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2024年8月の読書メーターまとめ

えも
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5193ページ
感想・レビュー
19
ナイス
685ナイス

2024年8月に読んだ本
19

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

えも
すみません。駅伝には興味はないんですが、池井戸さんなので読むことにしました▼なるほど、関東学生連合を主役に据えるとは考えましたねえ。敗者で、寄せ集めで、箱根駅伝の記録にも残らない(それすら知りませんでした)なんていうのは、確かに格好の題材。それだけでなくテレビ局も一方の主役にして、お得意の社内政治も描く▼上巻は駅伝前夜まで、バラバラのチームがまとまっていくドラマです。
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
19

えも
一人娘がセレブな婚約者を連れてきた。聞けば婚約者の両親はブロガーで相当変わった人達らしい。結婚に向けての諸々な事項に庶民の親子が振り回され、そして…▼一人娘と婚約者の間に起こる出来事と両者の葛藤。両家の間に起こる出来事と葛藤。そしてそんな中で露わになっていく、一人娘の父と母の間に横たわっていた溝▼少なくとも最後のそれは、どこにでも起こり得る分、身につまされるものがあります。
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えも
知財テーマのお仕事小説、ついに完結!▼知財で稼ぐ悪質なパテント・トロールとの対決、特に裁判や無効審判口頭審理などの様子が論理的で、なるほどと思える展開。なんというか、勉強になりました、はい。
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えも
紅葉門下の売れない小説家を狂言廻しに、明治から戦後までの大日本帝国の興亡を、折々の要人に託して描いている▼ミステリ仕立ての連作短編で、味のある登場人物たちが活躍し、これは誰?と思いつつ読み終えると、ラストで答え合わせができるという寸法▼でも期待したより「妖人」感が少なかったかな。
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えも
お笑い芸人さんによる2編。それぞれ、お笑いの劇場に勤める女性と、お笑いの視点でクラスメートの会話を聞いてしまう女子高生が主人公▼最初の話は、売れっ子になって劇場を去る芸人と、売れなくて解散する芸人の対比が切ない。主人公が高校時代、家庭環境のやりきれなさを忘れるために親友と劇場に通っていた、その切なさともカブっている。思いを口に出して伝えることの難しさも▼次の表題作は、女子高生の友だち関係の危うさが描かれているが、むしろ印象に残ったのは、お笑いのセンスがある人の、言語感覚の鋭さみたいなところでした。
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えも
ネタバレ大学卒業間近の時子に、高校時代に死んだはずの親友から電話がかかってきて、やがて家に転がり込んでくるが…▼家庭環境が原因で自殺したと思ってた彼女と今の彼女との違いに心を乱されて悩む時子。愛憎相半ばする心理を描いて、しかも最後まで解決しないところ(あっ。これってネタバレかも?)が、直木賞じゃなく芥川賞の候補になった理由かな?
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えも
夏川草介は、始まりの木とスピノザしか読んだことのない初心者だから、こうした、本好きのためのジュブナイル的な物語も紡いでいるとは知らなかった▼夏川氏による、モモであり、星の王子さまであり、そして…▼図書館の「本を守ろうとする猫の話」を早速予約した!
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えも
化石の案内本というよりは、日本各地の化石博物館の見どころガイド▼正直、今の博物館は展示の仕方も研究されているので面白そう。昔はただ化石が展示ケースか壁面にビッシリ並べられていただけだったものなあ。もちろん、今でも予算の少ない地方の古びた化石館はそうだと思うし、それはそれで味があるけどね▼さて、久し振りに博物館に行ってみようかな!
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えも
BOOK☆WALKERの電子書籍▼泉鏡太郎を主人公にした鏡花リスペクト小説の第2弾。今回も金沢を舞台とした鏡花作品をベースに、16歳の鏡太郎があやかしの謎を解く▼いやほんと、鏡花作品をよく読み込んで、文体、登場人物、エピソード、小道具なども見事に物語の中に落とし込んでいる。ここまで来ると研究者レベルですよ▼もしかして、これで終わるのかな。そんなことないよね。
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えも
ネタバレ理系作家らしさ溢れた、とても好みの作品。構成も舞台もテーマも。いわゆる「グッド」ってやつだね▼4章からなり、最初は科警研が出てくる。科警研って知らなかったし、表題との違和感があり、あれっと思った。しかも2章目では1章目の主役が出て来ず、再びあれっと。でもここで、真の主人公は各章の主役ではなく彼だと判明し、さらに彼女との匂わせが…。3章目も同様▼つまり最後の4章目が本論で、それまでは主人公達の境遇や性格を紹介するエピソード、プロローグ、序論だった訳だ(続)⇒
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えも
刺激的なブッダ論▼中村元を始め「歴史のブッダ」を追い求めた近代の仏教研究(ブッダを平和主義者で、業と輪廻を否定し、階級差別を否定し、男女平等を主張した、とするそれ)を、研究者自身の理想を代弁させた、新たな「神話のブッダ」を生み出しただけだと批判し、その上で、当時のインドに乱立した様々な宗教と比較した仏教の先駆性を初期仏典から丹念に読み解く、という革新の1冊▼鋭い!
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えも
500年前に封印された呪いの日本人形が現代に復活し、拾われた人間に呪いをかけようとするが、何故か全て上手くいかず、みんな幸せになってしまう…▼さすが元芸人。ツボを心得ていて、軽くて面白い。次から次へと同じネタを繰り返したり、最後の章では、気になっていた人物の正体を明かして伏線回収したりと、見事なまでに典型的なコントだったね。
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えも
ライブのチケット転売を是とし、むしろ推進するカリスマ転売ヤーと、声が詰まるようになってしまった売れないミュージシャンが手を組んで、無観客ライブを企画する▼はにゃ、転売ヤー批判なの?▼え〜、なんと申しますか、何を意図しているのか、マッタク分かりませんでした。。。
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えも
木下さんの新作は一休宗純を取り上げています▼一休宗純が、アニメの一休さんと違って「酒も女も」のかなりの奇人だとは聞いていましたが、ここまでとは!▼五山をはじめ堕落する仏教界で、禅と公案の先に真理を極めようとする一休。まだ見ぬ父と、高貴ながら南朝故に没落した母に複雑な思いを抱く一休。遊女に師事し、風狂僧となる一休。悟りたいけど悟れない、人間一休の苦悩が身に迫ります▼応仁の乱の時代も、あまり知りませんでしたが、勉強になりました
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えも
簡易迅速微量採血器具の情報。それに先立ち、血液を常温乾燥・常温保存しても測定できる技術を開発してるんだけど、その方が凄い!▼牛よし・人よし・社会よしの近江牛。古豪が改めてブランド戦略に挑むと、勝てないよなあ。そう言えば最近FMで近江牛のコマーシャルやってるわ♪
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えも
ネタバレ下巻はいよいよ駅伝本番。例によって調子を崩したり予想以上に快走したり。まさに山あり谷ありのドラマを見せてくれます。テレビ局のスポーツ放送に対する皮肉も効かせ、ラストに向かう展開には、感情移入してしまいますね▼甲斐監督が半沢直樹ばりの超人なのが御愛嬌。次回から学生連合にも順位を与えたら、とか思ったけど、それも作者の意図だったりして。
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えも
すみません。駅伝には興味はないんですが、池井戸さんなので読むことにしました▼なるほど、関東学生連合を主役に据えるとは考えましたねえ。敗者で、寄せ集めで、箱根駅伝の記録にも残らない(それすら知りませんでした)なんていうのは、確かに格好の題材。それだけでなくテレビ局も一方の主役にして、お得意の社内政治も描く▼上巻は駅伝前夜まで、バラバラのチームがまとまっていくドラマです。
が「ナイス!」と言っています。
えも
4部屋しかないアパートの住人が主人公の連作短編▼まあ、要はいつもの小野寺さんという感じで、辛いことを超えて明日が見えるというやつですか。さらりと読めて、それでいて癒やしがもらえて▼パターン化されてますけど、別にそれで問題なしだな、と思えます。
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えも
亡くなってしまった作家、津原泰水が2000年頃に書いた作品が単行本化されたもの。新たな津原作品が読める幸せ▼ 12歳で叔父を殺した少女が中学生になり、夢で羅刹の国を彷徨う。現実では病院に通って薬を処方しつつ、人には見えない自身のツノを気にする暮らしを続ける。周りには時折ツノを持つ人が現れ、夢では彼らとともに沙漠を旅する▼作者はボスニアをイメージして書いたらしいが、そうした要素は感じられず、極めて幻視的で魂の奥を探るような作品であった。
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えも
元寇の時代の御家人、河野家を描く。当主の六郎は、奴隷として売られてきた白人の女と高麗の男を引き取り、その出会いを通して、当時はおそらく誰も到達しなかったであろうグローバルでユニバーサルな視点を得て、領地の運営と元寇への対応に挑む▼そもそも元寇は関心が薄かったし、どこまでが史実か全く分からないけど、よくもまあ、あえてこの時代を選んで、現代を照らすようなテーマ設定をしたもんだなあと、今村さんの発想&手腕に驚嘆しました。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/10/03(4365日経過)
記録初日
2011/07/05(4821日経過)
読んだ本
2622冊(1日平均0.54冊)
読んだページ
668212ページ(1日平均138ページ)
感想・レビュー
2622件(投稿率100.0%)
本棚
10棚
性別
年齢
59歳
血液型
A型
現住所
岐阜県
外部サイト
自己紹介

酒を呑むように本を読み、本を読むように酒を呑んでます。
…って、深い意味はなく、語呂だけなんですけどね。グビグビ読んだり、ペラペラ呑んだり、とか。
4割がた日本酒と日本の小説。あとは酒も本も、割と悪食かも。

高校時代からずっと好きなのが、泉鏡花、安部公房、福永武彦。
ざっくりとなら、耽美派で幻想文学好きでミーハーSFファンで純文学好き。

一応理系なので科学の分野にも手を出します。岩波の「科学」と農文協の「のらのら」(28年度で廃刊(T_T))、会員専用の「畜産技術」を定期購読。

最近は…。
平成26年になってハマったのが、梨木香歩と恒川光太郎です。
27年は皆川博子をチェック。図書館にあるのは大体読んだかな? あとは岐阜県の作家に目が行ってました。
28年は、森晶麿やモリミーなんかを集中的に読んでました。
29年は、一番読んだのは、おでん屋の女将に借りた堂場瞬一ですが、ハマったのは津原泰水。気になるのは木下昌輝、畑野智美。森博嗣もわりと読みました。
30年は、千早茜が最も多く、後は早瀬 耕を再読したぐらいで、かなりバラバラと読みましたね。
R1年は、宇佐美まことと澤村伊智を見つけた年。おでん屋女将の今野敏もたくさん読みました。
R2年は、伊予原新と凪良ゆうを見つけ、あと印象が強いのは「三体」だな。
R3年は猫弁シリーズぐらいか。
R4年は、新川 帆立と青山美智子だね。

雑な感想書いてますが、よろしくお願いします。

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