ネタバレネットで話題になったモキュメンタリー風のお話。正直、これはネットで見た方が臨場感は強かったかなあと思いました。どうしても出版という手を間に挟むと、作られた作品って感じが増すような気がします。 とある場所への調査を進めていくと、共通していくつかの怪異現象が、様々な報告を元に集まってくるという展開。モキュメンタリーとしてはよく見られる構図ですが、答えが最後に出ない所も、匂わせ程度であることも、なかなか面白い引きだと思いました。

ネタバレネットで話題になったモキュメンタリー風のお話。正直、これはネットで見た方が臨場感は強かったかなあと思いました。どうしても出版という手を間に挟むと、作られた作品って感じが増すような気がします。 とある場所への調査を進めていくと、共通していくつかの怪異現象が、様々な報告を元に集まってくるという展開。モキュメンタリーとしてはよく見られる構図ですが、答えが最後に出ない所も、匂わせ程度であることも、なかなか面白い引きだと思いました。

ネタバレ今回のメインは虫垂炎を患っている王を、どうにかして皆で手術しようという話。手術一つとっても、生きるか死ぬかという話にもなるし、麻酔を打つにしても現代のように一筋縄ではいかない。あの世界においての微妙な文化のバランスが見て取れました。また、月の君は猫猫を好いてはいても、囲うつもりは全くないと断言して、彼の猫猫への姿勢が見えたお話でもありました。このままずっと宙ぶらりんは難しいでしょうけれど、良いようにまとまらないかと思うばかりです。

ネタバレおなじみの面々が様々な怪異・妖怪・ときに神様が齎す不可思議な現象に巻き込まれ、解決したり祓ったり、あるいは既に終わった結末を見届けていく物語。後味の悪い悪役じみた立場ですが、個人的には鷹元楸の話はどうにもあらがいがたい魅力を感じます。彼女の技能である、人の感情の強弱を操る力が齎す惨劇をついつい楽しみにしてしまう自分がいます。印象的なのは狐の嫁入りに行った青年の話。引き留めるのではなく向かうこともまた一つの選択として認めて貰うような暖かさを感じました。

ネタバレダリヤの最新刊までに繋がる番外編たち。作中では何度も登場し掘り下げもされてはいましたが、口頭で流されていたところなどが物語として形になったようなお話でした。 魔物討伐部隊の面々はメンバーも多く出てくる時がまばらなので覚えきれてないところもあったので、ここに来て新たな側面を教えてもらったような気分です。 ヴォルフとダリヤについては本編で描かれてる分、少なめではありましたが、二人のぎこちない恋愛模様の進み具合が匂わされてにっこりしました。

ネタバレ今回は沙文と沙来という二つの島国の間に起きた話。領主に海神の娘が嫁いでくる、という設定は前回と同じだが、その娘だけでは終わらず、領主の官僚やその関係者、関係者に拘った者などが織りなす物語が、この島国の行き着く先を人の目線で描いている。個人的には嬰と英が気に入っている。はしためとして虐げられながらも、仕えるお嬢様に対する複雑な感情に翻弄された嬰と、若さゆえに過ちを感じながらも次なる未来に向かう英。どちらも異なる性格なのが尚いいと思った。