楽しみにしていた「ビブリア古書堂の事件手帖」の最新刊が届いたので、仕事が終わってから読むのが楽しみです♥️お昼ごはんは、チェリートマトで作ったトマトソースのパスタのブラータチーズ乗せ。大好きなチーズと大好きなシリーズの本で、今日はとっても幸せです☺️
開店当初は大盛況だったが、戦争が終わると鎌倉文庫は貸本屋だけでなく出版事業にも乗り出したことで文士たちはそちらが忙しくなり、貸本屋事業を千冊の蔵書たちと共に他の人に譲ってしまう。その後5年程で倒産となり、目も眩むような貴重本千冊のほとんどは売り払われたと言われているが、どういう人が買い取ったのか、数冊を除いてその行方は分からないままだった。その幻となっている鎌倉文庫の貸本たちを現在の所有者へと繋いだ極秘作戦の中心には、栞子の母・智恵子が関係しているようで…。(⇒)
高校生の頃の智恵子の時代から遡っていく今回の事件手帖には、今まで語られることのなかった栞子さんの父・登と、母・智恵子の馴れ初めも含まれ、ビブリアの成り立ちや栞子さんと文香ちゃん視点では見えなかった背景を知ることができるのも、ビブリアファンには嬉しい。文豪たちを巡る稀覯本の行方を捜すミステリーは本好きにとり堪らない魅力に溢れ、共に探しているようで愉しさが爆発するような時間だった。時間を超えて人と本が繋がる美しい光に満たされたエピローグは、本好きの桃源郷を見るよう。物語に耽り、身を浸すことの歓びに包まれた。
「求婚を受け入れてくださいますか。それとも永遠に拒絶なさいますか。」突然畳みかけるように繰り出されるプロポーズは恐怖でしかなく、手紙でありながらこの圧倒的な圧。一日に何度も手紙を書き送り、返信が少しでも遅れようなら「キミハビョウキナノカ」と電報を打つカフカ以来の衝撃と圧に慄いた。ブルックナーのどうかしてる感はなかなかのもので、逸話たちも残念感満載。しかしなぜかぐいぐいと惹き込まれていくのはブルックナー本人が大真面目ゆえの、ほっとけない系な魅力なのか、高原英里の魅力的すぎる筆致故か。(⇒)
そして本編は不思議な魅力に導かれ、不器用でも一途に音楽へと向き合ったブルックナーの人生を作中作「ブルックナー伝」を通して知り、素晴らしい演奏の余韻で心が放心するような、万感胸に迫る終章へと結ばれていく。ヴァーグナーとブルックナーの永遠の敵と言われる、音楽批評家エドゥアルド・ハンスリックの存在も、人を多角的に捉える面白さや、文学と書評家との間に時折起きる問題とも重なり、人間関係に於いての悲喜劇のドラマチックさに心震えた。ブルックナーをより深く知れるであろう新刊発売に心高鳴る。
しかし、占ってもらう明確な悩みがないしをんさんの悩みは「漫画の発売日に本屋さんに行けそうもなくて、でもAmazonで予約注文しても本当に当日に届くかはわからないわけで、どうすりゃいいですかね」と。常日頃脳内につき纏うあるあるな悩みでありながら、占い師さんには相談することを憚る内容すぎる。思いとどまれてよかったけれど、一応どんな返答が返ってくるのかも聞いてみたい気もする。今回ちょいちょい北の国からの語り口になるのも大好きだ。でも「父さん…」ではなく、母さんなのがしをんさんらしい。(⇒)
驚きは、「さあ、家で本を読もう族」の長であるしをんさんが、出羽三山のひとつ「月山」への登山を敢行!イメージトレーニング万全で挑むも、二時間半のルートを八時間。私には登れそうもないので、登るという時点で尊敬しかないけれど、30分に1回のお菓子休憩がかわいすぎる。富士山登山はイメージトレーニングすら危険なのでやめておくという意見には完全同意しかない。体力も気力も充実した方ががんばって登頂した姿をテレビで拝見して感動するに限る。人生の作戦は「いのちだいじに」。しんがりで寝ている心持ちに再びまみえる日が楽しみだ。
様々な要素が複雑に折り重なり、目の前の真実は欺瞞のベールに包まれていく。美しい人が死に、同じ人の手にかかってまたひとり美しい人が死ぬと予言されたところで乱歩は筆を置いた。何もかもが宙に浮いたまま茫然とするしかないこの局面から、悪霊はふたたび重い腰をあげ、静かに陰鬱な幕を開ける。本のカバーを外すと「The Rampo MuderCase」と記されており、これは重要なヒントなのだろうかと頭の片隅に置いて読んでいたにも関わらず、結末までに幾度もの驚きがあり結局全て片隅から吹き飛んでしまうへっぽこ探偵ぶり。(⇒)
ラストは「現世は夢 夜の夢こそまこと」と寂しく乱歩が呟くような感慨があり、鬱々と美しい。スランプで苦悩する乱歩が身を潜めた「張ホテル」の幻想のベールに包まれた現世と異界の境界線は揺らぎ、時間軸ものたりのたりと揺れ惑うようで蠱惑的。結末を知った上で最初から早速再読し、物語から立ち昇ってくる乱歩と芦辺さんの苦心や高鳴りをより深く感じたい。一旦鳴りを潜めた悪霊をふたたび目覚めさせ、乱歩自身をも蘇らせるように巻き込み、見事に昇華した会心のミステリ!。
妊婦生活中のサザエさんや、タラちゃんを出産する時のエピソードがあるとしたら是非読んでみたい。おろおろするかわいい波平さんとか見たいなあ。巻末にはカラー漫画「わかめちゃん色とりどり」を収録。武井武雄さんの絵のようなレトロな色使いの絵本テイストの絵柄がすごく可愛らしい。児童向けの雑誌でわかめちゃんを主人公にした短編漫画や絵本シリーズも覆刻されたりしているので、こちらも併せて読んでいきたい。
いやいや、あやさんは原作を読んでいってくださいよ☺️それが本来の道といいますか、わたしは邪道ですからw長谷川町子さんがモデルの朝ドラは『マー姉ちゃん』という作品で、このあいだまでBSで再放送してたみたいです(観てなかった💦)お源さん主演だと、町子さんというよりはサザエさんそのもののドラマになりそうですね(笑)
アセロラさん⭐︎熊谷真実さんだったんですね!地上波でも再放送してほしいですね。真実さんのかわいい町子さん見てみたいなあ♥️お源さんだと確かにサザエさんですね笑。ドラえもん=大山のぶ代さんの図式に脳内でなってました笑。そう考えたら漫画家さんをモデルの朝ドラはちょこちょこあるんですね。いつの日か尾田栄一郎さんとかも朝ドラになったりするのかな☺️
猫、本、鳥、映画、音楽が大好きです。
母と、めめすけ♂(2017.5.20)
むぅむぅ♀(2020.04.16)の
2人と2匹暮し。
大好きな本の世界を
一緒に楽しめたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
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様々な要素が複雑に折り重なり、目の前の真実は欺瞞のベールに包まれていく。美しい人が死に、同じ人の手にかかってまたひとり美しい人が死ぬと予言されたところで乱歩は筆を置いた。何もかもが宙に浮いたまま茫然とするしかないこの局面から、悪霊はふたたび重い腰をあげ、静かに陰鬱な幕を開ける。本のカバーを外すと「The Rampo MuderCase」と記されており、これは重要なヒントなのだろうかと頭の片隅に置いて読んでいたにも関わらず、結末までに幾度もの驚きがあり結局全て片隅から吹き飛んでしまうへっぽこ探偵ぶり。(⇒)
ラストは「現世は夢 夜の夢こそまこと」と寂しく乱歩が呟くような感慨があり、鬱々と美しい。スランプで苦悩する乱歩が身を潜めた「張ホテル」の幻想のベールに包まれた現世と異界の境界線は揺らぎ、時間軸ものたりのたりと揺れ惑うようで蠱惑的。結末を知った上で最初から早速再読し、物語から立ち昇ってくる乱歩と芦辺さんの苦心や高鳴りをより深く感じたい。一旦鳴りを潜めた悪霊をふたたび目覚めさせ、乱歩自身をも蘇らせるように巻き込み、見事に昇華した会心のミステリ!。