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2024年3月の読書メーターまとめ

蒼
読んだ本
6
読んだページ
2800ページ
感想・レビュー
3
ナイス
147ナイス

2024年3月に読んだ本
6

2024年3月のお気に入られ登録
4

  • 蒼い猛牛
  • しら=にす
  • 電気羊
  • Kircheis

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

蒼
車もバイクも電子制御の部分が増えていってる状況にげんなりしているのだけど(機械的な修理ができない)、世界が半導体漬けへの道をつき進んでいる流れが理解できてよかった。量産化の技術と民間向けの値下げ、オフショアリング、微細化や設計/製造の分離など目まぐるしい変化の中で奮闘してきた企業や国の攻防はとても面白く、恩恵も受けているけれど、意識しないままに半導体への依存をそれほど深めていることに奇妙な感じを受ける。計算能力への欲求よりも、各国の経済的な必要が引っ張ってきたような印象を受ける。この先は何を思い描くのか?
蒼
2024/03/24 14:19

半導体産業史で、80年代の日本企業の勢いと衰退、ソ連のコピー戦略、サムスンと台湾TSMCの興隆、米中の攻防、最近の半導体不足までそういうことだったのか!ということが多くて面白かった。アジアのサプライ・チェーンはアメリカにとってはコスト削減とアジアをアメリカ中心の世界へと縛り付けるメリットがあり、アジア各国にとっては経済成長や政治的安定を支えるもの、その相互依存の関係の複雑さと、最先端の製造を請け負う台湾TSMCへの依存は想像以上だ。でも技術、政治、災害などで数年先もわからないというスリリングさもある。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
3

蒼
ネタバレコロボックルはアイヌ語で「ふきの葉の下の人」。なのでフキを見ると反射的にコロボックルを思い出し、今年も古い本を読み返してみた。これはシリーズ3冊目でコロボックルの少年が空飛ぶ機械のテスト中に人間の少年に捕まってしまい、救出のために皆で奮闘するけど最後は無事に解放され、そのコロボックルと人間の少年は友達になるという微笑ましいストーリー。ヘリコプターやはばたき式飛行機を作るなど、コロボックル達が人間から社会の仕組みや技術をうまく取り入れていく前向きさや知恵が描かれていて、事件はあるけどほのぼのとのどかで良い。
が「ナイス!」と言っています。
蒼
車もバイクも電子制御の部分が増えていってる状況にげんなりしているのだけど(機械的な修理ができない)、世界が半導体漬けへの道をつき進んでいる流れが理解できてよかった。量産化の技術と民間向けの値下げ、オフショアリング、微細化や設計/製造の分離など目まぐるしい変化の中で奮闘してきた企業や国の攻防はとても面白く、恩恵も受けているけれど、意識しないままに半導体への依存をそれほど深めていることに奇妙な感じを受ける。計算能力への欲求よりも、各国の経済的な必要が引っ張ってきたような印象を受ける。この先は何を思い描くのか?
蒼
2024/03/24 14:19

半導体産業史で、80年代の日本企業の勢いと衰退、ソ連のコピー戦略、サムスンと台湾TSMCの興隆、米中の攻防、最近の半導体不足までそういうことだったのか!ということが多くて面白かった。アジアのサプライ・チェーンはアメリカにとってはコスト削減とアジアをアメリカ中心の世界へと縛り付けるメリットがあり、アジア各国にとっては経済成長や政治的安定を支えるもの、その相互依存の関係の複雑さと、最先端の製造を請け負う台湾TSMCへの依存は想像以上だ。でも技術、政治、災害などで数年先もわからないというスリリングさもある。

が「ナイス!」と言っています。
蒼
人間が利用し、その後放棄した12か所の土地をめぐるもの。歴史的経緯を知った上で現地を訪ね、その場所の現在を感じることを大切にしているのがいい。人間の営みを振り返るものにもなっている。多くの場所が再野生化が進んでいて、著者はそれを希望と書き、そうなのだけど、思うのは、生命、生命の総体である自然は立ち止まることなく変化していくものだということ。ダメージを受けても、その場で生きられるものが生き、繁殖し、命を繋ぐ。それは太古の昔から連綿と続いてきた営みで、生命とはそういうものなんだろう。人為的攪乱をどう考えるか。
蒼
2024/04/05 14:30

スコットランドのシェールオイル採掘時の廃棄物の山/キプロスの非武装地帯/エストニアのソ連時崩壊後に放棄された農地/チョルノービリ/荒廃するデトロイト/アメリカ製造業の発祥の地パターソンの廃工場/ダイオキシンなどの有害物質が堆積したパセーイク川/フランスのWWI時のヴェルダンの戦いの跡地の「ガス広場」/外来植物が広がるタンザニアの農学研究所(ドイツが設立)/住民が去り家畜の牛が野生化しているスコットランドのスウォナ島/火山噴火で壊滅したカリブ海の島モンセラト/環境が悪化したアメリカのソルトン湖

蒼
2024/04/05 14:53

特に印象に残ったのは農地の放棄。旧ソ連圏、アメリカ、中国、ラテンアメリカ、ヨーロッパでは人口動態と農業形態の変化により放棄される農地が増加、結果森林が増加している。現在世界の1/3の国で森林は減少、1/3は横ばい、1/3で成長。過去にはモンゴルの征服、黒死病、コロンブス交換に起因する疫病で人口が大幅に減少した地域ではその後森林や草原が再生し、CO2が吸収され、それが小氷期の一因とする研究がある。黒死病、コロンブス上陸の50~100年後CO2濃度減少。アメリカの原始林の多くはごく最近になって再生されたもの。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/01/13(4121日経過)
記録初日
2013/01/10(4124日経過)
読んだ本
1666冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
405683ページ(1日平均98ページ)
感想・レビュー
1523件(投稿率91.4%)
本棚
29棚
性別
現住所
兵庫県
自己紹介

もともと好きなのは、ミステリー、ファンタジー、SF、幻想文学、料理本、食に関する本ですが、
今は、ジャンルを問わず、自分にとって新たな視点や、認識や、世界や、世界観がひらけるものに興味があります。
ノンフィクション、時々SF、絵本、写真集、ぼちぼち文学などです。

感想は、自分が消化するためと、その時の自分の記録として書いてます。
読みたい本は増えるけれど読む方はまったく追いつかず。
でもだんだん、多く読むより、じっくり読みたいと思うようになってきました。

最近身辺が落ち着かず、スローペースです。

お気に入り解除は自由になさってください。

植物note:https://note.com/aohakutaki

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