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2024年3月の読書メーターまとめ

Nobuko
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2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
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  • みねふじよ
  • らんちゃん
  • ぶぶ ひこ
  • うた

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Nobuko
ネタバレ子供は親を選べないとはいうけれど、男性なしでは生きていけない母を持つ櫂と、浮気相手のところに行ってしまった夫を待ちながら壊れていく母を持つ暁海。二人が高校で出会ってお互いを理解しあって唯一無二の相手だと心の中で思っていても、現実は簡単に二人を一緒にさせてはくれない。ヤングケアラー、LGBTQの問題やネット炎上など現代の闇の部分がよく描かれている。この物語で幸せだった人はいるのだろうか。いつも二人の良き理解者だった北原先生もそんな生き方で良かったの?と訊きたくなる。唯一の救いは櫂が花火の下、逝けたことかも。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

Nobuko

2月も22冊。よく読みました。イチオシは「花屋さんが言うことには」 お仕事小説っぽくないお仕事小説でよかったです。ナイスありがとうございます。 2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:22冊 読んだページ数:6792ページ ナイス数:373ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/322451/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
22

Nobuko
男とは、女とは、そういう物言いが娘たちや孫たちに疎まれている小山田義景。高齢とあって一人暮らしにはさせられないという娘たちの提案に唯一男の孫である桐矢となら、と同居に同意する。長年、食品会社でレトルトカレーの営業に携わっていた義景。数十年前、妻・桐乃は浮気を疑って離婚を決意していたようだが、真相は違っていた。自分に家族がおらず、親戚に親切にされた記憶もないため家族への愛情表現の仕方がわからなかった男の悲哀が描かれている。桐乃も大概勝手な女性だと思った。晩年を桐矢と過ごすことができて幸せだったのでは。
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Nobuko
ネタバレ大御所ミステリー作家・宮内の遺稿をめぐる物語。たくさんの女性と交際をし、その中の一人には子供がいた。父親には会ったこともなく関係ないと思って生きてきたその子供・燈真。その遺稿を探すうちに父親のダメな姿、真実の姿に近づいていく。遺稿が誰のために書かれたのかはなんとなく早くピンときたが、そんな難しい仕掛けをよくぞ考えたもんだと。結局遺稿は残らず、燈真が書き、出版されることに。それもどうなんだろう。編集者の霧子に寄せる思いも宙ぶらりん。私感では宮内の本心を霧子が推測したところで終わってもよかったんじゃないかな。
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Nobuko
患者の心の声が聞こえる聴診器を得たお嬢様育ちの摩周湖先生。治験を受けて末期癌を克服した女子高生・桜子と代議士の妻・貴子の治癒を手放しでは喜べない葛藤を知る。児童養護施設で育った桜子はもうすぐ退所しなければならないのに貯金ができないことに焦っていた。一方、元キャバ嬢で夫に愛想を尽かしていた貴子は人の役に立つことを、と考える。奨学金貧乏や無戸籍の子供の話などリアルで重たい話が多く、お金を貯めるなら水商売もやむなしというのは私的にはちょっと違うと感じた。児童養護施設の食堂のおばちゃんがいい味出してる。
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Nobuko
うちはホールケーキを買う文化が無かったから憧憬がないけれど、両親の離婚で買わなくなったら寂しいだろうな。同じ境遇の二人がホールケーキを買って食す、その情景を想像してそっと紙皿まで入れてくれるバイト君の優しさに、まず、ケーキのようなふんわりとした甘さに包まれた。そして少しづつ繋がっているバイト君のお姉さんの妊娠と育児の話。食べたい物も受け付けない苦しい妊娠期間を終え、やっと自由に食べられるかと思えば子供に手が掛かって自由がきかない。ケーキのイチゴは特別。生クリームは自分へのご褒美。そんな気分にさせてくれる。
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Nobuko
二人暮らしだった祖父に突然逝かれて、呆然としてしまう高校生の林太郎。そんな林太郎の前にしゃべる猫が現れて本を助けてくれるように依頼する。初めは及び腰だった林太郎だが、随所に祖父の言葉を思い出しながら謎の人物たちを前に本がどういう物なのかを論破していく。読んだ本の量を自慢したい、難しい本をあらすじだけささっと読んでわかったようになりたい。これらの人物を見て自分と本との関係を考え直すきっかけにはなった。同級生の沙夜、先輩の秋葉、林太郎の一人暮らしを許した叔母など林太郎を見守る人々の眼差しが温かい。
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Nobuko
秋川先生の作品なのでか弱い女性がキャンプに挑戦してその都度、王子様的な助っ人が現れる…というような甘々なシチュエーションを勝手に想像していたのですが、今回の主人公・千晶はガチのキャンパー。道具のことをギアと呼んだり他にもちょっとわからない専門用語みたいなのが出てきたけれど、キャンプ部分は楽しく読めました。ただ、仕事の話だけ解せないくらいに次長に嫌われ?ていたり、パート社員に絡まれたりとそこまでいったら千晶の性格も少々難ありなのかと思ってしまった。上司の鷹野ご夫妻がただただ良い人、良き理解者で安心できる。
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Nobuko
ネタバレ子供は親を選べないとはいうけれど、男性なしでは生きていけない母を持つ櫂と、浮気相手のところに行ってしまった夫を待ちながら壊れていく母を持つ暁海。二人が高校で出会ってお互いを理解しあって唯一無二の相手だと心の中で思っていても、現実は簡単に二人を一緒にさせてはくれない。ヤングケアラー、LGBTQの問題やネット炎上など現代の闇の部分がよく描かれている。この物語で幸せだった人はいるのだろうか。いつも二人の良き理解者だった北原先生もそんな生き方で良かったの?と訊きたくなる。唯一の救いは櫂が花火の下、逝けたことかも。
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Nobuko
恵泉女学園を創設した河合道先生の一代記。先生のことは存じ上げなかったけれど、明治の後半から昭和の戦後すぐまで何度も渡米されている稀有な存在かと。その資金はどこから?と考えてしまうのは悲しい性ですが。最後の方は数えきれないくらい沢山の有名人がちょこちょこ出てきて、女性団体の名前が羅列されていて事実だから全部書きました!感が否めない。彼女たちの功績は大きいし、恩恵に預かっているとは思うけれど、もう少し学校創設だけとかテーマを絞って書いてもらったほうが長大にならず、理解しやすかったのではないでしょうか。
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Nobuko
ネタバレ新しい店長さんも癖の強い人だが、意地悪な人でなくてよかった。とうとうアルバイトからみつ屋の正社員になったアンちゃん。最初の仕事は銀座に異動になった椿店長との和歌山出張。梅もお醤油ももちろんパンダも有名なことは知っていたが、お菓子の神社があるとは知らなかった。椿店長が去り、桜井さんがもう時期アルバイトを辞め、寂しくなるなと思っている時に立花さんまでお店を去る決心をしていたとは。これから先、どうなっていくの?本作もお菓子に関する謎解き要素はかなり薄まっていたけれどこれからはアンちゃん一人で解決していけるのか?
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Nobuko
ネタバレご近所の焼き鳥屋さんが閉店して千歳という女性が一人で切り盛りするラーメン店に。不幸にしてボヤが出てしまったり、前の職場で付き合っていたダメ男に邪魔されたりしたけれど、農家で八百屋の団に助けられているうちにいい感じになり結婚に。「愛がなかったらコロッケはつくらない」は名言。本作ははじめ食堂の話というよりちょっと遠い世間話を聞いているうちに終わったかな。という印象。せっかくの皐と祖父の思い出の焼き飯の話が霞んでしまった。焼き飯って家庭の味があると思うけれど、その日冷蔵庫に残ってる物で作るから決まってないかも。
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Nobuko
最初のほうは「来た、見た、帰る」じゃないけれどプランを立てたり、お土産を家族や友人たちと分け合うような旅の余白の部分がすっ飛ばされて、今までの蓮斗との絡みは何だったんだ?と思わされるほど淡白に話が進んでいく。急展開は最後の山口の旅。一人勝手に傷心旅行になってみたり、強がってみたり。そこでタイミングよく意中の人が現れるのが秋川作品ならでは。やっと甘々の「らしく」なったところで本作の旅も終了。これからの日和は蓮斗に会いに旅するのかしら。奇しくも前半は能登、新潟の旅。旅人たちが復興支援に繋がればいいな。
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Nobuko
ネタバレオタクな大学教授というキャラで要に春が来た?と思ったら話は全然違う方向に。二三がスーパーから連れ帰ってしまった犬はいくら躾が良くて、お客さんも常連さんが多いといえども、食堂に平気で入れてしまうという行為にはがっかりだった。あと、気にし過ぎかとは思うが、ニューハーフや同性婚には寛容なのに、お酒の説明の時だけ「この焼酎はフルーティーで女性にうける」とか「女性なら牛乳割り」とか食の好みなんて性別関係ないのに、そういう表現が多用されているのは残念だ。万里が食べられなかった魚に挑戦してまで修行に臨む姿は応援したい。
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Nobuko
ネタバレ卓球の国際大会で無名の中国人選手・毛が小さな日の丸を付けている。彼は一体何者?現在と過去の壮絶な物語が行ったり来たりして最後はどうして翼だけが罪人にならなければならなかったのか、悔しい思いでいっぱいになった。幼少期に羽根青年に助けられてから、沢山の人を助けてきた翼。それを近くで見守ってきた啓介。二人の友情なんていう薄っぺらい言葉では表現できない絆が心を揺さぶる。羽根を始め二人に協力してくれる人達も温かい。本当に悪い浅沼が痛い目に合う日が見たかった。美玲が声を上げても難しかったのかな。皆、胸張って生きろ!
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Nobuko
ネタバレ北海道に転勤になった甘利田。母親の激マズ飯を食べなくてよくなったんだから給食に懸ける想いは多少薄れたのかと思えば何のその。食べる前には校歌斉唱を主張し、献立表はケースに入れて磨く、相変わらずのスタイルを貫く。宿敵・神野ゴウが卒業したと思いきや、新たな好敵手・粒来ケンが現れた。北海道という土地ならではなのか、ストーブを使って焼き目をつけたりなかなかユニーク。甘利田を慕って缶ポックリを持ってくるところは可愛らしい。ギャグ漫画感覚で読んでいるが、いわゆる給食のおばちゃん、牧野まで転勤してるとは!出来すぎやろ。
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Nobuko
ネタバレトナカイ化粧品を吸収合併した天天コーポレーション。トナカイの在庫は売る方が良いのか、廃棄の方が安いのか。森若さんには珍しい単純な計算ミスで、社長派だの営業部長に阿っているだの言われたら大変。本作も単身赴任手当や出張費をうまくごまかそうとする輩がいたり、慣れないタイムカードの打刻を他人に任せて勤怠時間がおかしな社員がいるのを森若さんのセンサーがキャッチ。流石だ!経理部にも涼平くんという新しい仲間が。真夕ちゃんの推しはやっぱりあの人?太陽くんとの仲は遠距離も問題なし。逆にすっぴんとか素に近くなってるかも。
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Nobuko
私的にはなんだかとっても後味が悪い短編集だった。特に「ごしょうばん」とか「ツーバイツー」「BL」なんかは救いようのない虚無感を感じた。後半、「sofa&...」で引越し前に処分されなかったことや、「神様はそない優しない」で人生と猫生を振り返って惚れた女性を二度も置いていく俺を振り返るところ、「透子」で雪野書店がなくなってしまうのは悲しいけれど、もうお互いに嘘を付き合うことも無くなりホッとした。そして大学生になった悠介が透子に優しく接してくれたのが嬉しかった。短編の良い部分だけ記憶しておこうと思う。
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Nobuko
早逝した妹の息子を引き取る為、大学病院で内視鏡の凄腕医師だったのにさっさと退局し、原田病院でさまざまな老人の最期に寄り添うことにしたマチ先生こと哲郎。幸せとは?病気になっても幸せに生きるとは?もう治らない、元の生活には戻れない患者を相手に悩む姿が印象的だった。きっと妹の最期に何かを感じていたのだろう。シリアスな場面でもふっと和やかな空気を醸し出してくれるマチ先生。甘いもの好きはご愛嬌。関西人でも知らないお菓子が。長五郎餅と矢来餅は思わず調べてしまった。原田病院の先生方は皆優しい。もっと続きが読みたい作品。
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Nobuko
ネタバレ料理学校の創設者でもある料理研究家・大河弘子の100年の生涯が息子、雑誌編集者、朝食作りの依頼の相手、そして大河先生本人と、視点を変えて語られていく。そこには料理への異物混入を極端に忌み嫌う先生の姿が、料理研究家になった経緯が明らかになっていく。最後の先生が語る章は文章になって開かずの金庫に眠ったままだが先生の曾孫・翔吾と料理学校の生徒・理央は真相にたどり着けたのか?理央の母方の曽祖母が先生の探していた親友で、父方の祖母が朝食を作ってもらっていた少女とは少し出来過ぎ感もあるがミステリーとしても楽しめた。
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Nobuko
ネタバレ化粧品会社と温泉施設と合併することになった天天コーポレーション。となると、人事異動は必然的に。主任になった森若さんは担当の太陽くんより先にパラカフェが営業部の管轄外になることを知る。偉くなると大変だなぁ。と、思っていたらなんと太陽くん大阪に転勤!本人はいたって前向きだけれど、それを聞いた森若さんの「太陽がいなくなったら私が困る」は今までどちらかというとクールにお付き合いしていた彼女だけあって、私が照れてしまった。遠距離恋愛になってしまった二人は大丈夫なの?勇さんと織子さんの結婚がどうなるかも気になる。
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Nobuko
本当の手術、患者の生死に関わってきた医師でないと書けない鬼気迫る記述が多かった。確かに身寄りのない高齢者を救うか、看取るかなんて外科医一人で決められないと思う。「神じゃない」と本当に言いたくもなるだろう。毎日のように緊急搬送で患者が運ばれ、予定外の手術に追われ、本当にお医者さんって激務だなと思う。しかも助けても外野から文句を言われ、看取っても見殺しと言われ、やってられないよなぁという気持ちを同じ温度で受け止めてくれる同僚がいるかいないかで大きく違うだろう。剣崎先生と松下先生が名コンビでいられますように。
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Nobuko
できない男というタイトルからもっとダメダメな人が出てくるのかと思ったら、仕事は人一倍真面目に取り組むけれど恋愛に奥手な荘介と、南波仁志というビッグネームの右腕として仕事はできるけれど自分大好きで覚悟ができない男・河合裕紀の成長譚って感じでした。学生の時から目立ってキラキラしていた人がずっとそうであるわけではないのに、いつまで負け犬キャラを演じているのだか。ちゃんと仕事して自分で生活しているんだから結婚とかに縛られなくてもいいのでは?でも出てくる女性達が皆、強かで気が付けば結婚に漕ぎ着けてるところがすごい。
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Nobuko
ネタバレ本作も「私が解決いたします」と限界集落から学校給食、実業団女子バレーの雇用問題、厚労省の評判回復までサクッと片付けてくれた莉子さん。その行動力がパワーアップしてて気持ちよかった。可愛くなさそうなコンサルタント・天沼未央奈まで自在に操るところがすごい。要人警護の際には拳銃を前に一歩も動けなかった城島さんも莉子さんの為には身を挺して撃たれたんだ!そして城島さんへ真正面から豪速球な質問をし、その答えに淡々と右手を差し出した割に愛用のタブレットを忘れるなんて動揺している姿がかわいい。まだまだ活躍が読みたい作品。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/02/17(4086日経過)
記録初日
2013/01/20(4114日経過)
読んだ本
1437冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
421968ページ(1日平均102ページ)
感想・レビュー
1414件(投稿率98.4%)
本棚
2棚
性別
血液型
O型
職業
その他
現住所
大阪府
外部サイト
自己紹介

好きな作家さん(敬称略)
・東野圭吾 
・宮本輝
・森沢明夫 
・小野寺史宜 
・夏川草介 
・高田郁
・藤岡陽子  etc.

中途の重度障害者なので、本を読む時間はたくさんあります。
んがっ!本を買うお金がない…

もっぱら図書館専門です。

自分が先に読んでいた本が、後でブレイクするとヒャッホーイ♪
と、なります。

ナイスありがとうございます。
ここで、新たな本に巡り合えたり、感想を述べ合ったり情報交換できることを楽しみにしています。

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