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10月の読書メーターまとめ

夜間飛行
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10月に読んだ本
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10月のトップ感想・レビュー!

夜間飛行
彼の変身は個人の病に収まりそうもない。虫になるのは異常だが、そんな際に出勤が遅れたことを悩む意識も異常なのだ。初め、そこに社会の病があると…つまり、虫になった男の体験を通して社会と家族の病理を暴いていく話かと思った。が、読むうちそんな冷静な気分ではいられなくなる。グレゴールや家族の意識に同調せずにはいられないのだ。そうなると「正常な」観察者たる読者の立場は脅かされる。「正常な」まま作中にいたとして、虫になった男にどう関われよう? 余りにも生々しい人間の在り方によって「正常な立ち位置」の方が宙吊りにされる。
夜間飛行
2019/10/06 08:01

他の方のレビューを拝見すると主人公の名はグレーゴルとなっています。私が読んだ昭和41年の版(同じ新潮文庫、高橋義孝訳)ではグレゴールでした。

夜間飛行
2019/10/13 12:41

深読みかも知れないけれど、グレゴールが隣室のドアの外に出て行ったり、壁や天井を這い回るのは、19世紀小説(例えばバルザックなど)における読者の視点の位置を彼が消して回っているような感じを受ける。この小説では、観察者の居場所はないのだ。グレゴールを消しゴムみたいに使っている所に、ユーモアもあるし、カフカの潔癖さが気持いい。

が「ナイス!」と言っています。

10月のトップつぶやき!

夜間飛行

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が「ナイス!」と言っています。

10月の感想・レビュー一覧
9

夜間飛行
英国は二つの革命を経て王政を保った。フランス革命のような過去の全否定がいかに危険かを著者は力説する。ただ、王の世襲と国民の自由を同根と考えるなど、英国史に疎い私には判りかねる所もあった。また「身分や階層そのものをなくせるというのは大嘘で、下層の人々に虚しい期待を抱かせるだけ」という記述は、階層はあるが身分制の解消された現代からすると全面的には賛成しかねる。著者は後のデモやストライキについて何と言うだろう。疑問はあれど、民主主義や人権という慣れ親しんだ概念の大本に遡って考えるために、傾聴すべき所が多かった。
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夜間飛行
有名な「況んや悪人をや」(悪人正機説)よりも、今回は《念仏申そうと思い立つ時、即時に》往生が定まるという所が気になった。若いころ親鸞が好きで六角堂を訪ねたりした。今回読み直してみて、意外に反発を感じる所もあった。例えば悪を畏れない本願ぼこりへの批判を、《善悪の宿業を心得ざるなり》と逆批判する所。また自力の完全否定…エリート志向の自力を否定するならわかるが、救いようのない煩悩の自覚から(つまり親鸞と同じ立場から)、少しでも苦を減らそうと縋る思いで行う自力修行を否定すべきか。そんな疑問も含めて親鸞は気になる。
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夜間飛行
『悪霊』の習作群や創作ノートから罪人再生のテーマが浮かびあがるが、これが容易ならざる変転を経ており、人の性格や役割など二転三転するのだ。特に公爵は少女を陵辱した自分を呪う一方で、それを告白したシャートフの死を願うなど恐ろしい振幅を見せている。度重なる練り直しによる人物像の揺れはプルーストにもあったけれど、そこから作品の多声性(意図した不安定さ)が生まれるらしい。ルソーを媒介にステパン氏とスタヴローギンを結びつけ、世代間対立の裏にヨーロッパ思想の悲劇的継承を見るなど、次に読む際に掘り下げたい指摘も多かった。
夜間飛行
2019/10/25 16:57

決定稿とは違う創作ノートを基に作品を論じることに初め違和感があった。が、「告白」の章の現存する三つの稿でスタヴローギンの人物造形は明らかに異なり、彼を決定稿だけに閉じこめることは不可能なのだ。そもそも無感覚に罪を重ねた男が罪悪感から自死するなど余りにも振幅が大きい。確か坂口安吾が、読者に引きずられてスタヴローギンの性格を変えたドストエフスキーを戯作者の立場から肯定していた。むしろ創作ノートから浮かびあがる黙示録との類似や、人物の死によって仮面が剥ぎ取られる仮面劇という読解に、感動を覚えずにいられなかった。

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夜間飛行
ピョートルの口からイワン皇子の名が出た時、彼の待つ《土着ロシアの怨念の化身》とスタヴローギンの違いがはっきりしたように思う。人や神を利用するピョートルの無神論が贋物なのに対し、スタヴローギンの虚無は自らの存在を賭けているのだ。ドストエフスキーは奴隷平等主義の恐ろしさを肌で感じつつ、組織したりされたりする人間が、実は父殺し/父捜しという幻に憑かれた群れに過ぎないことを見ていたのではないか。だが、悪霊からの解放は可能だろうか。無と対峙するスタヴローギンやキリーロフも、自由を求めるシャートフも、皆死んでしまう。
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夜間飛行
リベラルな思想を持ちながら富裕な婦人に養われるステパン氏の結婚話は、様々な未来幻想の明滅する農奴解放期のロシアで、老知識人の良識と感傷が空転するさまを物語る。そうした歴史・風俗的な構図に、倫理と自由への問いが黒雲のように広がっていく。命のやり取りを何とも思わないニコライ・スタヴローギンは悪党だろうか。キリーロフの語る「苦痛と恐怖に打ち勝ち、生きようと生きるまいと無頓着な」人は自由といえるか。題辞に、悪霊の入った豚の群れが湖へ走るという聖書の一節を掲げる本書は、悪霊を前にした人の知性を問うているようだった。
伏木
2019/10/17 08:41

ゴルバチョフさんが、何かあると"悪霊"を読み返す、と言っていた。ゴルバチョフの教養が、あのようなことを成し遂げたように思う。日本の政治家も、"ゴルゴ"は面白いけれど、 人を見つめる深い教養を持ってほしい。

夜間飛行
2019/10/17 17:05

ゴルバチョフさんが『悪霊』を……そうですか。やはり大きなことをやる人は違いますね。自分の国の成り立ちを知るにも、この作品は参考になったことでしょう。地べたから考える政治家が必要ですね。

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夜間飛行
遺作とされる『李陵』。匈奴との戦を通してヒロイズムの対極にある冷徹な「義」を印象づけており、これは作中で司馬遷の使命感とも重なっていく。しかし後半、「義」が人間性と対立する所が痛い。宮刑にされた司馬遷は恥にまみれて史記を書き継ぐ。漢への怒りを抱いて胡の地で生きた李陵は、同じ境遇にあって「義」を曲げなかった蘇武を前に慚愧と畏れに打ちのめされる。二人の自己嫌悪に向ける作者の眼差しは、『山月記』の主人公…虎に変身した李徴に向ける眼差しに通じるか。硬い漢文調で柔らかな心を描き出した作者の葛藤について解説に詳しい。
夜間飛行
2019/10/17 17:03

伏木さん、こんにちは。中島敦は祖父の代から漢学の家柄のようです。中でも二人の伯父がたいへんユニークな(そしてすばらしい)学者なのですが、そのうち一人と自分との関わりについて、「斗南先生」という作品に書いています。敦はこの伯父の頑迷さに反発し、《非論理的な傾向、気まぐれ、現実に疎い理想主義》を自分も受け継いだとこぼす一方で、《それは、東洋がいまだ近代の侵害を受ける以前の、ある一つのすぐれた精神の型の博物館的標本である。》とも言っています。この辺りが敦の漢文体による小説作りに関わっているかも知れません。

伏木
2019/10/18 00:42

コメント、興味深く読ませてもらいました。

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夜間飛行
イロニーを主成分とする文学の原形質的な物語。フランドル人め!人喰い鬼め!異端者に死を!…罵る群衆や修道士たちの叫びに囲まれた邸では、花嫁が色男と踊り、花婿の博士は親戚の娘を口説いている。祝福さるべき結婚を辛辣に覗き見る実験箱の中で、老ベサリウスの情熱的な弁舌は虚しさゆえに却って力強く響くのだ。美しいカスティリヤ女と骨張ったミイラの如き老学者の床入りは、死臭漂う合歓図として愛でられ、間欠的にくり返す若妻の不貞も腐敗の花を添える。が、そこで夫が解剖学者であることを忘れてはいけない。ああ、結婚はかくも厳粛なり。
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夜間飛行
彼の変身は個人の病に収まりそうもない。虫になるのは異常だが、そんな際に出勤が遅れたことを悩む意識も異常なのだ。初め、そこに社会の病があると…つまり、虫になった男の体験を通して社会と家族の病理を暴いていく話かと思った。が、読むうちそんな冷静な気分ではいられなくなる。グレゴールや家族の意識に同調せずにはいられないのだ。そうなると「正常な」観察者たる読者の立場は脅かされる。「正常な」まま作中にいたとして、虫になった男にどう関われよう? 余りにも生々しい人間の在り方によって「正常な立ち位置」の方が宙吊りにされる。
夜間飛行
2019/10/06 08:01

他の方のレビューを拝見すると主人公の名はグレーゴルとなっています。私が読んだ昭和41年の版(同じ新潮文庫、高橋義孝訳)ではグレゴールでした。

夜間飛行
2019/10/13 12:41

深読みかも知れないけれど、グレゴールが隣室のドアの外に出て行ったり、壁や天井を這い回るのは、19世紀小説(例えばバルザックなど)における読者の視点の位置を彼が消して回っているような感じを受ける。この小説では、観察者の居場所はないのだ。グレゴールを消しゴムみたいに使っている所に、ユーモアもあるし、カフカの潔癖さが気持いい。

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夜間飛行
著者は普通名詞を変形・合成して固有名詞化していく神話に目を向け、名を得た人や集団が「生きた」相を表すことを《相貌化》とよぶ。それは自然への畏れや罪悪感の培養基として生活に浸透し、例えば忌み詞や禁忌、婚姻を巡る顔隠し名隠しのほか、物語を演じる言霊の種々相に応じて共同体内部で力を発揮するようだ。その極である変身は、自律した畏れや禁忌が宇宙的想像力に入り込む過程に現れ、「いくども生き、いくども死ぬ」ことをくり返すという。変身という実存的な問題系の根底に、様々なタブーにまつわる人と神の交流があるのは興味深かった。
夜間飛行
2019/10/03 07:33

「婚姻を巡る顔隠し」といえば『犬神家の一族』の佐清を思い出すし、「禁忌」や「いくども生き、いくども死ぬ」という言葉からは、『ひぐらしのなく頃に』を連想する。罪悪感や畏れと結びついた《変身》は、我々の想像力の中に生き続けているようだ。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/10/31(2579日経過)
記録初日
2012/10/01(2609日経過)
読んだ本
831冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
242077ページ(1日平均92ページ)
感想・レビュー
831件(投稿率100.0%)
本棚
35棚
性別
年齢
56歳
自己紹介

こんにちは、夜間飛行と申します。
夜見る夢、を読書のテーマにしています。
サン・テグジュペリの「夜間飛行」では、分厚い雲に覆われた地上と交信を続け、やがて罠と知りつつ上昇し、「冷たい宝石のあいだを、限りなく富める者になりながら、死を宣告されてさまよう」飛行機乗りの孤独が描かれています。
私の夜間飛行は気球に乗った気ままな旅ですから、あっちにふらふら、こっちにふらふら、風にまかせて飛んでいきます。
昼の光線の中で出会った本は、夢の世界では夜空の星となって現れます。
「冷たい宝石」ではなく、赤や黄や青にまたたく星たちとおしゃべりをしながら夜間飛行を続ける。
こんな気ままな夜間飛行でも、雲に飲まれたり、雷に打たれたりとピンチはあります。
しかし、飛行機とちがって気球はしぶといですから、
何があっても、風さえあればどこかに飛んでいきます。
ところで、目的地は?
サンテグジュペリの「夜間飛行」とはちがって、私の場合、目的地はこの世界のどこかにあって、今はまだわからないのです。
わからないのがむしろ好都合で、途中の寄り道や、いろんな紆余曲折を楽しもうと思っています。

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