を殺された小学生の少女。二人がバディとなって共通の仇への復讐を目指す。この二人の関係性が、年齢の離れた兄と妹みたいで微笑ましい。幽霊だからできる現場確認方法が面白かった。終盤での畳み掛けてくる展開が熱い。推理した真実が覆され、さらに新たな真実と隠された真実が。少女を傷つけまいとした行為が悲しみの連鎖に。エピローグでの二人の会話がいい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/07/06(5629日経過)
記録初日
2009/07/29(5606日経過)
読んだ本
2867冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
915808ページ(1日平均163ページ)
感想・レビュー
2293件(投稿率80.0%)
本棚
5棚
性別
血液型
B型
外部サイト
自己紹介

ライトノベルばかり読んでます。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう