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2024年2月の読書メーターまとめ

ラウリスタ~
読んだ本
4
読んだページ
970ページ
感想・レビュー
4
ナイス
61ナイス

2024年2月に読んだ本
4

2024年2月のお気に入られ登録
1

  • ∃.狂茶党

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ラウリスタ~
高階氏による1971年の書籍、カラー版で親書化。取り上げられている作品は、最近の三浦篤『まなざしのレッスン2』とだいぶかぶっているので、高階-三浦と基本的な教育方針は継承されているんだなと勝手に納得。画家とその代表作を取り上げ、それを説明、最後に画家の来歴を説明、という流れ。各章で独立しているので読みやすい。1がマネまで、この2がルノワール(印象派)以降。印象派とポスト印象派への変革がよく分かる構成。色のマティスと形態のピカソなど、大まかな関係図が見える。研究ではなく教育用なので、大学生(学部)用に最適か
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
4

ラウリスタ~
高階氏による1971年の書籍、カラー版で親書化。取り上げられている作品は、最近の三浦篤『まなざしのレッスン2』とだいぶかぶっているので、高階-三浦と基本的な教育方針は継承されているんだなと勝手に納得。画家とその代表作を取り上げ、それを説明、最後に画家の来歴を説明、という流れ。各章で独立しているので読みやすい。1がマネまで、この2がルノワール(印象派)以降。印象派とポスト印象派への変革がよく分かる構成。色のマティスと形態のピカソなど、大まかな関係図が見える。研究ではなく教育用なので、大学生(学部)用に最適か
が「ナイス!」と言っています。
ラウリスタ~
第1章芳賀京子、第二章渡辺晋助が必読(第4章三浦篤はほぼマネ論)。芳賀は、古代ギリシャでは性欲の対象でしかなかった「横たわる裸婦」が、徐々に美と豊穣性、そしてローマでは母性までをも獲得していく過程を鮮やかに描き出す。女性の裸体はほとんど描かれてこなかったが、意外にも日本の春画的な娼婦の姿も古ギにあるのが面白い。渡辺はウルヴィーノのヴィーナスをめぐる、イコノロジー的解釈と、反イコノ的解釈の対立に注目。前者はネオプラトニズムの観点から図像解釈、後者は単なるポルノだと。その間をとり、祝婚画の社会的役割に注目する
が「ナイス!」と言っています。
ラウリスタ~
ミステリー専門家や愛好家ではなく、英文学の専門家として、特に英(米)の探偵小説史を、ディケンズからの人間観察文学の中に位置付けていく。ミステリー、探偵小説のゲーム性(探偵と読者で同じ情報を共有するフェアさ)をミステリー愛好家が重視するとするならば、著者はその文学性(人間観察、特に平凡な人生に隠された悲しさを暴く物語としての探偵小説)を重視する。前半は面白いが、後半になると20世紀に入ってからの(アガサ・クリスティ以降の)探偵小説家とその作品について、紹介という感じなので、あらすじを読んでもよく分からないか
が「ナイス!」と言っています。
ラウリスタ~
雑誌の連載をまとめたもの、体系的ではない。画家とモデルというと、男性画家と女性モデルとの肉体関係(例えば19世紀のフランスを例に取っても、モデルは身分が低く、娼婦のように扱われたから)とか、熱烈に愛した女性(妻、愛人、禁じられた相手)をミューズとして花開いた芸術、といった紋切り型に集約されてしまいがちだが、本書では意識的にその常識を揺るがすような組み合わせの画家・モデル関係に焦点を当てている。男性裸体を描く女性画家、同性愛をひた隠しにする男性画家、君主の怒りに怯える画家…。連載として読むのが楽しいだろう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/09/06(5319日経過)
記録初日
2009/04/01(5477日経過)
読んだ本
2101冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
592545ページ(1日平均108ページ)
感想・レビュー
2011件(投稿率95.7%)
本棚
7棚
性別
職業
専門職
URL/ブログ
http://ameblo.jp/oosashi/
自己紹介

ヨーロッパの文学を勉強しています(最近大学院を修了しました)


岩波文庫の赤帯は基本全部読みたい。(2010年ごろ)→筑摩学芸を制覇したい→ただいま叢書ウニベルシタス・ローラー中→やっぱやめた、そろそろ真面目に勉強しよう(2015年ごろ)→→現在は乱読時代の貯金を取り崩し中。

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