読書メーター KADOKAWA Group

2023年の読書メーターまとめ

陽之理
読んだ本
17
読んだページ
4765ページ
感想・レビュー
17
ナイス
232ナイス
月間平均冊数
1.4
月間平均ページ数
397ページ

年間・読書メーターまとめ

年間でナイスが多かった感想・レビュー

陽之理
作者の厭世観が感じられるため、あまり楽しい読書ではなかった。サピエンスは集団幻想を信じたからこそ発展してきた、あなたの義務も責任も宗教と変わらない幻想なんだと言いつつ、作者がもっとも物語を語っている。一通りいろいろ歴史的な俯瞰があるのでそういう意味では興味深い本だが、あまり希望が見えるような本ではない。作者の人間観を変えてくれたという「Humankind」の方がずっと面白くて、そちらを先に読み終え、こちらはなかなか読書が捗らなかった。
が「ナイス!」と言っています。
陽之理
後半の話はジャレド・ダイアモンドと通じるところがある。ヒトのどうしようもなさを淡々と述べているようで、あまり面白くはない。進歩という概念はルネサンス期に誕生した新しい概念で、それが資本主義と帝国主義と相性よく発展してきたが、つい最近50年でようやくその科学革命の恩恵を多くの人が享受できるようになったが、それまでの350年は経済発展で多くの人にろくなことはなかったという指摘はその通り。経済発展が皆が豊かになったと思い込んでるのは、あまりに短期のことを普遍的と勘違いしていると。
が「ナイス!」と言っています。
陽之理
病原菌の影響って大きいし都市化がすすむこれからもっと大きくなるのか。奇しくも新型コロナの今。そういえば明治の頃、文学界で結核が流行ってたけど、これも西欧との交流が始まったからかな。天然痘がヨーロッパの医学の発展でほぼ収束した頃に日本が開国したってことも大きかったんだなあと。つくづく僕個人は偶然の賜物で生きてるなと。人類としてはかなり必然的な変化だという印象も強い。人は人種に関わらず時間が経てば同じように変わっていく。数十年遅れていようと。
が「ナイス!」と言っています。
陽之理
今回の戦争は第一次大戦に似ているという。そういえば第一次大戦の真の原因ってよくわかんない。今回もよくわからない。この本では書いてないがユーゴスラビア分割時の戦争も酷かった。ヨーロッパ内部の紛争ってやはりロシアに対する感情的な毛嫌いから来てるのかも。NATOの主役はウクライナとポーランド、スウェーデンで、フランスとドイツは中核ではないとの指摘も納得。トッドさんの視点は公平に近いと思う。
が「ナイス!」と言っています。

年間でナイスが多かったつぶやき

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