読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

さるぞう
読んだ本
49
読んだページ
9418ページ
感想・レビュー
47
ナイス
614ナイス

2024年10月に読んだ本
49

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さるぞう
タイトル通りの漫画史をアクロバットに力技で書いた力作。これをたたき台にして個々の雑誌やジャンルを深堀していくイメージなので、そういう細かい発展は抜けてる。知らない昭和の流れはなるほどなとなるんだけど、知ってる21世紀以降が雑誌の部数減とただただ好きな漫画の羅列みたいになってて、もっと薄くていいから多角的な目線が欲しいところ。ガラケー漫画あったじゃない。あとはレンタルとか。最近の傾向は漫画すら読まれなくなってきてて、全エンタメがショート動画に食われてるイメージ。羅列になってるのでざっくり把握したい人向け。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

さるぞう

【黒猫ジゥミン】不二貴茄子 https://tonarinoyj.jp/episode/2550912964673637459 何度転生しても飼い主小泉八雲の元へやって来る黒猫の視点を描く読み切り。シンプルに漫画が上手い。めちゃくちゃ泣けるとか、展開に驚くとか、そういうものはないのだけど淡々と描かれる日常に読んでてじんわりと沁みてくる。猫好きだったらより刺さりそう。日々生きていていろいろな人にモノに生かされていると感じる。生命に触れているとより実感するんでしょうね。ぜひ。

【黒猫ジゥミン】不二貴茄子 https://tonarinoyj.jp/episode/2550912964673637459 何度転生しても飼い主小泉八雲の元へやって来る黒猫の視点を描く読み切り。シンプルに漫画が上手い。めちゃくちゃ泣けるとか、展開に驚くとか、そういうものはないのだけど淡々と描かれる日常に読んでてじんわりと沁みてくる。猫好きだったらより刺さりそう。日々生きていていろいろな人にモノに生かされていると感じる。生命に触れているとより実感するんでしょうね。ぜひ。
さるぞう
2024/10/26 02:02

一コマ目が伏線になってる。最後まで読んで気づくこの仕掛けが巧み。短編集出して欲しい。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
47

さるぞう
横浜市にある関内に引っ越してきた同棲カップル。女は男の口数の少なさにモヤモヤし、男は女の気持ちに震える。今井新の同人誌。怪作フラッシュ・ポイントのキャラの結婚前。あまりにも男の甘えみたいなものが垣間見えて、それを許すというか受け入れる彼女が聖母である。誕生日忘れたから引越ししようとかヤバイよ。後半はシンプルなイチャイチャが増えるので安心。サブリミナル的に聞こえてくるニュースとか、綺麗じゃない世界を見る主人公から見る平和がイチャイチャに隠れて見える。影と距離がある生活の中で意識する距離感が繊細で独特。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
表紙が全て。この展開は雑誌で読んでたので知ってた。その時点で号泣して単行本は避けてた。久しぶりに映画を観返して読もうと決意。やはり良かった。雪祈が大好きだ。無印最終巻の自分の感想を読み返したら作者が憎いと書いていた。それくらいショックだった。映画で漫画では読めなかった夢を見せて貰えた。そして同時進行の漫画で描かれた共演。作者も同じ思いだったと知れた。無印の頃の泣ける描写は減ってアーティストとしての道を淡々と積み重ねていってる気がするこのシリーズ。あの頃のステージに戻ってきた。そしてまた新しいステージへ。
さるぞう
2024/10/31 06:32

雪祈が未来のインタビューで出てこなかった時、共演があることは伝わった。読みたいものを読ませる、読者に迎合するようなことかもしれないけど、感謝しかない。YouTubeにMOMENTUMの音が上がってる。聴いてほしい。作曲者が沢辺雪祈になってる。なんかアントニオが玉田に被る。感動した。しかしぶつ切りで終わるから新章同時発売なんでしょうね。

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さるぞう
大物バンドに参加するも己の道を吹く大。顰蹙を買いながら若さで許されるのはいつまでか。大が許す側に移るのはいつなのか。初期の熱い衝動から大人の着々と歩んでいく描写に変わってるから、うぉー!!って気持ちにはならないんだけど静かに拳を握る感じ。ジャズが生まれたニューオリンズからフロリダへ。しかし行き詰まる大。今まで通りではダメ。変化が必要。酔いどれベーシストと出会い本当の天才を知る。独り善がりで良かったのはもう終わり。再会を経て自分を取り戻して次巻へ。しかしこいつ問題起こしそうだなあ。飛ばしたら信用に関わる。
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さるぞう
どうせ演奏で納得させるんだろと思ったらポーカーで決めたのは良いね。ゾッドのプロとして関係を持ちたい感じがアメリカン。大は自分の名前を冠し責任を負う。ホンダとの別れは熱い。舞台はニューオリンズ。ゾッドのコネがあるのが今までと違う。猫の鳴き声MEOWはスラングで最高という意味。大は全力で走り続ける。しかし仲間が物足りない。HIPHOP以外が沈下しつつあるアメリカ。ルイ・アームストロングの石像がある伝統的な街で少しずつ名が上がっていく。大の統率力が光る。大人になったな…。保守的な考えは自分の体を縛る。面白い。
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さるぞう
昭和中期、極道の家で育った喜久雄は目の前で一家が崩壊するのを目撃する。家を出された喜久雄が住むことになった家は歌舞伎を生業としていて…。映画化もする吉田修一の人気作コミカライズ。2人の天才女形が出会った時、梨園に激震が走る。何がなんでも踏ん張るしかない青年と跡継ぎで怠け勝ちの青年、互いをライバル視し稽古に励む。ヤンチャしたり嫉妬したりと定番の青春ものな1巻。ヒロインっぽい子が出てきてもあっさり流される感じがスポーツもののノリ。踏み台として拾われた喜久雄だけど、モデルが坂東玉三郎なら国宝になるんでしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
父から拒否られるも島から出たい少女ジオ。彼女の前に記憶を失った男ネレイドが現れ世界が動き出す。Adoの新ジャケットを手がけたと話題の新人漫画家デビュー作。竜人という尾を生やし特殊な力を持つ者たちによるファンタジーバトル漫画。とにかく絵がいい。話は既視感満載。大罪人である男を探し冒険の旅に出る2人。正直見せ方は鋼の金カムピースみたいな作品だけど絵がいいから許します。徐々にオリジナリティを発揮してくれると嬉しいな。みんなが好きな王道は被りがちなんで。もろなシーンは程々に。あいつが話し出したシーンはゾクッとした
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さるぞう
可愛さと物理的に痛々しい描写、ヤクザに殺し屋とヤンマガの王道スタイルが今巻炸裂。ほぼほぼバトル巻でとくに感想を書くこともないんだけど、まあその可愛さと凄惨なシーンのギャップが凄まじい。殺し屋がなんでみんな可憐な少女なのかは分からないけど眼帯ヤクザも震えるほどの戦い。なんだかんだあおくんは修羅場をくぐり抜ける才能がありそう。お前はただのピーチ姫じゃない。その気迫が最後に見える。お前が舵を取れい!これでまた再生して次の敵に行くぐらいだったら次巻で完結でいいんじゃないってぐらい良いオチだった。
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さるぞう
闇のオークション楽座市と淵天回収。親子や兄弟の確執、そこからの覚醒とどえらい熱い巻になってる。能力の有無により虐げられる。例えば戦前病気ゆえ資格を満たせず兵士になれなかった者は差別された。過酷な環境だからこそそこに適さない者は排除されて当然。そんな動物社会にNOを突きつけ発展したのが人間だと思う。力は動物よりも劣るものの協力により大きな獲物を倒す。飄々としてる柴さん強すぎないか?もうこいつがラスボスでしょ(笑)ワンピよりナルトの継承者って感じで能力はハンターだし、ジャンプ読みたい熱を受け入れてくれる漫画。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
相方に公開解散をされたトタ。新しい相方探しで見つけたのはクラッシャーの元アイドル。炎上系の彼女とネタ作りで短歌は置き去り。一方多悠多はトタを応援しつつ短歌トークができないことに悩む日々。もう完全に恋する乙女ですよね。2人が互いを想っているのにすれ違い。ラブコメの王道展開です。たった1ヶ月とかでこんなに揺れるなんて。でコンビはどんどん勝ち上がって行くんですけど、ちょっと出来すぎじゃない?結成2週間とかで準々決勝までいけるほどM-1は甘い大会じゃない気がする。31文字の自由律。面白い世界。門戸は常に開かれてる
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
殺し屋の殺し屋が主人公の漫画。世間を騒がせる連続猟奇殺人事件の犯人に殺す意味を問いかける。孤高の男が自分の運命を知るために。青少年たちの猟奇サスペンスを描いてきた内海八重新作はとてもヤンマガナイズドされた殺し屋漫画。『ファブル』ヒット以降殺し屋とか暗殺者とか増えすぎてて把握できてないんだけどついに手を出してしまったかという感想。一応こちらは人情寄りでグロ控えめ。ド派手な戦闘シーンはなく心理的なやり取りが主。今までの作品は自分と接点があったので、ここまで浮世離れされた話だとヒャッハー寄りの方が好きだな。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
さあ夏休み。先輩の深夜ラジオ聴いてるのにウィットに富む返しができないと悶えるの分かる〜。コミュニケーションって難しいよね。でもみんなで100点取りにいこうって連帯意識大事かも。まあ普通はそこに好き嫌い入ってぐちゃぐちゃになるけど。天文部はプラネタリウムへ。遅刻に対する許容量って人それぞれで性格出る話。そしてお祭りはお姉ちゃんの過保護へと繋がる。あいつが嫌いなのもわかるしこの先傷つくこともあるかもしれないけど、実際体験しないと分からないこともある。衝突と確執。これもまた成長だ。番外編も少し嫌なこと。面白い。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
文芸誌編集の天城勇芽は新雑誌刊行の責任者候補に入る。彼女は様々な経歴の作家たちと触れ言葉の持つ力を世に送り出そうとしていたが…。とても誠実で読書好きなら胸に来るような表現のオンパレードでやられた。書けなくなった作家、農家や女優や歌手や前科者などそれぞれの背景が作品を生み出す。昨今特に問われてる気がする編集の存在意義。とかく作者は孤独になりがちだ。内向的な人も多く、そんな彼らに違った気づかない視点を見せるのも編集の力か。裏切る展開が来るとわかっててもテーブル裏はやばかった。良すぎた。面白いよ。おすすめ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
更新が止まったブログ。妊娠が発覚し浮かれる夫の文章の合間に挟まる妻が描いた絵。その絵を訝しむオカルトサークルの栗原により謎に誘われる佐々木…。『変な家』の雨穴第2作目コミカライズはどうやら建築士栗原の過去らしい。序章的なブログ話は動画で見てたので、その後関係なさそうな親子話が始まって気になるところで終わって悶える。軸がキーワードなら全部繋がってくるんだろうね。ケーキの話は奥さんがふたつ食べた、つまり太ってるとか予想した私は浅い。オカルト能力が出てくるけど、栗原さんがオカサー出身者で受け入れてるのが面白い。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
できる兄と比べ落ち込むまるお。ある日そんな兄が児童売春で逮捕され自分のありあまる性欲から同じ道を辿ると危惧し…。ヤラしい気持ちを持つ青年がクラスメイトの女子と起こす青春模様。とにかくどうなるのか分からない不安定な展開の連続に惹き付けられる。行き当たりばったりにグレーな部分を歩く彼ら。主人公は盗撮して売ってる、友人は大麻吸うわ、いじめっ子はパパ活してる。DVされてるヒロインだけが清いのか?いやしかし彼女もまた一癖ある感じ。最後のそりゃヤバいだろという純粋な行動。これは一生の友をなくしそう。面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
チェスに魅了された4人を軸に描かれる群像劇。難病で入院中の病室でチェスに出会う少年、そこそこ強くもチェスを続けていくか悩む青年、全盲で母に見放された少女がチェスにハマる、マフィアのドンにチェスで挑む札付きのワル。それぞれがそれぞれの物語に少しずつ関与していき、最後にチェスの大会で一同会し戦う姿に熱くなる。王道エンタメって感じで不幸な設定とかモリモリで読みやすく心地良い読書体験が得られる。分からなくても楽しめるヒカルの碁路線ではあるものの棋譜がしっかり描かれるのでチェスに苦手意識あるとつらいかも。面白かった
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
トルコ・イスタンブールにやってきた青年・灯。世話焼きの料理人ヤームルの家に泊まることになりトルコの人たちと関係を築いていくが…。逃げるようにトルコにやってきた青年の海外暮らしをトルコ在住作家が描く。人生リセット気分で海外に行くとたいてい失敗するものだけど、人間に恵まれ何とかやっていけそうで安心。とはいえちょっと差別されたり陰口言われただけで恩をアダにして逃げ出すのはいただけない。意外とトルコ感が薄いというか、もっと強烈な日本との違いが読みたいな。ノーブラで世話焼きぐらいしか伝わってこないしもっと飯をくれ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
鏡の世界編突入。ノラは神ジジイとの戦い。主人公がピンチなのに別の場所でボス戦やってるのがすごい展開。ハンターハンター要素もあり、読み合い騙し合いのバトル展開は少し小難しくなってるかな。下品な神様のチートな能力を知恵で倒す。ホコタテだ。スキ見せたらちゃんと死ぬ残酷な世界。鏡の世界はハーレムを作るために集められた女性陣がドクロに反旗を翻していた。主人公がちゃんとエッチな思考を持ってて笑う。脳内ノラさんはだいぶヤバいですよ。グロいけど戦うのは女性なんだよね。覚悟がきまってる。ラフ版読み直すか迷う。面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
連載準備佳境。アシへのリテイク。それは信頼の証。天才作家とはいえ他人への言語化はまた別分野。自分でも把握しきれない頭の中の絵を他人に求めるのは酷だ。これだから複数人での作業は人間関係が求められる。これが嫌だから1人で描く作家がいる。そして連載開始。巨匠との激突。新連載は注目が集まる分ハードルも上がるのでそんなに巨匠有利とは思わないけど、たしかに安定してれば脱落組は少なくなる。とりあえず1巻待ちもいるだろうし初版は差が出るだろうね。ということで挽回するかの溜めの巻だった。やっぱりバトル漫画。面白いよ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
文字のあらすじがあり、漫画冒頭にもあらすじを入れるという優しい作り。原作は本家だ分家だのこの辺りから評価が分かれる感じ。横溝的因習になると物語もチープに感じてしまう。だってそれを信じる人という説得力が現代にはないから。そのために設定を過去にしたり閉鎖的な村にしたりみんな知恵を搾ってるわけで、都会で起きた連続殺人事件がこう帰結していくならもっと説得力をくれい!となる。例えば由緒正しい家の正妻が女中?因習が100年も経ってない?とか。元は怪しい家がありますの動画だったから辻褄合わせが大変そう。手軽さは良い。
ワニ🐊
2024/10/26 07:39

由緒正しいといっても、たかだか明治の成金ですしね。因習が定着するためには、ある程度構成員がいることと、せめて五代ぐらいはそれを受け継いでいることが必要だと思いますよ。あと、そとから別の価値観が一切入ってこないこと。昭和や平成にかかったら成立しない理由の一端がそれです。

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さるぞう
それぞれのキャラの過去と現在の統治システムが徐々に明らかになっていく。なぜ世界は1度滅びたのか。その割に高度な科学を有しているし、増えすぎた人口を減らす虐殺も行われてるようでなかなか暗い世界。でもこの乾いた作風が後味悪くしないで謎へと誘われる。意外と死にそうで死なないのでキャラの扱いに安心。とはいえ次で急にはありそうだけど。タイトルの9番目にどう繋がるかも分からないし、最後でひと展開あったけどまだまだこれからですね。とりあえず政府は信用しちゃダメと。学校にこんな危険な募集あるとか闇バイトじゃん。面白い。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
旧遺跡が残る坑道での探索バイト。様々な背景を持つ人間たちが現れる使者と戦いながら金目のものを探す。荒廃した世界でのポストアポカリプスもの。ワケありな人々が腹を探り合い協力し戦う。身内同士殺りあってもいいという理不尽なミッション。少しずつ明かされる背景。群像劇だけどまだ謎だらけ。バイトを集めた組織の目的も不明。3人1組で行動し血清を打つと覚醒し驚異的な力を得る。バイトにも敵対関係があり、前科者多しな環境でまだ理知的に動くのは作家性。同性愛描写はあるのに異性愛に触れられないのは意図的。同時発売の2巻も読む。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
芸人・五明拓弥による免許合宿エッセイ。ネットにあげてたのチラチラ見てたけどまとめて読んでも面白かった。友人・山本さほの助言による音楽家・imaiと共におくる免許合宿。本当になんでもないハプニングもない淡々とした日々を39歳のおじさんが…と自嘲しつつ、おじさんだからこそ失敗や怒られたり嫌味に敏感なんだよ!みたいな叫びに大共感。よくいる少し癖のある人を面白おかしくいじってく語彙が芸人さんだなあと感じる。私も合宿だったんで緊張の連続だったのが懐かしい。NHKの夜ドラとかどうすか?地味すぎ?じゃあテレ東深夜で…。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
オカルト好きなら知ってるような怪異を結びつけて飽きさせないものに仕上げていてとても面白い。ゲ謎みたいな導入から監視される気持ち悪さ、妹への心残りがありそうな話。呪いの人形や人面犬や海から来た怪異、そしてまた見られてる。基本なにかに見られている、休まる環境がないことが人を狂わせる。その自意識過剰を加速させるのがネット環境だと思う。ネットってすごくオカルトな環境だと思うんだよね。浅間の方がやられてるのに死んだのは相棒という謎。人間は怖いし怪異とは理解し合えない。祓うわけでもない特攻気質で楽しい漫画。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
救済院で孤児やホームレスのためにボランティアをする学生コンブフェールは路上で演説する美青年アンジョルラスと出会う。それはこの国を変えるための行動の始まりで…。『レ・ミゼラブル』のABC友の会をコミカライズしたもの。ミュージカルは大好きで原作を読んだのははるか昔。なんか最後死んだなあぐらいのイメージしかなく、1巻では激しい貧富の差と無力感が描かれる。とはいえ庶民が触れられるのは偉そうな官憲ぐらいで本物の貴族は空想上って感じなんだよね。テロ未遂が起きた日に読んだので、手続きを踏むことが近代化への道だと改めて。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
美大試験を前提とした講評。絵のクオリティはあるものの課題と合ってない。ずっと思ってるヌード絵である必要性が求められたこととマッチしてない感じ。こういうの見ると技術だけでなく頭も必要なのがわかる。そういえば勉学の方大丈夫?神生との再会もまだ直接ではなく。受験のプロが評価してるならとりあえずそれを理解するのが受かる道な気がする。この手の作品にありがちな狭い世界で繋がる繋がる。バイト中にヌード絵書いて近所のお姉さんに声かけられてモデルになってもらうってAVじゃないか。でもデコルテより上だけなのは紳士。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
男女の純な恋へのフラグが描かれた短編集。久々に捻くれきらない押切蓮介を味わえて面白かった。心霊スポットで出会う少女との現代話、戦時中疎開先で出会ったお金持ちの少女との話、兄に恋する危険な少女との大正話、エロ本に興味津々な男子を工場隙間に案内する少女との昭和末期話を収録。孤独気味な少年が同じく孤独気味な少女と出会い互いに惹かれる古典的ボーイミーツガールが最高です。大正話だけサスペンスで怖かったけど最後に修正されて良かったです。男子を引っ張っていく女子はいつだってロマンがありますね。みんな読もう!おすすめ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
小学館の漫画家特集シリーズあだち充版。6年前に買ったのだけど、読んだことある作品部分だけ読んでていつ登録するか迷ってたので一応。読み切りまで網羅した全作品作者コメントがついてる力の入りようが素晴らしい。サンデーをクビになり少女漫画誌で『陽あたり良好!』青年誌で『みゆき』をヒットさせサンデーに帰還し『タッチ』が生まれるというノリに乗った流れが天才。あのちゃおを『スローステップ』で廃刊から救ったとか。有名作の裏話を歴代担当編集が語ってて読みごたえばっちり。ファン必見の本ですね。多作でヒット数も多いレジェンド。
さるぞう
2024/10/19 19:36

この手の企画は作者が亡くなってたり関係者もいなかったりで考察や評論や感想なんかで紙面を埋めたりもある中、お兄さんは亡くなってしまったけどまだ武居さん等初期の関係者がご存命で話を聞けたのが大きい。永久保存版です。お兄さんとあだち充さんの話は今連載中の『あだち勉物語』で補完してます。これも面白い。

が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
金も職も家族もない底辺を生きる尾城は隣人が巻き込まれたヤクザ案件に首を突っ込み自分に殺し屋としての才能があることに気づく。それは闇との戦いの幕開けで…。実にヤンマガらしいバイオレンスアクション漫画。政治家暗殺を企む鬱屈とした導入から隣人の子供を守るため死地へ飛び込みヤクザを殺しまくる。肉体系なので39歳の年齢設定は厳しい気もするけど読者層がその辺と睨んだ感じかな。警察も癒着してそうだからきっとこのヤクザは政治家に繋がっていくんでしょうね。ダークヒーローの向う見ずなバトルシーンは圧巻。面白かった。おすすめ。
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さるぞう
イジメ0を掲げる学校では圧倒的な監視体制によりそれを実現していた。真面目な清和は元イジメられっ子四条と仲を深めていたがある日彼女は飛び降りた。イジメが関係していると睨んだが学校側は隠蔽しているようで…。彼女の死を探る学園ミステリー。生徒への干渉によりイジメ0を達成する高校で起こった事件。事故として処理され疑問に思った主人公たちが捜査を開始する。気になる導入だったけど最後の方先生が普通にいじめられてて萎える。それありならしたい放題では。俺が認めなきゃいじめは存在しない理論はなんだかな。とりあえず次も読むか。
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さるぞう
人の目を気にする月岡文は周囲の自己肯定感のアゲについていけていなかった。実は王子様の待望を夢みていて勇気を出したマチアプで出会ったのはイケ女?女同士の友情を描いた漫画。マチアプを友達作りに使って主婦とも出会い後輩含め4人で楽しいお喋りは夢あるよ。大人になって友達ができないと男は話題になるけど、女性もそうなんでしょうか。この漫画だとサクサクできてるけど現実はそうはいかないよね〜。主婦や子育てでクラスが変わった旧友と新友の対比。どうしたって家族話が中心になるわけで、共感出来なきゃつまらない。全方位伺いが巧み。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
ずいぶん待たせたじゃないかでついに電子限定に…。まあドキュン具合が万人受けしない感じなのでしょうがなし。おばあ様の思い出語りが終わり今の話に。前半は修行、後半は人間側の反撃へと続く。とにかく新キャラ新技が湧きまくるのでそこはまあちゃんと受け止めずさらっと流して読むのが吉。グロテスクで野蛮なやつらなのにそこには一定の知性があり、復讐と快楽が混じる。復讐は不毛と言われ続ける昨今だけど、戦場で兵士が凶行に及んでしまうのはそこに快楽があるからだと思うんだよね。おばあ様がボコボコにされる展開は見たくないねえ。
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さるぞう
就活に難儀する大学生中原はガテン系インテリア職人夏子のもとで働くことに。依頼者の住む空間創りはオシャレとは程遠く…。リノベーション漫画。男のように見えるひとり親方の女性にボコボコに叱咤されながら働く中原の空気の読めなさが心地良い。しかしデカイしごついし全然女性に見えないので読んでる間の大半はその設定を忘れる。もっと肩幅とか喉仏とかぽさを描いてもいいと思うんだけど。注射とかしてるガチ感も描かれないからよく分かんない。夏子の過去もいろいろありそう。まあまあだけどリズムナシオン読みたい…。(笑)
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さるぞう
浮遊性蒸気の発見により空を飛びまわることが出来る世界。それは悪党も同じ。ならず者空賊ハックは今日も一攫千金を求めトレジャーハントをしていた。そこで何者かに追われる女性と出会い…。好きなものを詰め込んだスチームパンク。もうジブリです(笑)ラピュタなのか紅の豚なのか、獣人と人間が混在する世界で落ちぶれ貴族の主人公が仲間たちと冒険する。国を買えると言われる秘宝を求めるプロローグの1巻。それは既視感か王道か。とにかくこういうの好きでしょ?を浴びた。YES!煙モクモクの蒸気に溢れる夢。オンボロ空挺でお尋ね者は行く。
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さるぞう
綾瀬川再び先発。球数制限40球はなかなかシビア。強いチームは当て感あるし粘れる選手もいる。懐かしいチームメイトとの対戦。一応世代の代表だったのに赤子扱い。八村塁が誰も取れないんで野球を辞めたって話あるけど、豪速球ゴリ押しではなく野球脳と身体能力のハイブリッド。才能バレしたくないチームと勝たなきゃいけない綾瀬川、そして感化され始めるチームメイト。こうやって派閥ができていくんだなって感じ。勝手に肯定と嫉妬で否定。この影響力はプロになっても続くから嫌なら辞めるしかない。ペースがゆっくりじっくりになった。
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さるぞう
タイトル通りの漫画史をアクロバットに力技で書いた力作。これをたたき台にして個々の雑誌やジャンルを深堀していくイメージなので、そういう細かい発展は抜けてる。知らない昭和の流れはなるほどなとなるんだけど、知ってる21世紀以降が雑誌の部数減とただただ好きな漫画の羅列みたいになってて、もっと薄くていいから多角的な目線が欲しいところ。ガラケー漫画あったじゃない。あとはレンタルとか。最近の傾向は漫画すら読まれなくなってきてて、全エンタメがショート動画に食われてるイメージ。羅列になってるのでざっくり把握したい人向け。
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さるぞう
前巻でまさかのあおが火の中に。いやいやさすがにそれはないでしょと3巻になったらサプライズもなく亡くなってしまったことに唖然呆然僕憮然。それでも続いていく生活。新たな命が産まれあおの生まれ変わりのよう。いや代わりなどいないか。手紙が届き続け人助けに人生を捧げることに。妻にも経緯を話し協力プレイ。暗躍する謎の男。顔に傷のある人に偏見があるわけではないけど、そんな目立つ部分に傷があったらみんな見ちゃうとは思うんだよね。サスペンスそういう犯人多いけど。展開が過去作品とも似てくるので犯人チラ見せはおなかいっぱい。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
いつもはエモに押し潰されてどうしようもない気持ちになるんだけど、今回は別れとか喧嘩とかなくて穏やかに話が進む。とはいえ未来の別れは確定的でロボは四国に行くし姉は東京へ行く。大人は定住を目指して長いこと働くからこういう短期間にころころと未来が激変していく体験をする人は少ない。そこにエモが潜んでる。大人も自由なはずなんだけどね。修学旅行でのじいちゃんとの出会いだけちょっと浮いてる。そういうのなくていいよ。会うなら意志を持って会ってほしい。でもこの時計が後々効いてくるなら楽しみです。いやあずっと読んでいられる。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
『イエスタデイをうたって』のその後の短編が入ったファンブック。初収録の短編もあるものの、冬目景やアニメ監督インタビューが入ってるのでファンブック寄りだと思う。イエスタデイのキャラ紹介や秘話やアニメに関する話があるのでファンなら必読とまでは言わないけど読んで損なし。ただexからの再録が多いという…。実写化まだです?未収録だった『夏の姉』めっちゃ良かった。一人暮らししてる兄が帰省したら女になってたというコメディ。冬目景って入りはクスッと笑えるけどなるほどなと納得する状況作りが上手くて好きだな。続き読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
剣と魔法の世界に住むマーク。異世界から転生してきたという男にお前も同じだと告げられ…。前編フルカラーで描かれる愛しい妹のためこの世界で奮闘する男のファンタジー。設定としてはよくある異世界転生ものなのだけど、元鉄道員で能力で物を具現化できるので線路を作っちゃおうというハチャメチャ感が楽しい。タイトル的には大陸横断鉄道みたいなのを作る話になるのかな?今の所鉄道計画なんてものはなく、移動手段で線路出すぐらい。昔の魔物が動き出してさあ大変で次巻。ドタバタコメディって感じで読みやすい少年漫画。意外にバトル寄り。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
あれえ、そっちいっちゃったか。1巻で性加害を受けそうになる同性愛者の主人公が描かれ、2巻冒頭で同性からの告白的なやつを拒否し逃げる。そんな彼女が未成年男子と繋がろうとするの結構グロくないですか?このブレも人間って言っちゃあおしまいというか、主人公に対して何も感じなくなってしまう。性欲が根底にある世界観は面白いしちゃんと性欲が気持ち悪いのが良いので、そうなるとこの気持ち悪い世界がどう描かれていくか。なにやら世界では独立運動もあり、戦いが激しくなっていくのかな。ういちって人殺しだから応援はしづらい。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
母親とその連れ合いの男との関係に悩む淀井。グロテスクなものに興奮してしまい虐められる村瀬。中学生2人は徐々に距離を詰めていく。庇護欲か性欲か依存か友情か愛情か…。文学的なBL漫画。自分の欠けた穴が埋まる感覚で求め合い、それが最後必要としなくなった成長へと繋がったんだと思う。午後の光線はすぐに暮れる。非情な最期は作者の悪意ではなく光なんだと。エッチシーンもグロシーンも多少あるのでしんどい人は要注意。でもこれはまだBL初心者でも読めるタイプだと思う。危うさが未成熟でだからこそ胸に響く。読めてよかった。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
ヤクザの舎弟一信は事務所でオヤジ諸共の凄惨な殺人現場を目撃する。唯一の生き残りの少女と共に殺人犯から身を隠すことになったまさかの禅寺!?超過酷なスパルタ修行を描く坊さん漫画。最初のサスペンスな展開からテンポよくしごかれる修行編へと読む手が止まらなく一気読み。娑婆の苦悩を全て置いて身一つで仏門へ。今もこんな修行をしてるのかは謎だけど、ただ弟子へのセクハラ事件とかも見るに絶対的な上下関係はあるんでしょうね。悩みは人と共有して同士で分かち合い乗り越える、そういう姿にグッときた。けっこう楽しめました。おすすめ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
同じ大学に通う男子カップルによる身長差BL。純粋なBLレーベルじゃないからかエッチなシーンはなく、同性を揶揄する人もいない、ふたりの関係性を素直に楽しむタイプの作品。丁寧にお互いがお互いのいい所に気づき、どんどん好きになっていく感情を描く。理系ダサ男子だけど優しくていいんだけど、高身長男子が欠点なさすぎてパーフェクトヒューマンなのはちょっとつまらないかな。ただそれがストレスなく話に入っていけるわけで、ハマる人はとことん浸れる作品だと思う。タイトルが身長を表してる通り、視線の高低差が意識的に描かれてます。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
朝満員の電車で隣に座る高校生の男女。どうやら彼らは両想いのようで…。毎朝通学で隣になる意識しあってる男女を乗客と共に応援するラブコメ。これは確かに新感覚。似たような話で読者が実況しつつ応援する作品はあれど、その他乗客が同じ立場になってアクシデントありを見守るラブコメは読んだことなかったな。いつも隣同士で座るって先客いないって偶然性が強すぎる気もするけど、途中からベタなオタクおじや老人など邪魔イベントを一緒に回避しようとする姿が面白い。初々しさにたまらん気持ちになるけど、ワンシチュだと続けるの大変そう。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
彩目加入作戦。けっきょくはとっちの歌を聴かせるのが一番。はとっちけっこう熱いんだよなあ。知らない曲だったから聴いてみたら結構激しめでびっくり。これ弾き語りできる人強いっすよ。なんというか自分が強い。選曲のちょい古な感じはやはりお父さんの影響かな。複雑な家庭環境すぎない絶妙さ。まあでもアル中はきついか。お父さんがくれたエフェクターが知る人ぞ知る名器とかではなく、初心者なら誰もが通る大定番のBOSSなのが良い。プロジェクトY見当もつかなかったけどヨンスか!?大きな事件も起きない日常漫画なのにずっと面白いよ。
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さるぞう
20世紀初頭、戦場から帰還したギャリーは夢だった酒を飲もうと街へ行くと禁酒法が施行されていて…。『腹腹先生』の高口楊新作はギャングが支配していたアメリカ。お尋ね者になった主人公一行が酒を求めて旅をする感じかな?バイオレンスでドンパチやりながら挟み込まれるギャグが軽やかで肩肘張らず読めるタイプ。後半にアル・カポネが出てきてライバル関係になりそう。戦場を知るからこそ不殺の精神はるろ剣金カムの流れ。グロもないし酒雑学ありの楽しい作品でした。
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さるぞう
絶滅したと思われていた蝶人(小人のようなもの)が発見され人間によって繁殖されている世界。つがい・マイと上手く交尾までいかず悩む忍野は彼女が実は想い人がいることを察していて…。人間の保護下にある蝶人たちを描くファンタジー。見た目も思考も人間なので、常に監視され交尾を促される状況になかなかきついものがある。それでも保護を脱しようとする勢力がいて、主人公たちもその思想に飲まれていき世界を出る。沖縄の血筋らしく方言が出てきて伝統に幻想的。外の世界も一筋縄ではいかなそうだし、重い中で描かれる愛に希望を見出したい。
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読書データ

プロフィール

登録日
2012/11/27(4380日経過)
記録初日
2012/11/19(4388日経過)
読んだ本
9602冊(1日平均2.19冊)
読んだページ
1892127ページ(1日平均431ページ)
感想・レビュー
8335件(投稿率86.8%)
本棚
23棚
現住所
海外
自己紹介

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