ミステリーのプロットとしてはツッコミどころもあったけれど、なかなか面白く読めた。犯人と警察の心理戦が克明に綴られていて、最後まで読み切るのはあっという間だったな。犯人の得体の知れなさと真の目的への探究心をそそられる出来になっているのはさすがだった。ヒリヒリするような心理的攻防と謎解きを描いたミステリー小説だったな。

個人的にはUSENって離職率が高かったり株価が乱高下したりであまりいい印象を持っていなかったけれど、その社長が仕事に対する強い情熱を持っていることを本書で初めて知った。紆余曲折ありながらも様々な会社を経営して、ハードワークで困難を乗り越えていく姿勢は素晴らしいと思う。

どこにでも他者に対して攻撃的な人はいるけれど、そんな人の心理や対処方法などを本書で知ることができた。まあ端的にはできるだけ関わらない方がいいって事だね。親しいふりをして攻撃してくる友人もいるいるだし、一筋縄ではいかない人間関係を乗り越えるためのヒントとなる一冊。

日本で食べられる世界各国の料理を題材にしたこのエッセイ、なるほどな、と思わされる点が多かった。日本人フランス料理があまり好きではない説、ロシア料理があまりメジャーではない理由など、なかなか興味深かったな。今はグルメサイトなどができて店を探すのも容易になったけれど、その昔はどうやって店を探していたのか今となっては不思議。

本書にもある通り、近代史って学校ではあまり詳しく学んだ記憶がなかった。本書でその詳細を学ぶことができて、日本の現代史についてまだまだ知らなかったことがあるんだな、と気づきがあった。政治、宗教、そして周辺の国々との関係など、日本を取り巻く環境を俯瞰して知ることができた一冊。

鉄道駅が通勤や旅行だけではない、様々な「境界」にもなっていることがよく分かって興味深かった。鉄道会社、地理など、境界駅が担う役割は結構多いんだな。そして本書は各駅の周辺についても綴っているので、読んでいるだけで旅をしているような気分になった。全国各地の境界駅をまとめた、新しい視点からの一冊だった。

ミステリーのプロットとしてはツッコミどころもあったけれど、なかなか面白く読めた。犯人と警察の心理戦が克明に綴られていて、最後まで読み切るのはあっという間だったな。犯人の得体の知れなさと真の目的への探究心をそそられる出来になっているのはさすがだった。ヒリヒリするような心理的攻防と謎解きを描いたミステリー小説だったな。

ウクライナ戦争やガザ紛争、トランプ再選の可能性などでますます混迷を深める世界情勢を池上彰氏がいつも通りの分かりやすい解説で俯瞰してくれる。分断はアメリカだけでなく、世界各地で起こっているのがよく分かる。世界情勢の鍵を握るのはトランプが再選するかどうかだろうけど、そうしたら世界は引き裂かれるだろうな。