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2024年3月の読書メーターまとめ

くるぶしふくらはぎ
読んだ本
13
読んだページ
3236ページ
感想・レビュー
13
ナイス
679ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • ishin10
  • toshi

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

くるぶしふくらはぎ
ネタバレ会ったこともない小説家の父が死んだ。校正の仕事をしていた母は、不倫だったため父とは一切の縁を切って主人公を育てていた。そんな母も亡くなり、一人生きていた主人公の元に、父の失くした原稿探しの依頼が舞い込む。原稿を探すミステリーの中に隠された重大な謎。校正をしていた母の担当だった霧子さんの謎解きの冒頭で、ハッとさせられこれは…と本を眺め、更に最後のページで父が遺した原稿用紙の意味が明かされる。読了した人としか語らえない驚き。もちろんミステリと物語の美しさも堪能できる。一冊で何度も美味しい作品でした。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

くるぶしふくらはぎ

「あえかで美しい絨毯のように」とは、「あでやかな」の誤植かと思って調べたら、「あえか」という言葉がありました。勉強になります。人生でこの言葉を使う人にも文章にも出会ったことがなかったです。

「あえかで美しい絨毯のように」とは、「あでやかな」の誤植かと思って調べたら、「あえか」という言葉がありました。勉強になります。人生でこの言葉を使う人にも文章にも出会ったことがなかったです。
すだち
2024/03/10 17:50

調べてしまいました。1つ語彙が増えました。ありがとうございます😊

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2024年3月の感想・レビュー一覧
13

くるぶしふくらはぎ
地元図書館の入り口の企画コーナー。今回は、高齢者の趣味、見つけようぜ、的な企画でした。で、これ、借りちゃいました。定年まで、あとちょっと。趣味はあります、そう、鐵道写真です。私的には、復習、おさらい編でしたが、旅情が掻き立てられました。
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くるぶしふくらはぎ
昭和、平成と女性を巡る「不適切にほどがある」案件は、令和になって徐々に減少傾向とはいえ、まだまだ途上。で、本書ですが、あらま、紫式部さんとは平安時代からなんと先見の明があったことかと思える記述が「源氏物語」には散見してたんですね。女性蔑視発言をする高級イケメンお坊ちゃんたち、女性を政略の道具としか見ない男社会、説教大好きモラハラおじさん、それは普通のことで女性は守られる存在だと受容しながらも物語を通して「なんか変よね」と言い続け、当時から現在に至るまで女性にエールを送っていたのか。凄いぞ。
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くるぶしふくらはぎ
隠蔽捜査シリーズ10 神奈川県警刑事部長となった竜崎。有名作家である北上が誘拐されたのではないかという事件が起こる。いつも通り現場に臨場する竜崎、いつも通り無駄を排除し合理的な竜崎。だが、そこに行方不明となった作家仲間の梅林が加わり、いつもよりちょっとラフな竜崎が見られる。竜崎が知らない作家だけに分かる流儀や心の機微を梅林から情報を得ながら、竜崎なりに俯瞰して事件を捉える。息子、邦彦の「大学、辞めようかな」問題のエピソードに対する竜崎の軽やかさも良い。
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くるぶしふくらはぎ
ネタバレ会ったこともない小説家の父が死んだ。校正の仕事をしていた母は、不倫だったため父とは一切の縁を切って主人公を育てていた。そんな母も亡くなり、一人生きていた主人公の元に、父の失くした原稿探しの依頼が舞い込む。原稿を探すミステリーの中に隠された重大な謎。校正をしていた母の担当だった霧子さんの謎解きの冒頭で、ハッとさせられこれは…と本を眺め、更に最後のページで父が遺した原稿用紙の意味が明かされる。読了した人としか語らえない驚き。もちろんミステリと物語の美しさも堪能できる。一冊で何度も美味しい作品でした。
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くるぶしふくらはぎ
ネタバレ無しにレビューを書くことが難しい。初めて湊作品を読んだ「告白」のような、ザラツとした読み応え、粗削りな文体ながら深部に落とし込むような描写。粗削りに感じるのは、登場人物の手記が多いからかもしれないが。蝶の名前が出てくる度にスマホでその姿を検索したのは、蝶の姿や色を確認したいからだけではなく、ちょっとでも狂気の世界に引き込まれない為の自己防衛だったと、後になって思う。蝶の生態が、物語の羅針盤かの如きラストへ向かう展開に、脳みそがかき混ぜられ気分が悪くなる。まさにこれが湊作品。
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くるぶしふくらはぎ
東日本大震災 あの日失ったものは。あちら側にいったものと、こちら側に残ったものの境界線。分けたものはなんだったのだろう。「護られなかった者たちへ」に登場する宮城県警捜査一課の笘篠刑事が、二つの奇妙な事件の繋がりに気づき、捜査を進める。あの日あの場所にいたものにしか分からない、辛く苦しい言葉に返せる言葉が見つからない。
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くるぶしふくらはぎ
年休消化時期が間も無くあり、ついつい手にとってしまった。あまり休めないので、遠くには行けないけど、決めたぞ!で、調べてみたら、あら大変、さすが秘境駅だ。ただ行くだけではなく、あれ見たり、これしたり、と欲張ったら、鉄道など公共交通機関では、休みを取った日数では回りきれず(涙) 鉄オタとしては不本意ながら、車で現地に行って、所々、鉄道に乗る計画としました。ただ、こうして読んだり写真を見てるだけでも、楽しい時間でした。
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くるぶしふくらはぎ
英語圏の人との商談で、日本人が「はい」「はい」と相槌を打っているにも関わらず、最後に「承服できません」と断るから、日本人は嘘つきだ、って思われちゃうエピソードは、なるほどと面白く拝読。「yes」と「no」と、「はい」と「いいえ」は同義語ではないんだね。できれば諍いを避け、根回し文化横行の日本風土。言葉にも当然現れる。「手を挙げて、横断歩道を、渡りましょう」の語順の大事さも、納得。2014年刊行の本書。言葉は移りゆく。令和の今の練習帳が欲しいな。
くるぶしふくらはぎ
2024/03/17 09:52

「医者の娘」の章は、明らかに「不適切にもほどがある」案件でした。令和の今、これは、感覚的に間違いですね。「医者」は男だからとか、今時、言ってたら炎上です。

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くるぶしふくらはぎ
犯罪者予備軍たちの駆け込み寺のような存在のNPO。そこに相談に訪れる誰かを殺したいと思っている五人の主人公と相談員の5編の短編。「あなたには、人殺しはできませんよ」と説得するのではなく、相談員は主人公たちの殺人計画の無謀さや警察に捕まるリスクを理路整然と解き明かしていく。それを聞いた主人公たちは、殺人をやめるのか…。石持さんの作品を読むのはこれが初めてですが、読んだことのない感覚。荒唐無稽な設定なようで、やけに人の心理の芯をくってる感じが堪りませんでした。
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くるぶしふくらはぎ
もうすぐ春ですねえ、旅をしてみませんか♪という気分になって、本書を拝読。いいよね、いいよね、ああ、旅に出たい。中井さんが切り取る鉄道風景は、いつも温かくて優しさに満ちている。
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くるぶしふくらはぎ
YA図書かと思うくらい大きなフォントで書かれた中身に騙されてはいけない。YAには分かるまい、大人たちが何故そうしてしまうのか、そう思ってしまうのか。大人たちの割り切れない不条理な行動や価値観や気持ち。どの話も、最後は何だか鼻で笑ってしまう、どうしてかな、仕方ないね、所詮そんなもんか、なんだかなあ、みたいな曖昧な不安。桐野さんの描く人間ショートショートの世界。
くるぶしふくらはぎ
2024/03/10 15:09

ネタバレ   新ちゃん、ジンジャーだからホコラっていうネーミング、なんか病んでない?怖いよ。って思うのは私だけかなあ・・・

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くるぶしふくらはぎ
登場する誰もが読者に何か違和感を抱かせる。結婚相談所でアドバイザーを務める主人公の一人、亜紀はシングルマザー。亜紀の息子、小太郎のクラスの担任がもう一人の主人公、長谷川。小太郎のクラスメイトの一人が行方不明になる事件があり、街全体が不穏な空気感に包まれる。途中から、事件の真相がうっすらと見え始めるが、一気に加速する怨念の連鎖に、読者の推理が追いつかず…。「黒い糸」のタイトルの意味が解き明かされる。
くるぶしふくらはぎ
2024/03/10 10:27

Vancさんは、感動されたのですね?

Vanc
2024/03/10 15:19

最後は赤ならぬ黒色の糸で結ばれていたのは、良かった。

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くるぶしふくらはぎ
2017年発刊。7年前の連続幼女誘拐殺人事件、犯人は無実を訴えていたが自殺。そして、事件が起きる。7年前の事件によく似た殺害された幼女の死体遺棄現場。模倣犯の仕業なのか、あるいは7年前に犯人とされた男は冤罪で真犯人が他にいたのか。昭和の刑事ドラマを見ているような文体の警察小説。一本のレトロ映画を見終わったかのような読後感です。軽妙な作品を読み慣れてしまっていて、始めは固い文章の世界観に入り込みずらかったのですが、読書にのってくると”沼”にハマりました。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/02/11(4092日経過)
記録初日
2012/07/22(4296日経過)
読んだ本
1489冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
446717ページ(1日平均103ページ)
感想・レビュー
1276件(投稿率85.7%)
本棚
15棚
性別
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