読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

KAKAPO
読んだ本
12
読んだページ
4722ページ
感想・レビュー
12
ナイス
3377ナイス

2024年10月に読んだ本
12

2024年10月のお気に入り登録
3

  • chiseiok
  • かんらんしゃ🎡
  • きなこ

2024年10月のお気に入られ登録
8

  • ぶ~よん
  • chiseiok
  • coffee
  • oudon
  • まふ
  • ワオン@最低一日1頁が目標
  • Taxxaka_1964
  • しゅり

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

KAKAPO
ネタバレ私は、ある時から「驚愕の事実」という言葉が、あまり好きではなくなった。何でもかんでも「驚愕…」というのは言い過ぎだと思ったからだ。しかし、9年ぶりに再読した『F』は、再び私を驚愕させてくれた。『ψの悲劇』まで読み終えて『F』に帰ってきた私は、こう思う…森博嗣先生は、まるで『ωの悲劇』から逆算して『F』から始めたかのように、長大なサーガを創造した。『F』は、そのサーガに相応しい基点である。そこで起こる事件は、読者が思い描く仮説を何度も覆し、着地点を見定めようとする試みを打ち砕く。さあ、物語の始まりだと……。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

KAKAPO

うちの子「ベル(8歳♂)」は、散らかっているところが好きなのです。

うちの子「ベル(8歳♂)」は、散らかっているところが好きなのです。
Himeko is not cat
2024/10/05 23:04

ベルちゃん可愛いですね!アイコン光の教会ですか。昔の安藤さん、素敵な作品ですよね✨

KAKAPO
2024/10/06 03:22

Himeko is not catさん、おはようございます。コメントありがとうございます。画像の光の教会は、安藤忠雄さんの展示会で東京都美術館に再現されたレプリカです。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
12

KAKAPO
ネタバレ『すべてがFになる』に続いての再読。三ツ星館というプラネタリウムを持つ邸宅で、その建物に関わる一族が事件に巻き込まれて行く。おぼろげに基本となるトリックを覚えていたため、逆に辻褄が合わない部分が気になって謎が深まる感じだった。蛇足に見える記述の多くが、真相につながる一つひとつのピースなので、一行たりともおろそかにできない。また、後々少しずつ明かされる一族の関係と、それまでの会話に含まれるヒントが、逆向きに合わさって絡み合った糸が解れてくる。最後に三ツ星館に集められた関係者の前で犀川によって謎が解明される。
が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
ネタバレ私は、ある時から「驚愕の事実」という言葉が、あまり好きではなくなった。何でもかんでも「驚愕…」というのは言い過ぎだと思ったからだ。しかし、9年ぶりに再読した『F』は、再び私を驚愕させてくれた。『ψの悲劇』まで読み終えて『F』に帰ってきた私は、こう思う…森博嗣先生は、まるで『ωの悲劇』から逆算して『F』から始めたかのように、長大なサーガを創造した。『F』は、そのサーガに相応しい基点である。そこで起こる事件は、読者が思い描く仮説を何度も覆し、着地点を見定めようとする試みを打ち砕く。さあ、物語の始まりだと……。
が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
《誰のせいでもない自分が小さすぎるから、それが悔しくて言葉にできない。あなたに会えて本当に良かった。嬉しくて嬉しくて言葉にできない》……。S&M.V.そして『χの悲劇』が終わる時に感じた静かな着地……。それは暖かい満足感に包まれるようなものだった。しかし、この『ψの悲劇』の最後の最後に訪れた終わりは、とても不安定なものだった。今までのように、単に物語が終わる達成感と喪失感ではなく、何の心構えもしていないのに新たな答えのない問題が出題され、寿命という制限時間のタイマーが周り始める。次のストーリーの開幕。
KAKAPO
2024/10/26 13:33

私が大好きな小説の1つに、東野圭吾さんの『変身』があるんですけど、脳を移植するというところが、神経を繋ぐことができないのではないだろうか?という疑問があったわけです。で、人工知能に、脳の情報をインストールすることはどうなのかな、だってコンピューターのようにデータになっていないわけでしょう?同じぐらい難しいというか、そもそも比較しようとすること自体、無理があるかもしれませんね。

KAKAPO
2024/10/31 09:05

野暮な疑問です。犀川先生と萌絵ちゃんは、どこに置いたっけ?

が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
「ψの悲劇」をしっかり読むために、約8年ぶりに「目薬αで殺菌します」に続いて再読したら、こんな話だったんだと驚いた。森博嗣先生の作品なのだから当たり前なのかもしれないが、誰が何故どのような方法で、ということが、語り手による、いくつかの証拠らしい記述があるものの、それも叙述トリックかもしれない、という疑惑に囚われて信用できないし、挙げ句の果てに、いつもの人々の推測として語られて終了というのは、いかがなものか?結局、推理小説っぽい事件の部分は、舞台装置に過ぎなくて、肝は、犀川先生と萌絵先生の語りに凝縮される。
KAKAPO
2024/10/26 13:41

『ψの悲劇』の冒頭を読んだ時、『χの悲劇』より、時制的には前の話だと思い込んだわけですよ(ある意味じゃ、そういうことを考えるのが、森博嗣先生の作品に慣れてきたということだと思う訳ですが、実際の時制は、後だったわけですね)。だから島田文子さん賀正出てきた段階で、彼女のキャラクターを確認するために『目薬αで殺菌します』と『キウイγは時計仕掛け』を再読したわけです。まあ、背景を把握できたので良かったですけどね。

KAKAPO
2024/10/31 09:04

《ψの悲劇》を堪能するためには、『すべてがFになる』まで戻って再読した方が良いかもしれない。だってその間に22年もの歳月が流れているのですから……。

が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
ネタバレ『ψの悲劇』を読み始めた時、島田文子って誰だっけ?確か『χの悲劇』に出てきたよね?ぐらいの記憶で読み続けるのは不味いと、『Gシリーズ』を確認したところ、この『目薬αで殺菌します』の登場人物に載ってるじゃない……。途中で小さな展開があり、僅かに緊張感が高まるが、物語自体は穏やかに進行し、犀川先生や萌絵先生の語りも挿入され、退屈を紛らわしている。そして最後の最後で、伸ばされた各々の枝に付いた芽が花開くように結末に向かって終息していく。しかし何故そのような事態になったのか、問いに答えを出すのは読者に委ねられる。
が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
ネタバレ「ダマシ×ダマシ」は、2017/5/2第一刷発行で、7年以上が経過した2024/10/20現在、続編が出ていないようなのだが、最後は、何とも中途半端な終わりかたなので、続編が出ないとしたら、完全な放置プレイ?だ。それとも、他のシリーズに繋がるのだろうか?物語は、ある女性が結婚詐欺で金を騙し取られ、SYアート&リサーチに調査を依頼するところから始まり、調査対象である男性が殺害される展開なのだか、まるでサイドストーリーのようで、小川の回想と真鍋や永田との会話などから背景が写し出される方がメインのようだった。
が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
ネタバレ宮部みゆきさんの作品は、読むのが大変です。テレビでドラマを観るようにはいきません。好むか好まざるかに関わらず、いつの間にか物語の中に引きずり込まれます。それが現実的な話ならまだしも、架空の世界を舞台にしたものなら尚更です。私たちは、登場人物の傍らに立ち、彼らと同じ方向に目を向けます。そこには、宮部さんが読者に突きつけた問いがあります。それは表裏の関係にある英雄と黄衣の王、善いこと悪いことを成す時の心構えです。友理子が兄を救おうとしたように、私たちも一人を救うことで、世界を救うことが出来るのかもしれません。
が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
ネタバレ「希望荘」「昨日がなければ明日もない」を読んで、やっぱり宮部みゆきさんは素晴らしいと思い出した私は、その後に読んだ「悲嘆の門」に登場する森崎友理子が主人公を務めるという「英雄の書」を手に取った。「悲嘆の門」よりも,およそ5年前に上市されたと思われる「英雄の書」は、その世界観がより荒唐無稽で、語りも子供向けの易しさを感じさせ、いささかの後悔の念をもたらした。特に「無名の地」における描写は、執拗に丁寧で読み進められないかもしれないと思ったが、それに続く会話のシーンは、宮部みゆきさんならではの魅力を溢れていた。
が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
ネタバレ〈輪(サークル)〉に現れた書を守っているという〈万書殿〉。それは、ありとあらゆる情報が集められ堆積しているネットの象徴だろう。今、ネット上に蓄積されたデータは、真偽を問われないままの言葉だけではなく、画像や動画も加えて増殖している。更に、AIの力を借りた本物と見分けがつかないフェイクも加わり人々の渇望を煽り続ける。そして燃え上がる嫉妬などの渇望は、言葉だけの依頼に乗って凶悪な犯罪に発展してしまう。正義の名を身にまとった使命感も、その真偽を確かめないまま下されれば、冤罪を断罪する私刑になり下がってしまう。
が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
上手く感想を書くことが出来ない感じなので、思ったことを書きます。宮部みゆきさんが、この作品を執筆されたのは、それは、もちろん仕事なのだろうけど、それ以上に、言葉の世界を探索するために、その時、考えていたことを孝太郎に託し調べさせたる、という行為だったのではないだろうか?宮部みゆきさんが、すでに知っていることや、考えた結果として到達した結論ではなく、考えている過程に、懐中電灯を握りしめて、茶筒ビルの螺旋階段を一歩いっほ踏みしめて昇って行くように、読者を巻き込んでくれたのではないだろうか?漆黒の闇に向かって…
KAKAPO
2024/10/10 03:02

言葉を持たない動物たちや言葉を獲得する前の赤子は、どうやって考えているのだろうか?それとも考えていないのだろうか?私たちは、言葉を獲得した瞬間から、言葉を使って考え始める。しかし、言葉は道具に過ぎないはずなのに、道具として使いこなさなければならないはずなのに、いつの間にか言葉は渇望となって私たちの体をすり抜け、私たちを操り始める。私たちにとって決して必須ではない人を、その人がいなければ、その人がこちらを向いて優しく微笑んでくれなければ、まるで命すら失ってしまうかのように切実な気持ちに突き動かされてしまう。

KAKAPO
2024/10/11 08:44

悲嘆の門(下)の最終章に入りました。概念的な(中)に対して、(下)は、まさに宮部みゆきさんの世界です。語り手が状況を説明するのではなく、会話を中心に語り手の葛藤を丁寧に描いて行きます。読者は同じ空気を呼吸して、会話に加われないもどかしさに唇を噛み締めるのです。

が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
ネタバレ大学生の三島は、ネット社会の警備会社(株)クマーでアルバイトをしている。ある朝お向かいのハナコおばあちゃんから、孫娘の美香が学校の裏サイトで、何か悪口を書かれているらしい、と相談を受けた…。元警察官の都築は、町内の老婦人タエから「お茶筒ビルの屋上に鎮座している西洋的な怪物の像が毎日、微妙に動いている」という話を聞いた…。三島の先輩、森永は、姿を消した空缶集めを生業としている老人猪野を探す中、都築の住む町を訪れた後、行方不明になる…。三島は森永を、都築は猪野を探す中、二人は茶筒ビルの中で鉢合わせする。
が「ナイス!」と言っています。
KAKAPO
ネタバレ【紛れもなく「名もなき毒」の一員】更正する見込みのない毒によって、何の罪もない、むしろ相手を思いやる気持ちがある人が、心身ともに蝕まれ、被害者になってしまう。「昨日がなければ明日もない」は「希望荘」から続く、身内に毒がいたために、不幸になっていく人々の話。依頼時は、たわいのない話に見えた問題が、調査が進むに従って不穏な空気に入れ替わり、取り返しのつかない結末に向かって転がり始める。杉村三郎は、いくら私立探偵とは言っても、駆け出しのくせに重い事件を引き寄せ過ぎ、最後は、事件に加担してしまったのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/04/13(4243日経過)
記録初日
2004/01/01(7633日経過)
読んだ本
1367冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
372264ページ(1日平均48ページ)
感想・レビュー
1364件(投稿率99.8%)
本棚
139棚
性別
年齢
66歳
血液型
B型
職業
専門職
現住所
千葉県
外部サイト
URL/ブログ
https://kakapo.muragon.com/
自己紹介

 2023年8月4日から、あるNPOで、パートさんとして働いています。いままでの経験がほとんど活かせない仕事は、とても難しいですが、自分の成長ために必要だと頑張っています。 2023年7月1日、65歳になりました。そして、再雇用嘱託社員として勤務している会社との契約期間が、7月31日に満了になりますので、6月29日が最終出社日でした。つつがなく退職の日を迎えることができたのは、私が生まれてから今日まで!支援してくださった。大勢の皆様のおかげと深く感謝いたしております。ありがとうござます。

ーー以下は、以前までのプロフィールです。ーー

 2019/06/28-2020/04/03の間、全く投稿しない日が続いていましたが、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務中心の生活になり、積読本の切り崩しを始めたことがキッカケになり、読書熱が再燃しました!

 2016/10/22に、森博嗣さんの『χの悲劇』を読み終えたあと、小説を読むモチベーションが下がり、以前から興味のあったジャンル(精神分析など)を攻めています。

 2015年12月12日に『すべてがFになる』を読み終えて以来、ほぼ森博嗣さん一辺倒の読書を続けています。単に読者のミスリードを誘い、からかうようなミステリーや、リアルではあるが救いのない物語には、魅力を感じなくなってしまった。
 森博嗣さんの世界が、もれなく高品質であるわけではないが、森博嗣さんが到達した抽象性の高い視点は揺るぎないものなので、そこから繰り出される作品は、月日が経過しても色あせない基準を提供し続けてくれる。

 2013年の7月に、ドラマ『7つの会議』を観て、「これは、原作を読まないわけにはいかないぞ!」ということから、そのころ、丁度ドラマ化されていた、池井戸潤さんと宮部みゆきさんの作品に嵌り、読書メーターで紹介して頂いた、高野和明さん、横山秀夫さんなどのミステリーを読み始めました。その後、東野圭吾さんや、近藤史恵さんの作品も加え、ミステリーのチェーンリーダー状態です。

趣味は、しょっちゅう変わりますが、継続しているのは、無料のブログを開設し時々投稿することでしょうか?最近は、この読書メーター、本が好き!がメインになってしまっています。

新卒で就職してから22年間、プロダクト・デザイナーの端くれとして働いて来ましたが、現在は品質管理部で、お客様やお取引先から寄せられるお申し出に対応する仕事をしています。

※Biogを運営しています。
1.自転車、車、ウォーキングの話題が中心の
「cyclic petals」
 http://blog.livedoor.jp/kakapo1233/
2.書評「本との出会いは、師との出会い。」
 http://ameblo.jp/kakapo1233/
3.ニュースについての感想が中心の
「世界を俯瞰する視点」
 http://blog.goo.ne.jp/kakapo1233
4.ネコちゃんの話題が中心の「Dinah,my dear!」
 http://cat.ap.teacup.com/kakapo/
5.designの話題を中心に?「incalzando」
 http://kakapo1233.exblog.jp/
6.ビズネスの話題を中心に?
「Sometimes he was a rebellious businessman.」
 http://kakapo1233.wordpress.com/
7.転職/キャリア/職業訓練をテーマにした
「get the message」
 http://kakapo1233.seesaa.net/
8.心地よい暮らしをテーマにした
「いい夢みてね」
 http://kakapo1233.hatenablog.com/
9.中年,独学,英語学習者の逡巡を描いた
「TOEIC 330点からの浮上!」
 http://ameblo.jp/shinich-kataoka/
10.哲学/心理学/潜在意識をテーマにした
「保育器の中の大人」
 http://yaplog.jp/kakapo/
11.社会教育,生涯教育.コーチングがテーマの
「ディフェンスラインを上げろ!」
 http://kakapo.muragon.com/
12.テーマ未定
「a chain leader」
 http://kakapo1233.blogspot.jp/

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう