ミステリの教科書みたいな本。 十角館や森博嗣を読んでおいて良かった。 ミステリ詳しい人はもっと楽しめるだろう。 いくつか次に読みたい本も見つかった。 肝心のストーリーの方は 普通に終わると思いきや…二捻りしてきた。 ちょっと理系的要素もあり、確かに面白い。

絶対正義を思い出した。 あそこまでホラーではないものの、正しさをテーマにした女性たちの短編集。 女性は怖いという雑な感想になってしまうが、色々考えたり、復讐や怒りの表現が大胆かつ残酷だったり、とてと敵う気がしない。 書かれた時期は違う筈だが、それぞれ共通点がプロットしてある丁寧な作りは好感が持てる。 オーソドックスな作風かつスタイリッシュなので、女性に人気がありそう。

やっぱり天才じゃなかろうか。本と鍵がまさにキーとなる、日常ミステリの連作短編集。 本好きにはたまらない仕掛けが多く、また読者が気付くか気付かないか絶妙なラインの不自然さが解決の糸口となり、レベル設定がちょうど良い。 男子高校生の友情物語としても読めるし、本好きじゃなくとも十分楽しめる。 次に読む本のネタをくれる本って何気に助かる。 続編もチェックせねば。

若林の本で尾崎世界観さんが薦めていたので読んだ本。 家庭環境に問題があったり何かしら問題を抱えた大人達がたくさん登場する連作短編集。 村上龍らしく、どぎつい表現も多く、決して良い気分にはならないものの、世の中にはこういう境遇で奇妙な考え方をする人間が実はたくさんいるのかもしれない。 ラインから映像を読み解く能力は便利そうで辛い能力ということか。

原典を読もうという事で、ついに読了。トリック自体は他の作品でも流用されているものが多い為驚きは少ない。が、ミステリの源泉に触れている感覚がありもっと早く読んでいれば。 孤島に集められた人々は犯罪として裁かれない罪を犯したもの為という設定も物語に動きや考察を与えていて良いと思ったのと、キャラクターの書き分けが上手くて横文字の人物達でも混乱せずにすんだ。

温かい物語。群ようこっぽくもあり、吉本ばななっぽくもあり、いやいややはり森博嗣だ。 人間が生きていくこと、人が集まり物語ができていくことを不動産に訪れる奇妙な客と不動産屋の主人公が紡いでいく。初めはのほほんと終わるかと思いきや、ドラマあり最後までスルッと楽しめた。

ミステリの教科書みたいな本。 十角館や森博嗣を読んでおいて良かった。 ミステリ詳しい人はもっと楽しめるだろう。 いくつか次に読みたい本も見つかった。 肝心のストーリーの方は 普通に終わると思いきや…二捻りしてきた。 ちょっと理系的要素もあり、確かに面白い。

新幹線から覗く、見知らぬ土地の風景に惹かれること。 見知らぬ他人が生活していることになんだか少しワクワクする。誰にも言わないけど、個人的な楽しみってあるけど、作者と共通点が見つかり少し嬉しい。 中年男性の怠さとこなれ感ってしんどいけど、仙台と横浜の女を行ったり来たりしちゃう虚無感で表現するのって案外しっくりきた。数学講師達の台詞でヴィトゲンシュタインという哲学者について知ることができたが、少々難しい。色々考えるのには最適な本だった。